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最終回です。 |
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最終回。 |
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十分に、やらせていただきましたので。 |
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ええ。毎年自由にやってきました。 |
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ほんとは去年が最後のつもりだったんです。
でもやっぱり、
きちんと最後を締めましょうと。 |
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最終回らしい感じで終わりましょうと。 |
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もう一度だけ上演することにしました。
‥‥くだらないコーナーなりに、
感慨深いものがあります。 |
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それなりに感慨深いです‥‥。 |
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なにはともあれ、
最後もたのしく! よろしくお願いします! |
一同 |
よろしくお願いしまーす。 |
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‥‥ふたり、なんですね。 |
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最終回はふたりだけです。
さんがお父さん役で、
ちゃんがお母さん役。 |
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娘たちは、いない。 |
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はい。
かつてこの家族には
ちゃん演じる長女と
ちゃん演じる次女が
いっしょに暮らしていましたが、
いま娘たちは家を出て、
それぞれの生活をいとなんでいます。
‥‥という「設定」です。 |
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なるほど。
この1年のあいだに長女も家を出て行った。
‥‥という設定なんですね。 |
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そういうことです。 |
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なにがなにやらさっぱりわからない、
という方は
「ザッハトルテ家族2012」あたりから順に
お読みいただけると幸いです。 |
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それでは。
恒例の前置きからはじめましょう。
‥‥コホン。
えー、このコーナーは完全な「オマケ」です。 |
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オマケ? |
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たいせつな情報は、ほぼございません。
ならば、なぜ、毎年これをやってきたのか? |
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ケーキを待つワクワク感や
届いたときのうれしさなど、
「きもちの部分」を表現したかったからです。 |
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ええっ?! それってある意味、
めっちゃ重要なポイントじゃないですか! |
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‥‥ありがとう田口さん。
最終回にも同じレスポンスをありがとう。
そう、そうなのです!
ですから、誠心誠意やりましょう。
しろうとなりにこころをこめて、
茶番劇のラストを飾ろうではないですか。 |
一同 |
はい! |
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じゃあ、いきますよ。
さっきざっと説明した流れで大丈夫ですね。 |
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‥‥最終回もぶっつけ本番なんや。 |
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モギさんは写真を撮りまくってください。 |
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ラジャー(カメラを構える)。 |
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シーン♯1、
「居間でうたたねをするお父さん」、
もろもろ準備がよろしければ! |
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オッケーでーす。 |
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『ザッハトルテ家族 THE FINAL』、
よおーーーーい‥‥スッタァート!! |
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ZZZZZ。。
ZZZZZZZZ。。。 |
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(みかんを抱えて登場)
みかんをもってきましたよ。
いいみかんを‥‥ |
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ZZZZZ。。。。 |
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お父さんったら、またうたたねして。
風邪をひきますよ。
お父さん、お父さん。 |
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‥‥んあ? ああ‥‥寝てしまってたな。 |
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みかんですよ。 |
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いや、いまはいいよ。
お母さんはほんとにみかんが好きだな。
‥‥それはそうと、
あれだ、母さん‥‥その‥‥
わかたろうとまりこから最近なにか連絡は? |
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(首を横にふる) |
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そうか‥‥
便りがないのは良い便り、
ということか‥‥
(ため息をひとつ)。 |
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‥‥お父さん、ひょっとして、さみしい? |
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だ、だ、だれがさみしくなんか!!
あのうるさいふたりがいなくなって、
せいせいしてるくらいだよ!
(声が震えている) |
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はいはい(笑)、そうですね。 |
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ようやく静かに
新聞を読めるようになったんだ。
だれがさみしくなんか(ブツブツ)‥‥
‥‥ん?
(ちゃぶ台の上の箱に気づく) |
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‥‥なんだ、その箱は。
毎年見慣れた、ザッハトルテの箱じゃないか。 |
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ザッハトルテ‥‥。
わたし知りませんよ。
お父さんが置いたんじゃないんですか? |
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いいや、まったく身に覚えがない。
‥‥母さんが置いたんだろ。
サプライズさせようと思って。 |
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いいえ。 |
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ほんとに? |
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ほんとうに。 |
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うーむ。母さんは絶対に嘘をつかない。
おれはインターネットで注文してない。
宅配便の人が置いていった気配もない。
いったいどういうことなんだ‥‥。 |
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きっと神様だわ。
さみしそうにしているお父さんに、
神様がプレゼントしてくださったのよ。
ふたりで食べましょう。
(包を開けようとする) |
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ちょっと待った!
‥‥「神様から」ということは、わかった。 |
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わかってくれたのね。 |
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でもな、母さん。
「誰が箱を開けるか」は、別問題。
‥‥箱を開ける人は、これで決めるんだ。 |
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‥‥じゃんけん。ふたりでもやるんですか。 |
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そうだ。
いくぞ、母さん! |
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はい、お父さん。 |
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こころをこめて‥‥ |
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はい‥‥ |
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さいしょはグーーー! |
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ぬあっ??!
ちょ、ちょっと待て! |
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どうしたんですか? |
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‥‥圧倒的に腕の数が多い。 |
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これらの腕の、持ち主は‥‥‥‥‥‥‥‥。 |
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全員 |
せえのぉ、
お父さん、ただいまーーーーーーー!! |
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え? えええええーーーーー?!
み、みんな、いつのまに!
いつのまに! 帰ってきたのかぁ!! |
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全員 |
さみしい思いをさせてごめんなさい! |
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いいんだ‥‥いいんだよそんなことは!
ああー、にぎやかだなぁ、たのしいなぁ。
‥‥あなた、たしか菊池さん! |
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菊池です!
元気で配達の仕事を続けています! |
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ああー、それはよかった!
‥‥そしてきみは、留学生のポンポンチャイ! |
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ホームステイ、ありがとござました。
タイにかえって輸入のしごとで成功しました。 |
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さすが我が家が見込んだ男!
で? となりにいる、きみはだれ? |
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ポンポンチャイのおとうとです。
名前は、チャンチャンポイ、いいます。
(※チャンチャンポイを演じさせられているのは
新しめの乗組員、経理の菊地です) |
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ふたりとも、無国籍な感じがすばらしいな!
‥‥さて、こっちにいるのは?
自分の夢を追いかけて家を出た、わかたろう!
いいんだ。いいんだぞ。いつでも帰って来い! |
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お父さん、近い(笑)。距離が近い。 |
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帰ってきたと思ったら
マンガばっかり読んで!
‥‥そして、お前たちだ。 |
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ただいま、お父さん。 |
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ご無沙汰しています、お義父さん。 |
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まりこ!
そして、
イラストレーターの福田利之さん! |
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わたしたち、こんなにしあわせよ!
(※以前も注意書きをしましたが、
この設定はフィクションです。
ふたりは結婚していません。
ちなみに、次女役の外山真理子さんは
ほぼ日を退職していますが、
このために1日だけ来てくれました) |
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おいおいおいおいー(笑)、
その手に抱いている「命」はなんだ?
ちょっとわたしにもだっこさせてくれ! |
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はい(渡す)。 |
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おおー、おっかないおっかない、
落っことしそう落っことしそう(笑)。
ママのところへ、帰りなさーい(返却する)。 |
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おとうさん、盛り上がってますね。 |
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母さん、サイコーだよ! |
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もっと盛り上がりましょう。 |
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では、みなさん。
ここはひとつ、わたくしの仕切りで、
たのしいじゃんけんを
再開したいと思いまーす。 |
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みんな、この箱の中に入っている
美味しいものは知ってますよね? |
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うーん‥‥トムヤムクン? パッタイ?
ぼくにはワカラナイです。 |
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そうか、チャンチャンポイは初めてだ。
いいかい、チャンチャンポイ、
この箱の中に入っているのは‥‥ |
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ザッハトルテやーーーーー!! |
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まただ! また大事なセリフを
まりこに言われてしまった‥‥。
でも、よし!
気を取り直して、いってみよう! |
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みんな、わかってるな。
この、箱を開けるのがいちばんたのしいんや。
その役を誰がやるのか‥‥。
恒例のじゃんけん大会でそれを決める!
(※じゃんけんだけは、唯一、
この茶番劇の中でノンフィクションです) |
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ドキドキ‥‥。 |
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ドキドキ‥‥。 |
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いくぞぉ! さいしょはグーー! |
全員 |
じゃんけん、ぽいっ! |
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なんでじゃーーー! 一発で負けたーー!
くうーーーー!
‥‥あれ? なになに?
あれよあれよと、もう決勝戦?
菊池さんとまりこの一騎打ち? |
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いきますよぉ‥‥さいしょはグーー! |
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じゃんけん、ぽんっ! |
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ぎゃーーーーー! 勝ったーー!! |
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まりこちゃん、すごい。 |
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お前は、すごい。
「いなくなるとき」と「帰ってきたとき」
その両方で勝つとは‥‥。 |
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まりこさん、ぼくの弟に
箱の中身を見せてあげてください。 |
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はい(包を開ける)。 |
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その包装紙はわたしがもらいます。 |
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なにかに使うかもしれないから‥‥。 |
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たたまなくていいから!
どうせ使わないんだからーー(笑)。 |
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じゃーーーん。
開けましたーーーー! |
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全員 |
うっわーーーーーーーー! |
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たのしいな、たのしいな、みんな!
では、お父さんがこれを8等分に切りまーす。
(ナイフでカットしながら)
♪赤ん坊の分は 切らないよー
お前はー お母ちゃんのミルクをー
飲んでいなさいよーー♪
っと‥‥よし、8等分に切れた! |
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お父さん、お父さん。 |
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さ、これをお皿にのせて‥‥ |
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お父さん、見てください。 |
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え? なにを? |
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ノックオン。 |
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‥‥‥‥。 |
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ノックオン。 |
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みかんアートだわ。
テーマは「ラグビー」ね。 |
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ボールを前に落としてしまう反則です。 |
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お母さんすてき! |
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紅茶のしたくも、できています。 |
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ありがとう。
それでは、お集まりのみなさま、
ケーキと紅茶は行き渡りましたでしょうか。 |
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全員 |
はーーーーい。 |
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いただきますの、その前に‥‥
すこし話をさせてください。 |
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娘たちに、感謝を。
‥‥娘たちよ。
いつのまにかこんなに大きくなった、
娘たちよ‥‥。 |
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あのぉ、ポンポンチャイさん、
ぼくら今度タイに行くんですよ。 |
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ホントですかー!
じゃあ、うちに泊まってくださいヨ! |
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立ち会い出産をしたあの日が、
まるで昨日のことのようだ。 |
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はじめて笑顔を見せてくれたとき。
うれしかった。
この子のために何でもできると思った。
やっとつかまり立ちができたあの日。
補助輪はずして自転車に乗れた、
いつかの夕方。
それらがぜんぶ、ついこの前のようで‥‥ |
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ぼくも行きます、タイに! |
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わたしも! |
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ほんまですか、じゃあいっしょに。 |
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美味しいもの腹いっぱい食わせるから!
ソムタム、ガイヤーン、シンハービア! |
 |
全員 |
ソムタム、ガイヤーン、シンハービア!
ソムタム、ガイヤーン、シンハービア!! |
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あーー、うるさーーーーーーい!! |
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タイの美味しいものは、
あとでみんなで食べなさい。
いまは、ザッハトルテです! |
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そうですよ、ザッハトルテを食べましょう。 |
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田口家の恒例!
ひとくち食べて、ひとりずつ、
「おいしくてうれしい顔」を見せてもらうぞ。
まずは、次女まりこ! |
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はむ(と食べて)、おいひーーーー! |
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いいぞ! 子どものころとおんなじ笑顔だ。
福田利之さん、お願いします。 |
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(食べる)‥‥お義父さん、おいしいです。 |
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男は顔にすべてが現れるというが‥‥。
福田さん、大きな変化がありましたね。
‥‥次は、わかたろう。 |
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(食べる)‥‥おいしい! |
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お前もやっぱり、子どものまんまだ(笑)。
そういう顔していつも笑ってた。
次は、ポンポンチャイ! |
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(食べる)‥‥うみゃーーーーーい! |
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伝わる! 伝わるよ、きみの感動が!
続いて、謎の弟・チャンチャンポイ! |
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(食べる)‥‥‥‥くわあっ!! |
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な、なんという眼力‥‥。
ポテンシャル高し!
次いきましょう、菊池さん! |
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(食べる)‥‥‥‥はあああああ! |
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魂が叫んでいるようです。
じゃあ、お母さん! |
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(食べる)‥‥‥うん、おいしい。 |
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安定! 母さんはいつだってリアリストだ。 |
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いよいよ、お父さんの番だわ。 |
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‥‥‥‥いただきます。 |
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(ぱくり)‥‥‥‥うひょ! |
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おいしいっ!! |
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おいしーーーー! |
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おいしーーーーーーー!!
おいしいよーーーーーー!
おいしーーーー!
おいしーーーーーーーーーーーー!
おいしーーー!
おいしい‥‥‥‥‥
‥‥‥‥おいしい‥‥‥
‥‥おいし‥‥‥‥
‥‥‥‥お‥‥‥‥‥い‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥し‥‥‥
‥い‥‥‥‥
‥‥
‥‥
‥‥ |
 |
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お父さんったら、またうたたねして。
風邪をひきますよ。
お父さん、お父さん。 |
 |
‥‥んあ?
お、おいしいーーーーーー!! |
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やだ、お父さん、寝ぼけてるの? |
 |
‥‥あ。 |
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‥‥すごくたのしい夢を見てたんだよ。 |
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そう、よかったわね(笑)。 |
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それはそうと、
あれだ、母さん‥‥その‥‥
わかたろうとまりこから最近なにか連絡は? |
 |
(首を横にふる) |
 |
そうか‥‥
便りがないのは良い便り、
ということか‥‥
(ため息をひとつ)。 |
 |
‥‥お父さん、ひょっとして、さみしい? |
 |
‥‥‥‥そうだな。
ほんとのことを言うと、ちょっとさみしい。 |
 |
あらまあ(笑)。 |
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でも、会えなくなったわけじゃないし。
それにほら、
最初はこうしてふたりだけだったじゃないか。 |
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 |
そうね。 |
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当たり前だけど、
最初から「お父さん」と「お母さん」じゃ
なかったんだよな‥‥。
‥‥覚えてるか?
原宿で食べたクレープ。 |
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やめてください(赤面)。 |
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お互いまだ学生だった‥‥。
寒い日に代々木公園で
コーヒーを飲んで‥‥。
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 |
 |
その場でプロポーズをしたんだ。
それで‥‥‥‥
あ! そうだあのとき!
忘れてた‥‥。
まだ学生で貧乏で、
指輪が買えなかったから、
「これを」って‥‥。
指輪のかわりに
ひとまずこれを
受け取ってくださいって‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥
‥‥
|
 |
 |
 |
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‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥
‥‥ |
 |
 |
‥‥なんでおれは
こんなに大事なことを忘れてたんだろう‥‥。 |
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お父さん、お父さん。 |
 |
あのあと必死でバイトして、
指輪を買ったんだよなぁ‥‥。 |
 |
お父さん、見てください。 |
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ん? |
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ノックオン。 |
 |
‥‥‥‥‥‥。 |
 |
ノックオン。
ボールを前に落とすラグビーの反則です。 |
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‥‥‥‥‥‥母さん。 |
 |
声 |
ただいまーー。 |
 |
あら? あの声はもしかして‥‥。 |
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じゃーーん! ただいま。 |
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わかたろうちゃん!
いつニューヨークから帰ってきたの?! |
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きょうの午前中よ。 |
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‥‥わかちゃん、
あなた、あか抜けたわねえー。 |
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そうかしら?
ニューヨークに行って
1年も経ってないのよ。
はあーーー(座る)、
やっぱり自分の家って落ち着くわー。 |
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 |
‥‥お父さん。 |
 |
‥‥‥‥‥‥。 |
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ただいま、お・と・う・さん。 |
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新聞っていうのは、いいな。
新しいことが書いてある。 |
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新聞、さかさまよ。 |
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な! な!(あわてて新聞の天地を直す)
‥‥‥‥あのな、わかたろう。
ニューヨークに
アートの修行に行くのはいい。
でもな、ときどきは連絡をしなさい。 |
 |
‥‥うん。ごめんなさい。
お父さんとお母さんの声を聞くと
どうしても甘えちゃう気がして‥‥。 |
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‥‥そもそも、その、
ほんとうに大丈夫なのか。
わかたろうが目指してるアートというのは。 |
 |
わからない。でも、やるしかない。 |
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‥‥本気なんだよな。
本気でお前は‥‥ |
 |
みかんアートで勝負してみる! |
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見て、わたしの作品‥‥。 |
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 |
‥‥‥‥‥‥‥‥。 |
 |
‥‥‥‥‥‥‥‥。 |
 |
 |
‥‥‥‥できた。 |
 |
 |
ビッグ・バン。 |
 |
‥‥‥‥‥‥。 |
 |
ビッグ・バン。
宇宙の誕生。 |
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‥‥わたしは、いいと思う。 |
 |
‥‥母さんがそう言うなら、
いいのかもしれないな。 |
 |
ううん(首をふる)‥‥まだまだだって、
自分でわかってる。
実際、ニューヨークで笑われたりもしたわ。
でも、
「みかんひとつでも芸術はできる」
これはお母さんに教わったことよ。
ちいさなみかんに、無限の可能性。 |
 |
わかちゃん‥‥。 |
 |
みかんアートがだめなら、
次のアートに挑戦する。
わたしはみかん!
自分の可能性に賭けてみたいの。 |
 |
がんばって!
お母さん、応援する。 |
 |
ありがとう。
‥‥もう、その話はおしまいね。
じゃじゃーん、
これはなんでしょーかー。 |
 |
 |
なあに? |
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前橋の「シュヴェステルンハウス」に寄って、
ここに来たのよー。 |
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お、おまえ!
ザッハトルテを買ってきたのか! |
 |
うん! |
 |
わかちゃん! |
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さあさあ、誰がこの箱を開けるのか、
田口家のじゃんけんよ!
(※じゃんけんだけは、唯一、
この茶番劇の中でノンフィクションです) |
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よーーし、
この大一番、お父さんはぜったいに勝つ! |
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いくわよぉ、
さいしょはグー! じゃんけんぽいっ!! |
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 |
あら。 |
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うしっ! うしっ!(ガッツポーズ) |
 |
たたみかけるように決勝戦!
さいしょはグー! じゃんけんぽいっ!! |
 |
 |
ああああああーーーーーーー! |
 |
 |
田口さん、ザンネーーン! |
 |
最後の最後のじゃんけんに負けました(笑)。 |
 |
と、ナレーションのように
山下とモギが横入りしてきまして、
長く続いたこのお話も、ぼちぼち終わります。 |
 |
じゃんけんに勝った長女・わかたろうは、
このあと、ワクワクに包まれて箱を開け‥‥ |
 |
例によって、家族みんなで
「おいしくてうれしい顔」をしたのでした。 |
 |
 |
シリーズ最後の、「おいしくてうれしい顔」。 |
 |
 |
田口さん演じるおとうさん、
最後はまっすぐ、素直な演技でした。
ぱくっと食べて‥‥ |
 |
 |
おいしいね! |
 |
 |
こういうオマケもありまして‥‥。 |
 |
 |
めでたしめでたしでございます。 |
 |
 |
‥‥‥‥‥‥お、終わった。 |
 |
最終回が終わりました。 |
 |
出演者のみなさん、
ありがとうございました。 |
一同 |
(大きな拍手) |
 |
とくにイラストレーターの福田利之さん、
お忙しいなかありがとうございました。
ほぼ日を卒業した外山真理子ちゃんにも
感謝です。 |
 |
前橋「シュヴェステルンハウス」の
金井さんと紀子さん、
ずーっと勝手なコーナーを失礼しました! |
 |
さて、ほんとーに最後です。
最後にお伝えしたいことは、
毎年同じく、やっぱりこれでしょう。
「ひとつのケーキで、うれしくたのしく」 |
 |
これがみんなに伝わりますように。 |
 |
さあ、「ザッハトルテ家族」のみなさん、
記念撮影を撮りましょう。
カメラに向かってぇ‥‥。
はい、全7回、おつかれさまーーー! |
一同 |
おつかれさまでしたーー。 |

▲写真にポインタをあわせると‥‥。
|
「ザッハトルテ家族」は、これにて最終回。
重ね重ね、ありがとうございました。
この茶番劇シリーズは最終回ですが、
おいしいザッハトルテの販売は
来年も行われる予定です。
もしかしたら、新しいシリーズがはじまるかも?
とくになにもはじまらないかも?
どうぞ、ハードルを下げておたのしみに。
それでは!
チャオーーー!! |