Vol.7 「“逆”カイガイ旅行記」<その5>
番外:「ワンさんからの質問」その3
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少々「脱線」気味な、今回のシリーズ。
おつきあい下さってるみなさまには感謝、でございます。
前回の「ニッポン」と「ニホン」問題にも、
読者の方からメールをいただきました。
ちょっとご紹介させていただきますと、
masamasaさんの先生は、
太陽信仰だった7Cくらいの時代に、
NIPPON=太陽→根源
といったことから、「ニッポン」が正しいと。
>いろんな呼び方があるのはいいんじゃないっスかね?
とは、御本人masamasaさんの御意見。
一方、YUJIさんからは、
>歴史的にはどちらも正解だ、と習った記憶があります。
>
>WW2以前明治維新以降の『大日本帝国』は
>ニッポンと読ませて力感を出すのだそうです。
>WW2以降の僕らの住んでいる『日本国』はニホンが正解。
>現代日本の事を呼ぶには
>『ニホン』と発音するべきでしょうね。
というメールをいただきました。
実は、人生長くやってるヒトはナニカ知らないか、と思い、
祖母(78才)にこの件を聞いてみたところ、
「そういえば、確か昔、そんな論争があったわねぇ。
“ニッポン”の方が破裂音が入るから力強い、
とかいう結論だったかしら。」
ふーん、なるほどね。
いまだ、わたしの中で「すっきり」と解決してませんが、
今後の課題とすることにします。
いろいろ知恵を授けてくださった、
masamasaさん、YUJIさん、ありがとうございました。
さて、本題に入ります。
今回、ちと「ひっぱり」すぎましたかね?
お寄せいただいたメールをまとめながらすすめます。
「ワンさんの質問」の詳細は前回分を参照してください。
『知りたいと思っていたことなんですが、』その1
〜日本女性における、結婚と仕事、そしてキャリア。
近頃は、
「女性は結婚=家庭へ」というのが唯一の選択肢ではなく、
結婚後も仕事を続ける女性が増えてきているようです。
メールを送ってくれた人も、同じ意見が多かったです。
「この御時世、家賃とか生活費かかるしさぁ、
やっぱ、しばらく共働きじゃないとつらいっしょ?」
...なんて理由も近頃はプラスされてたりするのでは?
それに、意識して「仕事を持つこと」を考えている女性が
増えてきていますよね。
せっかくgetした仕事だもんね。
そうそうカンタンに辞めるわけにはいかない。
ところで、
近頃流行りの映画では「街のちいさな本屋さん」な男性が
素敵な恋愛をしているみたいですが、
>日本の小規模書店は主婦が支えていると言っても、
>過言じゃない
とメールをくれた“えれき”さんは、
「働いてるぞ!という実感のある仕事」本屋さんの主婦。
“30代男性/既婚の岸仲”さんは
>僕の友達でいうと
>1対3ぐらいの割合で「やめない」人が多いです。
とメールをくれました。
奥様も、そのうちのおひとり。
わたしも同じような認識でしたが、
しかし、
>日本では、
>仕事に成功した男達の多くが
>「家庭を顧みない」と非難されました。
>同じ条件下で、男以上に働かなければ評価されない女に
>結婚と仕事の両立を”完璧に”求めるのは無理です。
とは、
20代既婚の“トーキョー・ワーキング・ウーマン”さん
からのメール。
そして、さらには、
>一番の敵は同じ「女性」です
という衝撃的な事実とともに、
>殊に「結婚しながら」働く女は、
>信じられないモノを見る目を向けられる
とも。
しかし、彼女はウラワザを伝授してくれました。
>一度その会社は「寿退職」し、
>別の会社で(新しい姓で)ステップアップするのです。
>時には結婚後、一時勉強と資格試験でスキルアップもして。
そうさ、オンナはたくましい。
おちおちしてられませんぜ、だんな衆。
しかし「コドモ」ができると、
仕事を続けていくことに大きな壁が立ちふさがる...。
学校の先生である“ぴーちゃん”は、
今、二人目のおこさんの育児休暇中。
当然、休暇明けには「先生」として
復職する予定だそうです。
しかし、
先生の中には「結婚/出産」を機に辞める人も少なくない。
“ぴーちゃん”は、
>退任式で「我が子にとって私はたった一人の
>お母さんだから、ずっとそばにいてあげたい。」
>と語って仕事を辞めた彼女と
>幼い子を預けて仕事を続ける私とを、
>生徒はどう受け止めているのだろうか
と気になったことがあるそうです。
また、こんなケースも。
出版社の編集部勤務の“宮崎@田中ちゃん”の上司は、
「家庭を理由に早々と帰っていく編集長」。
そして、
「彼女は「家庭を持つ女性の生活リズム」というものを、
私たちに身を持って叩き込んだ」。
最初のうちは、恨めしそうに見ていたスタッフも、
結果、そのペースに「馴れた」のだそう。
>というわけで、
>彼女の先導により
>私たちも既婚後の仕事に明るいものが見えてきました。
そうな。
一方で、
「根が深い日本の少子化現象。
特効薬はいつ発明されるのでしょうか。」
という匿名さんは、「シングルマザーになる道」を
選んだママ。
離婚後、おこさんを預けて働くことの不自由から、
企業で働き続けることを避け、
自営業を始められたそうです。
そうさ、仕事持ってがんばるオンナだっているんだぞぉ。
企業での既婚女性の地位についてはどうでしょう?
都内建設会社に勤めている“あねやん”さん、
そこのところ、どうですか?
>当社では管理職の既婚者はおりません。
>シングルの方はいらっしゃいます。
>(キャリアコースの女性が1%以下、
> その女性もまだキャリアが浅い)
>キャリアコースの女性とそうでない女性がいる事は
>御存知でしょうか?
企業にも、それなりの「やり方」ってもんがすでにある。
いつでも「少数派」「後続」が、
一度つくられたシステムに入り込んでいくってことには
大変な労力が必要ですものね。
スイッチの「ON/OFF」みたいに、
簡単な切り替えってわけにはいかないし。
今後、
たくましき(か弱くてもいいけど)仕事持ちのオンナたちが
「どう働いてゆくか」にかかってるってことかな。
でもさ、これってオンナだけががんばる問題じゃないよね。
『知りたいと思っていたことなんですが、』その2
〜日本における、結婚式事情。
あぁ、人生の「晴れ舞台」。
その先には、なにが待っているのか。
...いや別に、深いイミはないんですけどね。
既婚者でメールをくれた方のすべてが、
「費用は両者で割り勘でしたよ」もしくは、
「花嫁側と花婿側のゲストの数の割合に応じて負担」
とのこと。
もちろん、どちらか一方が取り仕切る
お式もあるでしょうが、
一般的な傾向としては「費用は割り勘」みたいですね。
“直人”君のお兄さん竜太君は23才。
11月に結婚する、HAPPYな BROTHERだぜぃ! yeah!
栄養士である新婦きみえちゃんとは、
>新婚旅行も式の費用も
>どうやら両方で同じぐらいずつ負担するようです
と報告してくれました。
“えど”さんの場合は、費用は割り勘、シンプル婚。
>友人達の式は、ホテルなどで、
>50人位の人を招待しての、
>はでな結婚式が9割を占めています。
>費用は100万とか200万とか、
>かなりかかっているようです。
そして、御本人達の時には、こんなエピソードも。
>ダンナの両親は、
>「式は花嫁の両親が仕切るもの」と思っていた様なので
>ちょっとビックリされてしまった。
いろいろ土地ならではのやり方っていうのが
あるのでしょうかね。
貯金しなくっちゃ。
個人的な「つぶやき」。
以上、メールをくださったみなさま、
ほんとうにありがとうございました。
これらの「ニホン人の答え」を、ワンさんに送りました。
<原文はこちら>
ご感想は?
『日本社会をさらによく理解することができました。
ありがとう。』
ところで、わたしも“知りたかった”のだけど、
どうして、これらの質問だったのですか?
『それらの質問は、わたしの興味によるものです。
日本に出張で行ったことがあることは、
以前、書いたとおりです。
これらの出張が直接関係している
わけではないのですが、
その中で、ある会社に行った時のことでした。
われわれは、
あるコンピュータサーヴィスの
デモンストレイションを見ました。
会議と、プレゼンテイションを含めて、
かれこれ二時間はあったでしょうか。
その同じ会議では、
女性がデモンストレイションを担当していたのですが、
彼女たちはその間、一度も着席することがないまま、
立ちっぱなしだったのです。
シンガポールから出向いた多くのビジターは、
「どうして、
彼女たちはこのような扱いを受けているんだろう」
と困惑しました。
この時のことが、
いくらか、企業における女性のポジションについての
質問を、私に引き出させたということになります。』
「いやいや、それが、“彼女たち”の役目だから、」
ってことなのでしょうけど、
シンガポールからの訪問者のみなさんは
「どうして、女性を長時間立たせたままで平気なのか?」
と思ったのでしょうね。
いかがでしたか?
自分たちのことを他の国の人に伝えることって、
結局、自分たちを知ることなのかな。
ほほほ、最後は「優等生」的な締め方ですわね。
また、探査にでも出かけるかな。
次回は、
また別の「気になるどこか」の「素敵なだれか」に
会いに行ってきます。
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