02.01 たっせいかん。

ぶいちゃん

はなちゃんです。

はなちゃんは、ついにやりました。
ばあやの、「のってはいけないべっど」に
じぶんで乗りました。

ばあやは、「おりなさい!」と怒っています。

はなちゃんは、おりません。
うさぎの、ましろさんも乗ってるのに
ましろさんは、おこられていないからです。

はなちゃんは「たっせいかん」を感じています。
ここでのんびりひるねをしてから、
じぶんのすきなときに、おりようと思ってます。

ぶいちゃん、なんかね、きょうで、
このふゆやすみはおわるんだって。
ばあやがそう言っています。

はなちゃんは、まいにちかわりばえないです。

あさごはんをたべて、おひるねをして、ばあやとさんぽして、
ときどきおでかけして、
よるごはんをたべて、またねます。

ばあやもかわりばえのないばあやですし
ねこたちも、かわりばえのないねこたち、です。

ぶいちゃんも、
「かわりばえのないぶいちゃん」でいてくださいね。
ずっとげんきでね。

はなちゃんは、ばあやと、おさんぽにいってきますよ。

またね、ぶいちゃん。

はなちゃんは、きょうもげんきです。

いいこで。えがおでね。

はなちゃんより。

01.31 ほんとうにありがとうございました。

ばあやです。

花の冬休みにお付き合いくださり、
ほんとうにありがとうございます。

あいかわらずの日々で、
まったくもって、何を書いてもマンネリなのですが、
でも、今日という日を無事に過ごせていること
そして、今日も、あしたを楽しみにして眠りに付けることを
しみじみと幸せに思います。

2010年の夏に始まった、このシリーズを
応援して下さったみなさん、本当にありがとうございます。

花と猫達と私の6人家族の毎日は
書けば書くほど、実はほんとに、普通の日々なのです。

そんな日々の記録が本になることなど、
連載が始まった当初は本当に‥‥
想像もしておりませんでした。
こんなふざけた手紙が(はな‥‥ごめん‥‥)
本になっていいものか、
と本当に思っていました。

だけど、
私の人生に、茶色い大きな犬と、
毛玉のお化けのような四匹の猫達が
よりそっていてくれた記録‥‥
ほんとうに沢山のみなさんに支えられ、
この記録は、ここまで続いてきました。

この連載をここまで育ててくださり、
本当にありがとうございます。

それしか、ばあやは言うことがございません。

今日も、あしたも、あさっても。
動物達のように、わくわくとしながら、楽しい顔で、
スキップしながら、生きていきたいと思います。

どうぞみなさんお元気で。

ほんとうにありがとうございました。

ばあやと花と四匹の猫より。

ついしん‥‥あしたもありま〜す。花が書くそうです。

石田ゆり子より。

01.30 じこしゅちょう。

ぶいちゃん

げんきですか。

さいきん、すこし日がながくなったってばあやがいってます。

はなちゃんは「ひ」より「ごはん」がきになります。

まいあさ、ばあやが、
はなちゃんたちのごはんの用意をします。

だいたい、みんちゃんが一番にかけつけて、
2番ははなちゃんです。

ほかのねこたちは、
ばあやが「ごはんですよ」と声をかけてから
のそのそ歩いて来たり、
いそいではしってきたり、そんな感じです。

はなちゃんは、さいきん、ごはんを、
どすこいおやじに横入りされます。
それはばあやが、
はなちゃんのことをよく「みてない」からだと思うのです。

ですので、ぞうさんをくわえて
「はなちゃん」をより強く、より大きく
よりりっぱにみせています。

「じこしゅちょう」です。
むかしからはなちゃんは、
ねこよりそんざいかんがありませんが
さいきんは、こうして、すこしつよくなりましたね。

ぶいちゃん
じこしゅちょうは、りんとして。

きょうもえがおでね。

はなちゃんより。

01.29 やめてください。

ぶいちゃん

はなちゃんは、いきどおっています。

だってね、みてください。

はなちゃんの「ごはん」なのに、
どすこいおやじが、横から入ってきて、
一緒に食べているんです。

さいきん、なんかいもそういうことをされています。

はなちゃんは、ごはんのじかんが、
おさんぽとボールなげの次に、
すきなんです。

たのしみにしているんです。

自分のごはんは、自分だけでたべたいんです。

なのに、どすこいおやじが、さいきん、こうやって
横から入ってきているんです。

ばあやは、どすこいおやじを叱るべきなのに、
むしろよろこんで「しゃしん」なんかとってます。

はなちゃんは、とても、いきどおっています。

いいかげんにしてほしいです。

ぶいちゃん。はなちゃんを「おうえん」してださい。

きょうも、ふぁいとで、げんきに。

はなちゃんより。

01.28 ものがたり。

ぶいちゃん

ばあやがまた、お買い物をしました。

これは、「ふしぎなくにのありす」
というものがたりの絵がついた、
てぃーしゃつ、というもので、
ばあやは「ひとめぼれ」したんだそうです。

なんでもばあやは、
ありすの物語にむかしから「ひかれる」んだそうです。

ちょっとこわくて、ゆめがあって、
おとなっぽいんだそうです。

「はな、そうぞうりょくをはたらかせて、
 ありすの世界にはいってごらん」
と、ばあやがいいました。

・・・・。

はなちゃんは・・・なんとなく、
ありすは、おとこだとおもいます。
そして、
ありすのすきなものは、軍手と、凧あげだとおもいました。

そんなふうにかんじました。

ぶいちゃん、かんじることは、じゆうなこと。

ものがたりは、じゆうにはばたくのです。

ぶいちゃん、きょうもじゆうなこころで、たのしくね。

はなちゃんより。

01.25 さちこさん。

ぶいちゃん

おげんきですか。
ふゆやすみにゅーす、あきたかもしれないけど、
続いています。

あんじぇ・
はなちゃん「ふゆやすみ、にゅーーーーすうううう!!!」

みんと  「あんじぇさん、はなさん、きょうもよろしく」

あんじぇ 「わたしは、あさごはんを、
      たくさんたべてここに来ています」

はなちゃん「わたくしも、あさごはんを、
      まるのみしてここにいます」

みんと  「じかんがありません」

はなちゃん「はい。きょうは、はなちゃんの友だち、
      あひるのさちこさんを紹介します」

あんじぇ 「前にも紹介しているので、
      みなさんよくしってますよ、はなさん」

はなちゃん「・・・・・」

さちこさん「ちょっと痛いんですけど。
      やめてくださらない」

はなちゃん「さちこさんは、
      はなちゃんの大事なともだちで、あひるです」

みんと  「それはみなさん知ってます」

はなちゃん「あんじぇくんは、
      さいきん毛玉がたくさん抜けて、
      スリムになりましたが、
      ごはんを沢山食べてげんきです」

あんじぇ 「はい。
      わたくし、さいきん
      ばあやの手からご飯を食べています」

はなちゃん「わたしは、ばあやの手から
      食べたことはありません。
      これはあきらかなえこひいき、です」

あんじぇ 「はなさん。すきな言葉はなんですか」

はなちゃん「いちばんすきなことばは」

あんじぇ 「はい」

はなちゃん「りんご」

あんじぇ 「ふつうでした」

ぶいちゃん。ふつうのひびは、しあわせなんだって。
きょうもげんきで。いいこで。
ごはんをたくさんたべてね。

はなちゃんより。

01.24 めいちゃんの かお。

ぶいちゃん

ふゆやすみにゅーす、読んでいただけてますか。
きょうも、はじまります。

めいちゃん「ふゆやすみ、にゅうううううううす!!」

はなちゃん「げんばのめいさん、れぽーとをお願いします」

めいちゃん「はい。
      わたくし、ちんちらごーるでんの、めいです」

はなちゃん「それは、みてすぐわかりました。
      時間がないので、はやくおねがいします。」

めいちゃん「はい。
      きょうは、わたくしのかおをみていただきます。
      わたくしのこの、
      もるじぶの海の色ともいうべき、
      うつくしい目をみてください」

はなちゃん「はい、みました。
      もるじぶ、は、いったことあるんですか」

めいちゃん「あります。もるじぶは、
      おいしいパンがたくさんあるのです」

あんじぇ 「わたしはあさごはんをたべて
      すぐにここにいます」

めいちゃん「あんじぇさん、すこしやせましたか」

あんじぇ 「はい。毛玉がいっぱいとれたのでそうみえます」

めいちゃん「もるじぶのうた、を歌います」

はなちゃん「じかんがありません」

めいちゃん「はい。ではやめます。
      ばあやの、ざっしや本が山のようで
      きょうもだらしないです」

はなちゃん「はい、だらしないです」

あんじぇ 「ほんとうにいいかげんにしてほしいです」

めいちゃん「わたくしの、はぐきにくっついたくちびるも、
      みてください」

はなちゃん「みました。それは、まいにちですか」

めいちゃん「いいえ、ときどきくっつくのですが、
      わたしはどうでもいいとおもっています」

はなちゃん「じかんぎれです。またあした」

ぶいちゃん、きょうも無事におわりました。
はなちゃんは、つかれました。
きょうもいちにち、げんきでいいこで。
あいさつは、おおきなこえで。

はなちゃんより。

01.23 冬休みにゅーす。

ぶいちゃん

「まんをじして」はじまります。

おぼえてますか、「ふゆやすみにゅーす」。
ことしも始まりました。
はなちゃんは「げんばれぽーとの係」です。

はなちゃん「ことしもよろしくおねがいします。
      ふゆやすみにゅーす。
      わたくし、鼻の先まで
      チョコレートぶらうんの、はなです」

みんと  「げんばのはなさん、
      すわりかたがだらしないです」

はなちゃん「はい。はなちゃんはこのように座ります」

みんと  「りょうかいです」

はなちゃん「きょうは、ばあやの悪いくせをれぽーとします。
      なぜ、ばあやは靴を部屋のなかにおくのか、
      はなちゃんは、いきどおっています」

みんと  「いきどおっているんですね。
      いきどおるとどうなるんですか」

はなちゃん「だいたい、
      ぼーるを3回なげてもらえるとなおります」

みんと  「ふれんちとーすとと、
      ぼーるどっちがすきですか」

はなちゃん「・・・・・」

みんと  「わたしは、
      くりーむちーずぱんのほうがすきです」

はなちゃん「いちばんすきなのは」

みんと  「ええ」

はなちゃん「くりーむぱんです」

みんと  「さいこう」

はなちゃん「はなちゃんれぽーとは、いじょうです」

みんと  「はなさんありがとうございました」

・・・ぶいちゃん。
靴とシールはひかえめに。

きょうも、えがおでね。たのしくね。

はなちゃんより。

01.22 ふんいき。

ぶいちゃん

「ふんいき」ってことばを、はなちゃんは知りました。

ばあやが言うのです。
「ふんいき、はとてもだいじですよ。
 ふんいきのない女の子は、とても残念です。
 いいかんじのふんいきを、かもしだすように」

はなちゃんは、よくわかりません。

はなちゃんは、きのうも散歩していて、
しらないおじさんに
「1歳にしかみえない」と
いわれました。
ばあやはよろこんでましたが、
レディのはなちゃんに、
1歳にしかみえないなんて、しつれいなんですから。
はなちゃんは、11さいです。

ということで。

「11歳のおんな」のふんいきを、「かもしだして」みました。
ぶいちゃん、どう?

ぶいちゃん、なんか、ちょっと春のにおいがするよ。

いいこでね。

はなちゃんより。

01.21 おちば。

ぶいちゃん。

はなちゃんは、ばあやと広い公園にきてますよ。

おちばがたくさんです。
はなちゃんは、おちばを、かさかさ音をたてて
ふみながら歩くのがだいすきです。

ばあやが、しゃしんをとりました。
「うん、色合いがおしゃれだ」
と言ってますが、はなちゃんは、
しゃしんより、ぼーるであそびたいです。

このあと、ぼーるを走っておいかけたり、しました。

はなちゃんは、ついこのまえのなつやすみのとき
「あしこし」がすこし悪かったですが
最近はすごくちょうしがいいです。

ここでは、たくさんの、犬たちに会いますよ。
きょうは、はなちゃんと同じ年の、
女の子のらぶらどーるにあいました。

そのこは、もう目がみえないんだって、いってました。
でも、とてもたのしそうに、おさんぽしてました。

はなちゃんは、すこしかわいそうとおもいました。

「はな、かわいそうじゃないんだよ。
 あのこは、めがみえなくても、たのしいんだよ。
 あんなに楽しそうに歩いてるでしょ」

ばあやはそういいます。

はなちゃんは、よくわかりません。
でも、
みんながたのしくしてるのが、
はなちゃんは、たのしくて、すきです。

ぶいちゃん、はやく春になるといいね。

たのしくね。

はなちゃんより。

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