フィンランドは金曜日から
本格的なイースター休暇に入ります。
ふだんでも、週末が休みの人は、
土日を郊外で過ごすべく、
金曜日の仕事を
なるべく早く切り上げちゃう、
それがフィンランド人。
ですから「金曜日から休み」となったら
木曜の午後あたりからそわそわですよ。
そんなムードのなか、個展を開いている
福田画伯でございます。

「きょうは何をしましょうか」
って、画伯、
ずっと在廊するんじゃないですか。
「いや、その、NAPAギャラリーに
　寄ってみたんですが、
　ぼくはいなくてもいいって‥‥」
‥‥って、言われたの？
「ええと、ていうか、
　フィンランド語も英語もわからないので
　どうにもこうにも
　ちんぷんかんぷんで‥‥
　なんだか、ぼくがいると、
　めいわくそうなので、
　出てきてしまいました‥‥」
そんな、気弱な！
「でも、お客さんもいたし、
　じつは、絵が売れて‥‥
　何枚か、売れたみたいで‥‥」
えっ？！
ダジャレじゃないですよ。
絵が売れたって、
それってすごくないですか？！
「はい、なんでも、初日から
　そんなふうに売れるっていうのは
　あまりないそうで‥‥」
そういえば、いっしょに
作品を持ち込みに行った
出版社やメーカーさんの反応も、
すごーく、よかったじゃないですか。
もしかしたらあたらしい仕事に
つながるかもしれませんよ！
「あわわわわ。武井さん、
　ぼくはどうしたらいいんでしょう」
‥‥って言われても、
そうしたくて、来たんでしょう！
やればいいじゃないですか！
「あ、はい、それはもちろん‥‥
　そうなったら言葉、どうしよう‥‥
　英会話教室行かなくちゃ‥‥」

気弱な画伯とそんな会話をしながら、
森下さんとともに
また別の営業に行った帰り、
凍った海辺のカフェで
焚き火でソーセージを焼きました。
ああ煙が目に染みる。
こんがり焼けたソーセージ、
なんだかしみじみ、うまかったです。

それはそうと、明日から
ほんとにイースター休暇です。
なにもかも休みです。
われわれ、どうしましょう？！