ROBO
風前の灯火。

19人目 ひさこさんの家 (1999.3.14〜)

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3月14日(日)

私の家で開かれた鍋パーティーに
『ロボット君』がやってきた。
18人目の細川君の家に11日も滞在し、
ほとんどかまってもらえないで
さぞかし淋しい思いをしたことでしょう。
しかも捜索願いまで出されて。
本当にひどい人だ! 私がかわいがってあげるからね。
(ロボット:そんなこと言って、
 おまえ鍋に夢中じゃないか!)

ずっとむさ苦しい独身の男の家に宿をとってたから、
久々に女の子の部屋もいいでしょう?
とりあえず記念に写真でも撮っておこうと、
ポラロイドをとりだした。
フラッシュに反射して思うように撮れない。
でも無理やり一緒に撮ってみた。
(ロボット:おまえ、迷惑なんだよ・・・)。

明日は職場がある銀座まで君を連れていってあげるよ。
そして次の宿主のところへ届けるからね。
(ロボット:えっ、もう次の宿主さんに会えるの?
 誰かさんとは大違いだね。)

まあ、まあ。この業界も仕事大変なんだよ。
私だって帰宅するのは朝の5時なんだから。
(ロボット:君も大変なんだね。
 でも、そんな生活で恋愛できるの?)

君までそんなこと言うのか!
タクシーの運転手さんと同じ事言わないでよ。
帰りのタクシーで乾いた笑いで、
「そうなんですよね〜」と言葉を返す時の私の気持ちが
わかるのか〜! そんなこと言うなら
ヒッチハイクでもして旅してみろ。
(ロボット:ごめんね。許してよ。
 誰にも気付かれずにひかれるよ・・・。)

ちょっと意地悪だったね。
もう残された時間はあとわずかだし、
かわいがってあげる約束したんだし、
これから一緒にねましょう。
楽しい時間をありがとう、ロボット君。

1999-03-17-WED

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