MUSIC
虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第289回
「ジ・エンドへのカウントダウン
 そのマイナス12番」
<フレンチの若大将を歌おう>

なんとも冷えたり暑かったり、
服に気をつけたい今日このごろです。
さて、サエキは昨年から
とあるプロジェクトにかかりっきりです。
その名は「CLOCLO MADE IN JAPAN」
フランスの国民的歌手「クロード・フランソワ」
(愛称クロクロ)のトリビュート・プロジェクトです。
これは、フランスのレコード会社側からの
オファーで始められたCD企画です。



クロード・フランソワはいってみれば、
フランスの郷ひろみさんと、沢田研二さんと、
加山雄三さんを足したイメージでしょうか?
フランスではセルジュ・ゲンスブールと
人気を2分するほど最大級のポップスターなのです。
1962年にデビューし、当時フランスを席巻した
「イエイエ」というアイドル・ブームの中で
スターダムに躍り出ました。
その頃のイメージは「ルイジアナ・ママ」の
飯田久彦さんとかに近いかもしれません。
あのフランス・ギャルとも付き合っていたんですよ。



しかし、クロクロの歴史的な凄さは、
あの世界で4番目に歌われているらしい名曲
「マイ・ウェイ」のオリジナル作者であることなんです。

原曲「Comme D'habitude(コム・ダビチュード)」は
1967年仏でヒット。
「いつものように」という題で
「ちょっと冷めた関係にある二人が、
 これからもいつものように
 日常をくり返すのだろう」という
「マイ・ウェイ」とは似ても似つかない詞だったんです。
その曲に、ポール・アンカが詞をつけ、
「マイ・ウェイ」という曲に生まれ変わりました。
それは、フランク・シナトラに歌われ、即座に大ヒット。
エルヴィス・プレスリーもすぐに歌いました。
そして約10年後には、セックス・ピストルズの
シド・ヴィシャスもカバーしました。
シドの有名なこの曲のクリップは、
セックスピストルズのハチャメチャな状況を描いた、
始末記的アンソロジー映画
「グレート・ロックンロール・スウィンドル」
の中に出てきます。
このシドの「マイ・ウェイ」ヴィデオクリップは、
赤いビロード調の幕のステージ上で、
映画スター然とした、シド・ヴィシャスが、
観客を殺しまくるという極悪クリップです。
このクリップの撮影会場は、
実はフランスで撮られており、
シドは、撮影場がなくて困っていたそう。
そこで、あのセルジュ・ゲンスブールが
自分のTVショウの撮影合間2時間、
その会場を好意でシドに貸してあげたということ。

ここで、セックス・ピストルズ、
すなわちパンクの誕生と、
フレンチ・シーンがつながったわけですね。
フランスはイギー・ポップが人気があったり、
とてもとてもパンク好きな国なのです。

このように、フランスは、
ひょんなことから英国米国の
ロック・ポップスとつながります。
クロード・フランソワは、ひょんなことから
「マイ・ウェイ」を軸に、
プレスリーから、シド・ヴィシャス、
ゲンスブールとつなげてしまったのです。

しかし、今回調べていて、一番驚いたことがあります。
そのエピソードは、「マイ・ウェイ」の原曲、
「Comme D'habitude」が、実は、67年のころ、
「マイ・ウェイ」という詞をポール・アンカが書く前に、
別の超有名ロック・スターが書いていたことなのです。

その人の名はだれでしょう?
世界で4〜5番目に有名といってもいい方です。
ジョン・レノンではありません。
ミック・ジャガーでもありません。
(答・次回)

 

フランスの大スター、クロード・フランソワの
トリビュート盤
「CLOCLO MADE IN JAPAN」が
日仏同時発売になります。
フランス 既発売
日本 4月2日発売

12曲収録中、なんと10曲のPVを制作しており、
10バージョンが制作済です。
ユーチューブのアップで見られます。
HPはマイスペースです

『CLO CLO Made in Japan』 V.A.
 Produced by サエキけんぞう

■ 2008.04.02 発売  
■ 全12曲  
■ ¥2,300(税込)  
■ COCP-60004
■ 発売元:パールネット/インディペンデントコロムビア
■ 販売元:コロムビアミュージックエンタテインメント

■ 参加アーティスト/収録タイトル
【01】Pecombo(ペコンボ)/
「いつものように(マイ・ウェイ)」 Comme D'habitude(My WAY)
【02】YMCK(YMCK)/
「あのとき」 Cette Annee-la
【03】Kenzo Saeki(サエキけんぞう)/
「陽のあたる月曜日」 Le Lundi Au Soleil
【04】Budo-Grape(ぶどう÷グレープ)/
「うらら・うららか」 il fait beau, il fait bon
【05】Toast Girl(トースト・ガール)/
「シャンソン・ポピュレール」 Chanson Populaire
【06】Tetsuro Kashibuchi(かしぶち哲郎)/
「君が恋におちた時」 Le Chanteur Malheureux
【07】ELEKTEL featuring Kiyonori Matsuo
(エレキテル フィーチャリング 松尾清憲)/
「アレキサンドリ・アレキサンドラ」 Alexandrie Alexandra
【08】chelucy(チェルシー)/
「リオに行こう!」 Je Vais a Rio
【09】Fantasys Core(ファンタジーズ・コア)/
「いつものように(マイ・ウェイ)」 Comme D'habitude(My Way)
【10】Les Cappuccino(レ・カプチーノ)/
「けれど朝には」 Mais Quand Le Matin
【11】Kenzo Saeki& Club Je t'aime
(サエキけんぞう&クラブ・ジュテーム)/
「マグノリア・フォーエヴァー」 Magnolia Forever
【12】genius(ジーニアス)/「春は歌うよ」 Printemps Qui Chante
イベントもあります!
4月2日は、カルカルでクロクロ! 
CLO CLO トリビュートアルバム発売記念&
ゲンスブール生誕80周年スペシャル!

今回のゲストは『CLO CLO Made in Japan』で
「マグノリア・フォー・エヴァー」にコーラスでも参加、
そして以前テクエレでも素敵なライヴを繰り広げた
「Cutie Pai」。
キューティーらんどからやってくる
魔法のお人形はクロクロの夢を見るのか?



「TECHNO elegance〜テクノエレガンス VOL.16」

■日 時■
2008.04.02(水) 18:00 open/18:30 start/21:30 close
■出 演■
サエキけんぞう& Club Je t'aime,
Toast Girl, genius, chelucy
■ゲスト■ Cutie Pai
■D J■ ELEKTEL, ☆コウキ☆
■会 場■ TOKYO CULTURE CULTURE
ネットとリアルをつなぐ新世代イヴェントハウス、
通称カルカル!
アクセス: ゆりかもめ「青海駅」前/
りんかい線「東京テレポート駅」徒歩5分
(お台場 Zepp Tokyo 2F! 観覧車の横!)
■チケット■ 前売り 2500円/当日 3000円
※前売券はローソンチケットにて 3/4〜発売
(Lコード: 32880)

80年代を代表する無国籍ロックバンド、
パール兄弟のオリジナル・アルバムが
ユニバーサルミュージックの
「ハガクレ」より紙ジャケットで7タイトル一挙リリース!
メンバー所有の秘蔵ボーナストラック満載!!

【1】未来はパール(1986年6月25日ポリドール)
【2】PEARLTRON(1987年3月25日ポリドール)
【3】BLUE KINGDOM(1988年2月25日ポリドール)
【4】TOYVOX(1989年4月7日ポリドール)
【5】六本木島(1990年6月25日ポリドール)
【6】鉄、色、雪のパール兄弟+秘
 (1987年11月25日/1989年9月6日ポリドール)
【7】完璧なベスト(1992年1月25日ポリドール)

仕様:紙ジャケット仕様
価格:各2,100円(税込)
発売日:2008年2月27日
発売・販売元:ユニバーサルミュージック株式会社

ソリッドからの前身のハルメンズのさらに前身
『少年ホームランズ』も紙ジャケ化!

仕様:紙ジャケット仕様
価格:各2,625円(税込)
発売日:2008年2月16日
発売・販売元:株式会社ウルトラ・ヴァイヴ

「さよなら!セブンティーズ」の、
あのディスクユニオンにてオリジナル特典あり!

『パール兄弟』と『少年ホームランズ』
両方併せてお買い求めの方には、さらに特典が!

詳しくはディスクユニオンHPにて

文中の「ハイ・ボルテージ!」前夜の
千葉ライブハウス「マザース」における
「メロウ野郎 in 津田沼 PARCO」初演ライブ録音が、
ディスクユニオンの「少年ホームランズ」
オリジナル特典CDRとしてついています!

★特典音源詳細★
「メロウ野郎 in 津田沼 PARCO live in
千葉マザース1978,8,」
少年ホームランズの最初期
(オリジナル・レパートリーを始めた最初のライブ)の
ライブで、「メロウ野郎 in 津田沼 PARCO」の
初披露になった、記念すべきライブ音源。
ギターに比賀江隆男が参加しているが、
その他は、「少年ホームランズ16」で初披露となった
デモ音源4曲に参加する、
金子ひろあき(Dr,青学ベターデイズ所属)、
矢吹博隆(ベース、東大)、の他、
なかがま(ギター、サーファー)、
池田彰一(キーボード)と、
比賀江(市川)をのぞいて地元千葉市を中心に
活動していた仲間ばかり。
観客も、地元の友達や、お店の常連などで、暖かい雰囲気。
初期は、そうした地元ローカル色の
強い発信であったことを物語る貴重なライブ音源。

サエキけんぞうの公式ホームページ

http://www.saekingdom.com/

トラックバックとか、コメントとか入れてくれんかいのう。

サエキさんへの激励や感想などは、
メールの表題に「サエキさんへ」と書いて、
postman@1101.comに送ってください。

2008-03-19-WED
HOME
戻る