ほぼ日刊イトイ新聞
        にわかファンのにわかファンによる
        にわかファンのためのオリンピック企画

        観たぞ、
        リオデジャネイロオリンピック!
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観たぞ、リオデジャネイロオリンピック!
8月6日(土)からスタートします!

こんにちは、
ほぼ日刊イトイ新聞の永田です。

日本時間の8月6日の早朝、
つまり来週の土曜日から、
リオデジャネイロオリンピックがはじまります。
ということは、
「観たぞ、リオデジャネイロオリンピック!」
(今回、タイトル長いね)もはじまります。

夏と冬を合わせて考えると、
2年に1度の世界的なスポーツの祭典、オリンピック。
それに合わせて開催される「観たぞ」シリーズも
今回で7回目となりました。(甲子園と世界陸上を除く)

わざわざ、こうして、
オリンピック開幕の1週間前に
コンテンツの開始をお知らせすることに
あんまり深い意味はありません。
いよいよですね、たのしみですね、
いっしょに盛り上がりましょうね、というふうに、
少し早めにお伝えしたかっただけ、ともいえます。
なんていうんでしょう、
ウォーミングアップ?

はじめての方は、
なにがなんだかわからないと思いますので
ご説明いたしましょう。

「観たぞ、オリンピック!」シリーズは、
テレビやネットの中継を通じて
オリンピックを自由に観賞し、
「気になったこと」「発見したこと」
「感じたこと」「思ったこと」などを、
どんどん投稿していただき、
届いた膨大な数のメールを
その日のうちに編集して翌日大量に掲載する、
という、たいへんシンプルな企画です。
動画はもちろん、画像もほとんどなく、
いまどき質実剛健なテキストオンリーコンテンツです。
前々回のオリンピックあたりからは、
ツイッターのハッシュタグ「#mitazo」をつかって
リアルタイムでもオリンピックをたのしみ、
翌日更新される「ほぼ日」の「観たぞ」で
あらためてそれを共有し合うという、
たのしみ方も確立されてきました。
そうそう、読者の方たちがつくってくださった
「観たぞシリーズ」のデータベース、
ミタゾペディア」もたのしいです。

ありがたいことに、
「オリンピックといえば、
 『ほぼ日』の『観たぞ』シリーズですね!」
と言ってくださる方も増えてきました。
今回のリオデジャネイロオリンピックでも、
たくさんの方にご参加いただけることを
たのしみにしています。

‥‥というあたりで、この予告編を終わっても
まったくかまわないのですが、
せっかくですから、もう少しだけ。

この「観たぞ、オリンピック」シリーズは
12年前のアテネオリンピックのときに
はじまったんですが、そのときは突発的な企画で、
こんなに長く続くとは思いもよりませんでした。
それからぼくは、オリンピックが来るたびに、
意義やテーマなどまったく考えずに、
ひたすら、翌日更新する原稿をつくってきました。
どういう意味があってつくるのか、なんて、
深く考えなくても十分にたのしかったものですから。

しかし、前回のソチオリンピックの、
最終回のバナーのことばを書いたとき、
ぼくは、「ああ、そうか!」と、ハッとしたのです。
ちょっとまぬけな話ですが、
ぼくは自分が書いたその短いフレーズによって、
この「観たぞ」がどういうものであるか、
ようやく腑に落ちた気がしたのです。

最終回をしめることばとして、
ぼくはこう書きました。

「人生に、スポーツ観戦を。」

ああ、そうだ、そういうことがしたいんだ、
というふうにぼくは思いました。

スポーツは、観ても、
なにか見返りがあるわけではありません。
お金が儲かるどころか、出て行ったりします。
おまけにドキドキするし、
結果によってはものすごく落ち込んだりします。
深夜に中継があったら寝不足になるし、
応援したからって勝つわけでもないし。

なのに、どうして、ぼくらはスポーツを観るんでしょうか?

スポーツのなかには、
ふだん、ぼくらが、得がたいものがあります。
どんな予想をも覆す、意外な結果が待っていたりします。
呆れるほど一途に努力を重ねる人がいたり、
その努力が一瞬の隙でフイになったりします。
すばらしい敗北に胸を張る人がいます。
才能のある人がその才能を究極的に磨き込んで、
前人未踏の境地に立ったりします。
新しい才能が笑顔で世界を魅了したり、
伝説の人が去り際にとんでもない置き土産を残したりします。
残酷なトラブルがあったり、
こころを打ち抜くような名ゼリフが飛び出したり、
観ているだけで吐きそうになる緊張感があったり、
多幸感が爆発するような瞬間に遭遇して
深夜、一人の部屋で拳を突き上げたりします。

どれも、日常では、得がたいものです。
しかし、どう考えてもそれは、絵空事ではなく、
私たちのいるこの場所と、
とても遠いけれども地続きなのです。
そういう「可能性の一極」みたいなものを、
真剣に見つめるということは、
自分たちの、本来あるべき幅のようなものを
確認することになるのではないか、
というふうにぼくは思います。

それで、ぼくらは、歓喜の場面で激しく手を叩いたり、
自分事のように唇を噛みしめたりするのだと思うのです。
スポーツはテレビのなかに映し出されるものですが、
実際に、具体的に、勇気をもらうし、翌日の行動に
ささやかでもはっきりと影響を及ぼしたりもします。

だから、前回のソチオリンピックの原稿のなかで、
ぼくは、こういうふうに書いたのだと思います。

「スポーツを観るというのは、自分のことだと思うのです」

さあ、予告にしては長くなりすぎているこの原稿が
室温に影響を及ぼすほど暑苦しくなる前に
そろそろやめにしたいと思いますが、
簡単にいうと、ぼくは、たくさんの人に、
スポーツを観ることをおすすめしたいのだと思います。
おいしい野菜の話をするみたいに。
駅までの気の利いた近道を教えるみたいに。

スポーツはルールが複雑だし、
批評的な人はずっと批評的なことを言ってるし、
政治的にとらえれば問題には事欠かないし、
なんだか「ややこしい」ことになってるように見えます。
とりわけ、遠くから他人事として眺める限りにおいては。
あんなところに深入りするのはよしたほうがいいかなと
分別のある人なら思って当然かもしれません。

しかし、ぼくは、オリンピックが
1週間後にはじまるというこのタイミングで
強い実感を込めて、こんなふうに言ってみたい。

スポーツというのは、ただ観るだけで十分です。
準備も知識も必要ありません。
ちゃんと観れば、どのスポーツも、おもしろい。

とくにオリンピックは
すごい人たちがぶつかり合うすごい場所ですから。
「なんだかわからないけどすごい!」
という魅力に満ちています。
ふだん、まったく接点のない競技も、
オリンピックというくくりの中でならたのしめるし、
選手にとって4年に一度の特別な場所であるということが
特別な集中力やコンディションを生み出し、
それが観客の熱狂や場の高まりとスパークして、
素人の目にも明白な奇跡やドラマを生みだしたりします。

ですから、ふだん、スポーツに縁がない人も、
「オリンピックだからさ」
ということを言い訳みたいにして
ただ、ひょいと観てみればいいんだと思います。
「観たぞ、オリンピック」シリーズは、
そういうふうに、「ひょいと観てみる」ことを、
参加者全員で示し合わせて、
遊びだからこそ本気で集中して没頭して、
ときにじんわりと感動しながら、
ときにげらげらと笑いながら、
いろんな目線で
(それはもう、いろんな目線で!)
オリンピックというスポーツの祭典を
とことん、たのしむコンテンツです。

たくさんのメディアが
オリンピックをテーマにして
いろんなものをつくると思いますけど、
ほぼ日刊イトイ新聞の
「観たぞ、リオデジャネイロオリンピック!」
でしか味わえないたのしさがかならずあると、
長すぎるテキストのおしまいにぼくは断言します。

ああ、はじまってもないのに語りすぎました。
とにかく、オリンピックがはじまるので、
みなさん、たのしみましょう、ということです。

投稿は、前回同様、メールよりも、
下の投稿フォームをつかっていただけるとうれしいです。
もう、今日から投稿できちゃいますが、
まあ、ぶっちゃけ、はじまる前に届いた投稿は
採用しない可能性が高いです。
でも、ウォーミングアップ代わりにでも、どうぞ。

会社の仲間が努力してくれて、
スマホからも読みやすくしてくれました。
それでは、8月6日からの約17日間、
どうぞ、よろしくお願いします!

あ、そうそう、
「今度のオリンピックはどこでやるの?」
「リオでじゃねーの?」
というのは、どぼんです。



観たぞ、リオデジャネイロオリンピック!
担当:永田泰大

2016-07-30-SAT
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