HOBO RADIO tune 1101.com fire
第13回オンエア 構成台本


[空を見ろ!]

構成:戸田昭吾


男1「空を見ろ!」

女1「鳥だ!」

男2「飛行機だ!」

男1「いや、スーパーマンだっ!!」

♪  勇壮なテーマ曲が始まるが‥‥

男2「いやいや、飛行機だ!」(曲、カットアウト)

女1「いやいやいや、鳥だ!」

SE カァ〜

男1「やっぱ鳥だ‥‥」



[コーヒー3つ]

構成:NC 赤英


ウェイトレス「いらっしゃいませ。3名様ですね?
       ご注文は?」

客1「じゃあ、コーヒー3つ」

ウェイトレス「かしこまりました。コーヒー3つですね
       マスター、コーヒー3つです」

客2「ちょっと待って。オレもコーヒー3つ」

ウェイトレス「え?」

客3「あたしもー、コーヒー3つでいいや」

ウェイトレス「ぅえ?う?ぅあうおお、
       マァスタァー!コーヒー9つですぅう!!」



[もう寝ろ!]

構成:戸田昭吾


男A「なあなあ、もう寝た?」

男B「いや、寝てねえよ」

男A「ねえ、『妖怪こだまみだし』って知ってる?
   山に棲む妖怪で、
   登山家をおどろかすらしいんだ」

男B「なに?ヤッホーとか言うとアッホーって返すとか?」

男A「惜しい!
   でもそれじゃ怖いというより笑っちゃうでしょ」

男B「じゃあ、なんて返すわけ?」

男A「ヤッホーそのままなんだけど、
   わざと1秒くらい遅らせて返すんだって」

男B「あまりに微妙すぎて、気づかれねえよ」

男A「そうだよねえ‥‥もう、寝るか」

(犬の遠ぼえ)

男A「なあ、寝てる?」

男B「いや、寝てねえよ」

男A「ねえ、『妖怪ちりまぎれ』って知ってる?
   姿は見えないらしいんだけど、
   もうあらゆるところにいるらしいんだ」

男B「じゃ、ここにもいるのか?」

男A「うん、たぶんね」

男B「例えば、オレの耳の中とかにも?」

男A「いるんじゃないかな。
   1立方センチの空気中に1000匹はいるんだって」

男B「それ、ばい菌とどこがちがうんだよ?」

男A「だよねえ‥‥もう寝よっか。ほんとに」

男B「ああ」

(間)

男B「なあ起きてる?」

男A「起きてるよー。
   ねえ、『妖怪ばららいか』って知ってる?
   ロシアの妖怪みたいな名前だけど、
   れっきとした日本の妖怪らしいんだ」

男B「イカみたいな姿なのか?」

男A「姿はぜんぜんイカじゃないんだけど、
   漁村とかに干してあるイカを
   ばらばらに食いあらすから、
   ほんとは『妖怪ばらばらいか』って
   名前だったんだって」

男B「なるほど、いつのまにか間違って
   言い伝えられたわけね」

男A「いや、本人のたっての希望らしいよ」

男B「なんだよ本人って」

男A「だから、そのばらばらいかさん‥‥」

男B「寝ような、今度こそ」

男A「そうだよな‥‥」

(チュンチュンというスズメの声)

男A「ねえ、『妖怪みちしらず』って知ってる?
   見た目は普通の人間なんだけど、
   路地とかでいつも迷ってるらしいんだ」

男B「道を教えろ‥‥とか言うのか?」

男A「いや、意地でも人にはきかないんだって」

男B「あ、わかった。
   逆に、親切に教えてあげると襲われちゃうんだ」

男A「そうでもないみたい。
   ちゃんとお礼を言うらしいよ」

男B「それ、怖いのか?」

男A「どうだろう‥‥」

男B「寝ようよ!もう!」
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