MUSIC
虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第50回
ゴングロ・ガングロ考


チャオ!いよいよ暑いですね。
イエエエエエイ! 50回突破だぜえええ。
といっても毎日カウントされる鳥越先生とか邱永漢さんに
比べたら、ささやかなものですけど、、、。
がんばりますから応援してちょーだい!

さて、前々回に取り上げた、
現在までのところ日本最高のドラァグクイーン本
『シークレット オブ ドラァグクイーン』は、
なかなか本屋に売っていませんが、下記ホームページ
(この本の編集者がやっているページ)経由で
通販できるようです。覗いてね!
リサイクル古本屋「杉並北尾堂」 
http://www.vinet.or.jp/~toro/

さて、ドラァグクイーンで想い出すのがゴングロ。
ゴングロメイクって、ドラァグクイーンと共通する
ギャグのセンスがある。
ところが、発生する下地は全く別。
ドラァグクイーンはゲイ文化や、
アンダーグランドクラブシーンから出てきてるけど、
ゴングロって、日本のドメスティックなとこですよね。
どちらかというと、ヤンキーに近いのです。

で、我が市川ってけっこうヤンキーの街なんですよね。
伝統的に。だから、最近ではゴングロが
たくさん発生したのです。
そう、ヤンキーも多かったんです。
僕の隣に住んでいるH君なんか、昔は暴走族でならした口で、
しかも顔はジェームスディーンのような美形! だったので、
メチャクチャもてたんです(今でもモテル)。

で、高1のバレンタインデーに部屋にいったら
高さ80センチぐらいの
円錐形のチョコの山があったのです。高さ80センチで、
幅がやはり8、90センチですから、
2、300個ぐらいあったというわけでしょうか?
別にH君は芸能人じゃないのにね。
こうした地元有名人のご学友関係、
暴走族関係の人気というものはすごかったので、
もしがんばれば、地域できっとHくんのファンクラブで
ヤンキーミニコミ雑誌創刊できたでしょうね。

その延長線上に作られてるのが今の
ギャルのストリート系雑誌でしょうか?
それらは、とにかくたくさんのギャルや
キムタクのような学校有名人を出して、
本人や友だちに買わせる。
ポップティーンの表紙を見てください。
これ、いったい何人いるの?
渋谷センター街の有名人ギャルは
スゴイらしいじゃないですか?
一般に知られてる人数は間違いなく
B級芸能人よりスゴイでしょう。

先ほど申し上げたとおり、
市川はヤンキーの街でもあったわけですが、
最近は見事にゴングロの街でもありました。
有名なパンダみたいなゴングロ子がいて、
初めてみたときは指さして笑ってしまいましたが、
そういう風に注目されたとしても、
そのことがどうやらうれしいみたい。

ゴングロがヤンキーの子孫であるとしたら、
例えば、特攻服の女暴走族とゴングロは
親子関係であるわけですが、少し違いますね。
ゴングロは目立つことを楽しみとしており、
暴力衝動みたいのは感じないですね。隠してるのかな?
暴走族は、町中を歩いて楽しむというセンスは
あまりないですね。走ること命ですから。
だから、親子とはいえ、
ずいぶん時代は変わったと思うのです。
例えば暴走族にあった暴力衝動の行き場所は何処へ
行ったのでしょう?

しかし、ゴングロもピーク超えた感ありますよね〜
とか考えてたら、久々に
「egg」が復刊。ゴングロ健在!?

ゴングロシーンもリードするこのエッグという雑誌、
ご存じですか?
一見普通のギャル雑誌に見えるのですが、
中身はひと味違う。一応ストリート系雑誌の
コーナーに置いてあるのですが、内容はまず、
ゴングロのような過激なファッションを
リードしていること。あのポップティーンや
エッチなエルティーンもここまではやらないよなあ。
そして、メチャクチャエッチなこと。

例えば読者のエッチ体験告白コーナーでは
カラー顔写真を堂々出したあこきちちゃん
(千葉県短大留年)が
「彼がボッキンの状況だったら、
 とりあえず人目につかない場所を探して
 ソッコーヤルね!」
というような告白をビンビンに。
体験報告に根ざした漫画もスゴイゼ!
だいたい、編集部の人の名前が、
クンニ鈴木とかゴーカン王ピロセとか、だからな。
でも女性編集部員はけっこう美人が多いのもナゾ。
実はeggは、現在、版元変わりましたけど、
その前は確かミリオン出版というところで、
そこは「ティーンズロード」という
女性暴走族専門誌を出していたところなのです。
これで、いいたいこと繋がったかな?
いやあ、この世界も深いです。

かつてパール兄弟が出したシングル
「サンデイナイトはin the パーク」は
女性暴走族に捧げられていました。
それは、遠く自分の郷土の友人が国道でならしたという
記憶も引き出していたのです。

さて、前々回したお知らせを念オシトキマス!

7月25日(火)に「史上最大のポエトリーサミット」
題して、現在勃興中のムーブメント、
ポエトリーリーディング関連についての
現在行われている中で、最大の内容のイベントを
新宿ロフトプラスワンで催したいと思っております。
ホストは、自らもリーディングオムニバスCDを
リリースしている東雄一郎君。
出演は、あがた森魚さん、
白井良明+さいとういんこ(ギタポエラ)ボーイ・ミーツ・
ガール(尾上文)、枡野浩一、園田恵子、田中庸介、
三代目魚武、和久井光司、室矢憲治、
と詩にとらわれない多彩な面々で、
オールナイトでお贈りしようと計画しております。
そこで、このほぼ日を読んでいる人たちでも、
「詩を朗読したい!」という人、気鋭の新人たちには
「オープンマイク」の場を用意します。
是非ともご参加を御検討願えないでしょうか?
(オープンマイクは夜中過ぎになる予定です)

日時:7月25日火曜日 午後7時30分より翌朝4時ごろまで
   at 新宿ロフトプラスワン
   新宿歌舞伎町1-14-7林ビルB2F
   (コマ劇場前のサンクス右隣)
   TEL3205-6864 FAX3205-6874
   
 どうかふるってご参加ください!

2000-07-18-TUE

HOME
戻る