ワインは堅苦しいお酒のようなイメージがある。
シャトーに銘柄、ビンテージ。
飲むに適した温度や、合わせるべき料理のコトと、
たのしむために学ばなくちゃいけないルールが
たくさんありそうで、ちょっと窮屈。
なにか、お行儀よく
味わわなくてはならないような気がしてしまう。

ワインに比べてシャンパーニュ。
自由で、きまま。
「飲み物」というよりも、
ステキなコトのはじまりを告げる呪文のような‥‥。
ステキな時間を、もっとステキにさせる魔法のような存在。
面倒なことなんて考えず、グイグイ飲んで
気持よくなっちゃえばいいんじゃないの?
って、ずっと思ってたのしんでいた。

ところが‥‥。

伊勢丹のシャンパーニュのお祭り
「ノエル・ア・ラ・モード」の10周年、
今年のパンフレットを見せてもらってビックリします。
テーマが「自然のチカラ、ひとのチカラ」。
10年前の2002年。
このイベントがはじまった年はぶどうの当たり年。
だからその年に生まれたシャンパーニュは
どれもおいしい‥‥、
つまり自然のチカラでおいしくなった自然の恵み。
ところが翌年。
2003年のぶどうはあまり出来が良くなく、
にもかかわらず情熱と愛情をたっぷり注いで、
おいしいシャンパンを作った生産者がいくつもある。
つまり人のチカラでおいしくなった
シャンパーニュもあるという。




シャンパーニュにも学ぶべきコトがらがたくさんあって、
知れば知るほどそのたのしみは一層ふくらむ。
そして、そのシャンパーニュのことを
たのしく学べるかけがえのない機会が
「ノエル・ア・ラ・モード」。
生産者の方々がブースをしつらえ、
普段はなかなか聞けぬシャンパーニュ作りの話や
楽しみ方を教えてもらえるステキなチャンス。
憧れのブランドから、家庭的な環境の中で
少量だけを丁寧に作り続けているメーカーまで、
多彩なシャンパーニュが揃う売り場でたのしい勉強。

ご一緒させていただくのは、野宮真貴さん。

野宮さんが世界中で経験された、
シャンパーニュにまつわるたのしいお話を伺いながら、
シャンパーニュをもっとおいしく、
そしてたのしく味わうためのステキなヒントを探して、
シャンパーニュの国への旅を
エスコートさせていただくシアワセ。
もうワクワクがとまりません。

とうとう今週、金曜日、11月23日。
トーキョーの夜は七時。
クリスマスじゃないけど、
シャンパーニュを片手に
たのしい時間をご一緒いたしましょう。
ユーストリームでお待ちしてます、ごきげんよう。

(くわしいことは、あす、11月22日に
 特設ページでお知らせしますね。
 「おいしい店」初の中継となります。
 どうぞ、おたのしみに!)


2012-11-21-WED


© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN