ROBO
風前の灯火。

24人目 岡野太郎さんの家 (1999.3.23〜)

ホストのコメント

24人めの岡野太郎です。
3月23日にロボットを預かり、
1週間も手許に置いてしまいました。
ご連絡が遅れて申し訳ありません。

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3月22日(月) −1日目

スキー(志賀高原)から帰ると
今村君から留守電にメッセージ。
『ロボットを渡すから1晩預かって欲しい』?
なんのことだかさっぱり分からん。


3月23日(火) 1日目

武蔵境の日赤へ友人を見舞った帰り道、
今村君から連絡があり、今夜ロボットを届けに
俺の家までやってくるという。
(ちなみに俺の家は渋谷から電車で約30分の川崎市)
やっぱりよく分かんないけど来るものは拒まず、
お預かりする事とする。

さてロボットの実物を目にすると、意外に小さく、
また以外と重量感がある。手のひらにズッシリ。
さっそくダイニングテーブルの上に置く。
我が家に来たからには、俺が家にいるあいだは
四六時中音楽を聴くハメになるよ。


3月24日(水) 2日目

目鼻がついた(鼻はないのか)
見なれぬ物体が乗ったテーブルで食事をするのは、
見られているみたいで妙に落ち着かない。
俺は『普通のサラリーマン』なので
朝きちんと出勤し夜帰宅。
最近やたらとメジャーになったSteve Reichの最新アルバム
“Reich Remix”を就寝前にロボットに聴かせる。
無反応。ミニマルには興味なしか。
それとも既に寝てるのか?


3月25日(木) 3日目

俺は『普通のサラリーマン』なので
朝きちんと出勤し夜帰宅。
今夜は宇多田ヒカル“First Love”を聴かせてみる。
やはり無反応。耳ついてんのか、こいつ。


3月26日(金) 4日目

今朝もロボットはダイニングテーブルの上。
見られているのにも慣れた。
もう少し続けると快感になるのかも。
そろそろ誰かに渡さないとヤバいという意識と、
確か10日間行方不明だった記録があったから
まぁいいか、という意識がせめぎあう。
とりあえずバックパックにロボットを入れて神保町へ出勤。
今日誰にも渡せないまま週末を迎えると
さすがにマズいかも。


3月27日(土) 5日目 寒い

ヤバい。
週末になってしまった。
とりあえずロボットは鞄に入れっぱなしにして
持ち歩く事にする。
日中は妻の勤務先の方々と渋谷で卓球に勤しむ。
しかしWWWにアクセスできる人がいない。
夕方、大学のサークルの飲みで三鷹に向かう。
今村君と会う。
まだロボットを持っている事を打ち明けると驚かれた。
そりゃそうだ。
いっそここに参加している大学の後輩に渡してしまおうか。
しかし同じ団体内をグルグルしてるのも考えものだし、
そもそもまだ日記書いてないから渡せない。


3月28日(日) 6日目

元会社同僚の結婚式に出席するため芝浦のホテルへ。
ロボットは自宅に置いていく。
そろそろ捜索願が出されるんじゃないかと
ヒヤヒヤし始める。


3月29日(月) 7日目

俺は『普通のサラリーマン』なので朝きちんと出勤。
同じ部署の女性に次のホストの白羽の矢を
たてることにする。
ロボットを手渡す経緯を説明するとホストになるとのこと。
やれやれ、ようやく手渡せる。
しかし日記を書いてないので
もう一日我が家に滞在する事に。
最後の晩は“Pat Metheny”と“Thomas Dolby”を聴かせたが
お気に召さなそう。


3月30日(火) 8日目
ついに次のホストへ異動、おっと移動。

1999-04-01-THU

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