虚実1:99 総武線猿紀行 |
総武線猿紀行第265回 総武線猿紀行から本が生まれました! 『ネット限定恋愛革命 スパムメール大賞』 発刊記念! その6 架空請求、そこに弁護士の名前も! そんな時は‥‥ すみません、明けまして‥‥ 明けすぎてますね‥‥申し訳ありません。 でもなにくわぬ顔して始めたいと思います。 どうかヨロシクお願いします! さて、公演日が間近に迫って参りましたが! 2月10日にはパール兄弟のライブがあります! 後述ニュース欄参照ですが、 僧侶のベーシスト、バカボン鈴木が ついに戻ってきてくれます。 鈴木慶一さんも出ます! 歌舞伎町にお住まいの菊地成孔さんも、 数百m歩いて、近所の新宿ロフトに来てくれます! 前売り追い込みですが、 おさえていただけるとうれしいです。 さて、『ネット限定恋愛革命スパムメール大賞』ですが、 おかげさまで、朝日新聞にもとりあげられました。 そんなこんなですが、この本の中で、 最も読んでいただきたいのが、 弁護士の野間先生との対談です。 野間先生は、薬害エイズ訴訟原告弁護団、 ハンセン病国家賠償訴 訟原告弁護団などに参加している熱血派です。 そもそもスパムメールは、 「いやげなもの」というより、 限りなく違法な感じのする、超困ったものですが、 どの程度危険なものなのかもわかりません。 もしかしたら放っておくと 面倒なことになるのではないかと 不安になってしまいます。 「自宅まで回収に行きます」 と書かれていることも珍しくなく、 本当に穏やかではありません。 この対談により、普段は陽に当たることのない、 サギの実態について、知らなかったことも 目からウロコのように明らかになりました。 改めて対談をふりかえった「さわりダイジェスト」を、 サエキの最新コメントをつけてお送りしましょう。
確かに、ネットには「ハンコ」がありません。 今までの社会生活には、 カード使用や決済を行うには、 ハンコやサインといった行為で 意志を確認していました。 でもネットは、孤独にただクリックするだけ。 この「孤独クリック」という行為が、 どうもネットの暗闇を 拡げ続けているような気がする。(サエキ)
3万、5万円だから弁護士に相談できない。 弁護士に相談したら、30万はかかるから。 だから泣き寝入りして払ってしまう 気の弱い人が出てくる。 そういう人が統計確率的に一定人数出てくる。 数万ものメールを送信すれば、 必ずある数値以上の金額がかせげる。 しかも、送信はほぼタダ。 「一括送信」 「ネット料金はほぼ無料」 このふたつの機能が、 この薄べったく、横に拡がった サギ方法を生み出し続けている。(サエキ)
これが僕に来た架空請求のハガキだ! (ほぼ日用、初公開!) 僕はアダルトサイトは一切見ません。ホントです。 ですから、間違いなく架空請求なのですが(笑) しっかり「貴殿が実際にご利用になった 有料サイトの正規の回収委託事務所です」 と書いてくるのが頭に来ますね。 保管し忘れましたが、 弁護士の名前が書いてあるハガキも来ました。 さて、WEB上で住所を流出させたことは、 僕の場合、アマゾンとタワーレコード、 HMVとカード会社くらいしかありませんが、 そこからの情報漏洩でないとしたら、 後は携帯電話がらみということが考えられます。 携帯電話番号を知られることにより、 住所を特定される、そうしたリストが 売買されているといったことは良く耳にします。 「スパムメール大賞」では追跡調査で、 スパムメールの究極の目的が、 「携帯電話番号ゲット」 にあることを突き止めます。そこもぜひご査証下さい。 (サエキ)
オウムのあの横山弁護士のように、 明らかに怪しいけど、本物の弁護士が スパム業者にもついているのか、と思いましたが、 それはありえないそうです。 対談を読み進んでいただければわかりますが、 かなりおおざっぱでいいかげんな スパム業者の性格が浮かんできます。 どうしてスパム業者はコワクないのか? それは野間先生が明かす、 脱力な方程式によって明らかにされます。 逆に「正統サギ業者」の緻密な態度と、 姿勢ということについて学ぶことができます。 とにかく、これさえ読めば 「ネット詐欺がこわくない!」という知識を 与えてくれる対談です。 そんなスパム対策と共に、ネット犯罪のレベル、 状況について考える一助になると思います。 非常に濃い内容になった野間先生との対談を、 この本の白眉として、ぜひ読んでいただきたいと思います! こうしたスパムの、いいかげんでヌルいナメた世界観、 それはPC文化の「陽の当たる世界」でも 「闇の世界」にも共通して存在するものかもしれません。 (サエキ) (この項続く)
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2006-02-01-WED
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