MUSIC
虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第237回
「モーガン・フリーマンに会ってきたよ」(その1)
 
オスカーを4つも受賞した映画、
全米で30を超える賞に輝く
「ミリオンダラー・ベイビー」が話題ですね。

その助演男優賞を受賞した、
モーガン・フリーマンに会えるというので、
「英語でしゃべらナイト」の
英語インタビューワーとして、発進してまいりました。

まず、監督のクリント・イーストウッド、大好きです。
映画はそんなにたくさん見てないのですが、
チャーリー・パーカーの映画「バード」は、
チャーリーパーカーの1930年代のレコードから、
彼のサックスの音だけを抜き出して
現在のリズムセクションにバックを付けさせ、
当時の雰囲気を再現したという超マニアックな映画でした。
昔のレコードは音が悪くて、
そのままサウンドトラックに使えないからです。
とはいえ、そんなアイデアを実行にうつした映画は
史上初でしょう。
またクリントの制作総指揮にあたった
セロニアス・モンクの
「ストレート・ノー・チェイサー」は、
モンクの狂気ぶりをとらえた傑作。

このオヤジ(クリント)は間違いない、
狂気の音楽マニアです。
あの「マジソン郡の橋」にさえも、
マニアックな黒人音楽クラブが再現されてましたから。

モーガン・フリーマンはといえば、
必ず記憶の片隅にいる、黒人俳優。
最近のアメリカ映画は、
すべてどこかに必ず出ているのではないか?
と思わせるような代表的な助演黒人キャラクターを
演じています。

出演映画リストを見ると、
実はそんなに見ていないことに気づきます。
中でも、主人公ティム・ロビンスが
恐怖のえん罪で刑務所を脱獄する
「ショーシャンクの空に」がとにかく印象的です。
映画としても、最高に面白いので、オススメなのですが、
ここでのモーガンも、典型的なアメリカの良心的な
黒人オヤジを演じきっており、
俳優というより、そのまま実在の人みたいです。

今回の「ミリオンダラー・ベイビー」でも、
クリント・イーストウッドが
メチャクチャに極端な性格の白人オヤジを演じており、
ここまでヘンクツな人って実際いるのかな?
という気にさせるのですが、
その好対照をなす理性的な役柄として、
安定した持ち味を出しています。

「英語でしゃべらナイト」は、自分で質問を考え、
自分で英語にして質問させてくれます。
詳しくは放送を見ていただきたいですが、
(6月20日(月)NHK総合で夜11時15分から
 放送される予定です)

僕が考えてきた質問のいくつかをあげると──

「ショーシャンクの空に」
THE SHAWSHANK REDEMPTIONといい、
この映画といい、かなり極端な性格の
白人が主人公です。
彼らのような白人はよくいると思いますか?
About your movie this Million dollers Baby,
or,"THE SHAWSHANK REDEMPTION"
Aggressive White Man is hero.
Do you think that kind of aggressive man ,
frankie dan of Clint Eastwood usually exist?
or ubnormal?


というようなものや、

クリント・イーストウッドは、
大変な音楽マニアであり、黒人音楽マニアである。
彼とは、そのような話で盛り上がるか?
I know that Clint Eastwood is a heavy music maniac.
Did you talked about music with him
during the Cinema works, for example, Blues or Jazz?


クリント・イーストウッドは、主演であるのに、
監督だが、現場ではどのように監督業を行うのか?
例えば、2人のとき、彼が演じ、
どのような動作になるのか?
Clint Eastwood do Directer & the actor same time ,
when you & him alone, how he directs you & himself?


というようなものがありました。
これらは、現場で、失礼のないよう、
バイリンガルの米ネイティブ通訳さんに
細かく補正されました。

(続く)

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2005-06-14-TUE

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