ほぼ日刊イトイ新聞
		ものすごく気軽に
ラグビーを観にいこう。
はじめて観る人でもたのしめる、
「ほぼ日」のラグビー観戦イベント。

5月28日(土)午後2時 試合開始
東京・秩父宮ラグビー場
アジアラグビーチャンピオンシップ2016
日本代表 ✕ 香港代表
(女子日本代表 ✕ 女子香港代表 午前11時試合開始)
ほぼ日自由席+ラグビー応援弁当+お楽しみいろいろで
2,500円
「ほぼ日」が企画したラグビーイベントも、
ついに今週末の開催となりました。
参加される300人のみなさん、
チケットの準備はできていますか?
遠くからいらっしゃるかたは、
交通機関の確認はしていますか?
東京メトロ銀座線の外苑前駅か
JR総武線の千駄ヶ谷駅から行くのが便利ですよ。
さて、当日のお知らせをする前に、
4月末に糸井重里がラグビー日本代表の
合宿地を訪れたようすをご紹介します。
「ほぼ日シート」のみんなで観戦する試合が、
もっと楽しく観られるはずですよ。
「ほぼ日」が企画したラグビーイベントも、
ついに今週末の開催となりました。
参加される300人のみなさん、
チケットの準備はできていますか?
遠くからいらっしゃるかたは、
交通機関の確認はしていますか?
東京メトロ銀座線の外苑前駅か
JR総武線の千駄ヶ谷駅から行くのが便利ですよ。
さて、当日のお知らせをする前に、
4月末に糸井重里がラグビー日本代表の
合宿地を訪れたようすをご紹介します。
「ほぼ日シート」のみんなで観戦する試合が、
もっと楽しく観られるはずですよ。
当日のお知らせは、5月25日(水)に更新します。
期間限定のヘッドコーチ代行として、
中竹さんが選手にしてあげられること。
中竹竜二 ✕ 糸井重里
「アジアラグビーチャンピオンシップ2016」の
初戦を2日後に控えたラグビー日本代表、
そして、中竹竜二ヘッドコーチ代行のもとを
糸井重里が訪問して、練習を見学しました。
「にわかラグビーファン」として
糸井が対談をさせていただいたときも、
知的な印象でラグビーのお話しをされた中竹さん。
雨の中で練習する代表選手の写真とあわせて、
ふたりのお話しをお楽しみくださいね。
中竹竜二(なかたけ・りゅうじ)

アジアラグビーチャンピオンシップ2016
日本代表ヘッドコーチ代表。
ラグビーU20日本代表ヘッドコーチ兼、
日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクター。
1973年福岡県生まれ。93年早稲田大学人間科学部入学。
学生時代に全身麻酔をともなう手術を7回経験し、
ケガをするたびにラグビーをやめようと考える。
4年時にラグビー蹴球部の主将を務め、
全国大学選手権準優勝。97年に大学を卒業後、渡英。
ロンドン大学で人類史を学び、
レスター大学大学院社会学部修了。
2001年三菱総合研究所入社。
2006年早稲田大学ラグビー蹴球部監督に就任。
監督経験ゼロながらコーチングを徹底し、
2007年度から2年連続で全国大学選手権を制覇。
2010年2月退任。
同年4月、日本ラグビーフットボール協会
コーチングディレクターに就任。
2012年より、U20日本代表ヘッドコーチを兼任。
とじる
中竹
糸井さん、ようこそいらっしゃいました。
糸井
どうも、ありがとうございます。
今日はミーティングから見学をさせてもらいましたが、
スポーツ選手が集まる場所って、
もっと獣臭いものを感じるんですが、
ラグビーの選手からは、その匂いがしないんですよね。
中竹
へぇ、そうですか。
糸井
やってることはワイルドなのに、
知的な要素ばっかりが伝わってきちゃう。
なんだろう、中竹さんのチームになってるんでしょうか。
中竹
監督によってチームの作り方は変わるので、
なにか影響していることはあるかもしれません。
このチームを結成してまだ3、4日ですが、
選手たちもミーティングや言葉を大事にしているので、
ノートも一生懸命に書くんです。
糸井
あと、速度を上げて考えますよね。
ちょっと真似したいなぁと思いました。
ミーティングで「これは1分で考えろ」って。
横で見ていて、ものすごくおもしろかったです。
中竹
それはよかったです。
グラウンド上でもよく言うんですが、
「これやるよ」と言ってから10秒くらい経って、
「よし、これだな」と動いても、もう遅いんです。
10秒かかることを、5秒でできるようにするんです。
でも、試合中には5秒もありません。
だから、「試合までに、毎日1秒ずつ詰めていこう」
と選手たちに言って、少しずつ早くなってきました。
糸井
プロ中のプロの選手たちにとっては、
5秒だ10秒だって話じゃなくて、
すべてが0秒になるのが理想ですよね。
中竹
はい。反応、反射的にできるように。
糸井
反射に見えることが、実は反射じゃなくて、
そうしようと思って練習していたんですね。
中竹
はい、そういうことです。
糸井
僕はミーティングを見て、中竹さんのチームから、
「知の敏捷性」というものを感じたんですよね。
チームで共通の言語感覚を持っていて、
身体がちゃんとついていかないと、
まったく意味がないことですし。
中竹
そうですね。
糸井
グラウンドでの練習を見ても、
一生懸命やっているのはわかるけれど、
僕ら素人に、良し悪しはわかりません。
でも、今日のミーティングには凄みがあった。
「これを求められたら敵わねぇや」と思いました。
中竹
選手たちに最初から言っていることですが、
僕がプレゼンしたことを「うん、うん」と聞いても、
それは、わかったうちに入らないんですね。
僕が伝えたことを、自分の言葉で言えるようになって、
初めてそれを「理解した」と思っています。
糸井
うん、そうですね。
今度「ほぼ日」で観にいく香港戦が、
中竹さんのデビュー戦になるんですか。
中竹
「アジアラグビーチャンピオンシップ」が
僕のデビュー戦になりますが、
糸井さんたちに来ていただく香港戦は、
僕がヘッドコーチをする4戦の中では最終戦ですね。
糸井
あっ、4戦だけなんですか?
中竹
4試合、1ヶ月で終わりという、
期間限定の、すごく不思議な立場です。
糸井
でも、選手がちゃんと、ひとつになっている感じは、
お互いにプロなんだなと思いました。
不思議な立場だし、「代行」とは言いながらも、
見事に中竹さんチームになってるんだろうなぁ。
中竹
そうなってるといいですね。
ただ、この短期間で試合をするのって、
普通はあり得ないことなんです。
代表戦に、1週間ない準備で臨むんですから(笑)。
糸井
うわぁー、あり得ない短さ。
中竹
その短期間でどんな準備ができるのかなんて、
たぶん誰もチャレンジしたことがないはずです。
その中で、どこまでチーム作りできるのかが、
僕にとっては大きなチャレンジなので、
すごく楽しみですね。
糸井
頭を休める暇もないでしょう?
中竹
ありませんねぇ。
グラウンドで24時間の練習はできないけど、
ミーティングしたり、僕と1対1で話したり、
室内でイスを全部どけて、
ボールを使って動きのシミュレーションしたり。
拘束時間が増えて申し訳ないですけど、
この合宿の期間内には、
ひたすら詰め込むよう選手たちに伝えました。
糸井
ラグビー漬けですよね。
中竹
「オンとオフの切り替え」ってよく言われますけど、
ずっとオンだと思ってもらうんです。
「このチーム編成は特別だし、俺は後悔したくない。
 お前たちもみんな、今回の試合でチャンスを
 掴めるかもしれないから、ここは頑張ろうね」
という話を最初にしたら、すごく納得してくれて。
糸井
ワールドカップも視野に入るから燃えますよね。
中竹
そうです、そうです。
糸井
それにしても、その準備期間の短さは、
ちょっとあり得ないですね(笑)。
中竹
かなり厳しい環境だとは思ったんですが、
今の時点では、かなりいい準備ができていると思います。
糸井
うん、うん。今日の練習だけを見ていると、
もう世界一じゃないかと思っちゃうんですけど、
強豪のチームに比べて、何が足りないんですか。
中竹
まだまだ、全然です。
まずはフィジカルの面ですね。
体格やスピードは、まだまだ劣りますね。
糸井
持って生まれた部分ですか?
中竹
「持って生まれた」というよりは、
海外の選手にはプロが多いのと、
プロ的なトレーニングを
かなり若い頃から受けているんです。
日本のラグビー選手はほとんど大卒ですが、
海外の選手には、大卒ってほとんどいないんですよね。
日本のプロ野球やJリーグみたいな感じで、
早い世代からアカデミーやリトルリーグがあるように、
海外の選手はエリート教育を受けています。
糸井
ラグビー用のエリート教育ですか。
中竹
日本では高校ラグビーがすごく盛んですが、
学校教育の中でトレーニングしているので、
高校、大学の授業にも出て、会社では仕事をして、
その上でトレーニングをするんです。
おかげでセカンドキャリアも安定してますし、
文化として残しておくのはいいかなと思います。
でも正直、エリート選手は高校を卒業したら、
すぐプロになってほしいなとは思いますけどね(笑)。
糸井
そうか、ラグビーの世界では
それを受け入れる社会がないんだ。
中竹
そうですね。
高校卒業してすぐプロになって、
引退してから大学へ行って、
そしてセカンドキャリアに進むような
モデルが出てくればいいと思うんですけどね。
糸井
うん、それができたら変わるだろうなぁ。
その「出たり入ったり」というのが大切で、
ぼくは、普通の会社でも同じだと思うんですよ。
会社に入って「一生いるか、すぐ辞めちゃうか」
じゃなくて、「出たり入ったり」というのも
アリのような気がするんですけどね。
中竹
はい、絶対そうですね。
糸井
この日本代表の選手たちはふだん、
どうやって生活しているんですか?
中竹
半分以上は会社員として仕事をしながら、
ラグビー部で活動しています。
糸井
普通の仕事をしているわけですよね。
中竹
そうです。もちろん、仕事量は少ないですけど。
糸井
あとの半分は学生ですか?
中竹
学生と、あと数人はプロもいます。
この合宿でも、プロの選手はやっぱり、
身体への意識が高いですね。
プロ選手にとっての身体は商売道具なので。
糸井
プロの選手は、フィジカルも圧倒的に強いですよね。
その部分は、個人で鍛えているんですか?
中竹
ここ10年くらいの話ですが、ラグビーのコーチと別に、
身体を鍛えるコーチも増えてきました。
昔はラグビーのスキルを教えるコーチだけで
チームを組んでいたんですけど、
やっぱり身体が大事なので、鍛えるためのコーチがいます。
さっきの練習でも、走り方だけを教える
ランニングコーチが指導をしていました。
糸井
やっぱり、違いがありますか?
中竹
はい、かなり変わりますね。
走り方も、スピードも変わります。
糸井
重そうな筋肉の人ばっかりなのに、速いですよねぇ。
中竹
そうですね。
せっかく代表に来て頑張るわけですから、
自分が所属しているチームでは
なかなか指導してもらえないポイントを学んで、
うまくなったことを持ち帰ってほしいですね。
糸井
かなりタイトで、濃い練習をしているんですね。
今日はどうも、ありがとうございました。
みんなで観に行く試合、たのしみにしています。
中竹
こちらこそ、ありがとうございました。
応援をよろしくお願いします。また来てくださいね。
(中竹さん、大会直前のだいじな時期に、
練習へご招待いただきありがとうございました。
香港との最終戦、楽しみにしています!)
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「ほぼ日シート」の300人といっしょに応援しましょう。
(お弁当や記念撮影などの特典は含まれません)
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2016-05-23-MON