ROBO
風前の灯火。

11人目 岡田さんの家(1999.2.3〜)

ホストのコメント

2月2日結婚8年目を迎えた私たち夫婦に
とてもかわいいお客様がいらっしゃいました。
「ロボット君」ちっちゃいけれど、
たくさんの人の愛情をうけて
私たちの家に来ていただいたので、
大切にお世話させていただきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2月3日(水)節分
「ロボット君豆まき初体験の巻」

今日、僕はジュンさんに連れられて
代官山のジュンさんの先輩の
小野寺さんという人の事務所に行きました。
打ち合わせには、岡田君
(今夜お世話になる事になるジュンさんの仕事仲間)と
小野寺さん、小野寺さんの事務所の男性、
そしてジュンさんの男性ばかり4人が参加していました。

打ち合わせが始まるやいなや、
ジュンさんは、僕を小野寺さんに紹介してくれました。
小野寺さんは、僕の姿を見たり、
旅日記を見たりしていましたが、突然の事だったので、
お世話になる事は難しいという事で、
事前に話を振っていただいていた、
岡田君ちにお世話になる事になりました。

岡田君ちは、奥さんと2人暮らし。
岡田君は家に着くと僕を奥さん(あゆみちゃん)に
紹介してくれました。
あゆみちゃんは、僕を見るなり、
「今日は節分だから
ロボット君にも豆まきをさせてあげよう!」
と、もらってきた豆を僕の目の前において
「鬼はそとーっ!!」、「福はうちーっ!!」
と元気よく豆まきが始まりました。

「へーっ! これが豆まきなのか…」。
岡田君は、
「豆まきをしたから、きっとたくさんいいことがあるよ」
と僕のこれからの旅を応援をしてくれました。
2人は「年の数だけ豆を食べるんだ」
と言っておいしそうに豆を食べていました。
その様子をみていたらふとした疑問が……。
「僕は、いったいいくつ豆を食べればいいんだろう???」
すると岡田君は
「美味しいから好きなだけ食べればいいじゃん」
とひとこと、風呂場に消えていった。
「おーい! そーゆう問題じゃないだろ!!」
初体験と素朴な疑問が残った1日でした。

「ファーッ〜眠くなってきた」。
それでは「おやすみなさい」 。
ところで僕って立ったまま寝ればいいの?
横になって寝ればいいの?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2月4日(木)晴れ

「寒いよーッ!」
節分って「季節の節目だから節分。明日から春」
って昨日岡田君が言っていたのに
「今日は、すごーく寒いヨ!」
しかも、今日は、岡田君が朝9時から
打ち合わせという事で、7時前に起こされてしまいました。
本当は、もっと寝ていたかったけれど、
このまま寝つづけていたら1日中
留守番になってしまうようだったので
岡田君について行きました。

9時から1時間の打ち合わせは、
岡田君のスーツの胸ポケットの中で、
うとうとしていました。
10時からの打ち合わせは、
僕に多少関係がある打ち合わせだったので
「もしかしたら出番があるかも」と思っていたら
岡田君は、僕を会議室のテーブルの上に。
周りはおじさんばかり。
岡田君は、僕をおじさんに紹介してくれたのですが…。
「僕は、おじさんには人気がないんだろう」、
「そろそろ、女の子の家にお世話になりたいなー」。

その後は、岡田君たちの昼ご飯につきあって、
また延々と会議が続きました。
夕方7時ようやく、岡田君と事務所に戻ってホット一息。
事務所で、岡田君は“ケロちゃん”と呼ばれていました。
スタッフはほとんどが女性。
その中の、松田さんという女性が僕を見るなり
「かわいいっ!!!!」と突進してきました。
「きっと今日、僕は松田さんちに行くのだろうな」
という予感。
「でも、勢いがすごくてちょっと恐い!」
「ケロさん、助けて!」
でも、その思いは届かず、松田さんは、僕の事を
「ロボチャ〜ン」と愛情たっぷりに抱きしめてくれ、
夜の街へ。
「今夜は、寝かせてもらえないのかな?」

1999-02-05-FRI

BACK
戻る