ROBO
風前の灯火。

35人目 アユミさんの家 (1999.7.4〜)

7月4日(日)

ロボちゃん、新しいホスト見つかる!

やっぱり来たのね、ロボちゃん。
あなたをはじめて見かけたときから
いつか我が家をたずねてくるような気がしたもの。
とりあえず、ちょっと自己紹介。
わたくし、某広告代理店で秘書をしております、
「アユミ」と申します。
あれは1ヶ月位前のことだったか、34人目のホストである
KSB仲間のがっちゃんこと がつを氏から、
「何も言わずにうけとってくれ」
と彼(?)を預かったのはついさっき。
なんだかとってもお疲れの様子。わたしもよ!

夜イベントがあって、いつものように次の日の昼はピザ。
コンタクトが乾燥して、目がいたい、いたい。
でもだいじょうぶ、ロボちゃんの「ちくたく」は
せつない音だけどちゃんと動いてる。

・・・それにしても、たかちゃん(33人目水野さん)、
がっちゃんと、なんとまあ大変な人のところを
旅してきたのねえ。
仕事、遊びと忙しい人たちだから、さびしかったでしょう。
今は休息、安心してお休みなさい。


7月5日(月)

某代理店秘書部を見学。
おはよう、ロボちゃん。今日は月曜、会社にいかなくちゃ。
家にいても何もすることがないでしょう、
私と一緒に会社にいこうか!
実は、ずっと前からロボちゃんのような人を待っていたの。
せっかくだから、仕事を手伝ってくれるかしら?
秘書という仕事は、時間に正確でないといけないのは
なんとなくわかるでしょう。
わたしのデスクの上には、時を刻む君のような存在が
いないの。
いつも横の壁にかかっている、君と同業者の「彼」を
見ているんだけど、これが結構つらいのよね、首が。
だから、今は、愛らしい相棒ができて、アユミはハッピー♪
仕事、がんばろうね

1999-07-08-THU

35人目 アユミさんの家 (つづき)

7月9日(金)

みなさん、おひさしぶりです。
まだ会社にいます。
なんだか今日は、とーーってもてんてこまいでした。
ボスが帰ってきてつかの間の休息も終わり、
いつもとかわらぬ嵐のような一日が過ぎました。

ろぼちゃんは、この一週間、
ずっと、ずっとわたしと一緒にいました。
お風呂に入るときぐらいかなあ、一緒じゃないのって……。
(男、だよねえ、やっぱり)

なんだか、わたしの分身でもあり、
恋人でもあり、守護神でもあり、
こんなに体は小さいのに、
ろぼちゃんの見つめる「世界」の広さに
何度と助けられたことでしょう!

……世の中には、いろんな人がいて、
いろんな考え方や感じ方があって、
それに触れた瞬間、自分だけの世界って
なんて狭かったんだろうって思いました。

なんにも考えず、てきとーに生きてきたんです。
嫌なこととかあるとすごくショックを受けるし、
すごく悩むんだけど、
やっぱりそんなことで時間が過ぎるのは嫌だから、
楽なほうに考えちゃうんです。
現実逃避ってやつですか……?

だから、すぐ忘れちゃうんです、すべて。
完全に忘れちゃうわけじゃないですよ、もちろん。
頭の中の隅のほうに追いやって、
でも、それを引っ張ってこられると
また「どーーんっ!!」ってくるんです。
でも、またすぐわすれちゃうんです。
……今まで、
「これでよいのだ!」と思って生きてきたけど、
どうなんだろう??

……実は、ある友達がわたしとは正反対のタイプで、
ちょっと考えちゃったんです。
あまりにもプラス思考なものだから、
きっとそんな自分を「その人」が知ったら、
きっとショックを受けるんじゃないかなーとか
思っちゃったんです。

こんなわたしと心から気が合う人は、
きっと少ないのでしょうねえ……。
何人か、そーいう方はいらっしゃいますけど、
その人たちに出会ったのも本当に偶然で、
出会ってなかったら、
きっともっと違う性格になっていたことでしょう!!

えー、この場をかりて、
そんな愉快な仲間たちに言いたい。
「ありがとうーーー!!! んで、今後もよろしくねー!」
です。

ろぼちゃん、君との出会いもきっと彼らと一緒だね。
すてきな出会いをありがとう、です。
今日はこれまで、ばいばい。

1999-07-13-TUE

35人目 アユミさんの家 (つづきのつづき)

7月12日(月)

〜ろぼちゃんからの手紙〜
「今日、アユミさんとお別れします。
この一週間、毎日会社にいっては、デスクで働き、
まるで『進め!電波少年』の
旅をしては働いて……の気分でした。
そして、とうとう、この瞬間がやってきました。
『別れ、そして出会い』
これから先、どんな人と、どんな生活をしている家に
お世話になるのでしょう。
アユミ宅では、比較的おだやかな日々を送っておりました。
アユミさんからきいた話によると、
次は、同じくKSB仲間のKunnyさんのもとへ
お邪魔する予定、とのこと。やさしい人だそうです。
どんな世界をみせてくれるのでしょう……。楽しみですね。
アユミさんも、実はKunnyさんの仕事や、
KSBの仲間以外の話をあまりきいたことが
ないそうなので、そこらへんをこの目と耳で、
確かめてきたいとおもいます。」

……アユミです。
ろぼちゃんとお別れするのは、けっこう寂しいです。
ひょんなことから我が家で生活することになった彼ですが、
とってもたのしい一週間でした。
出会いのかたちは、いろいろ、なんですね。
それをろぼちゃんは教えてくれました。
それでは、くにさん、よろしくねー
アユミでした。

1999-07-14-WED

BACK
戻る