総武線猿紀行第58回
「ワープロ生産中止? さて、コンピュータは?」
(番外・メール編)
もう参っちゃうな、この暑さ。。ですねえ~。
みなさんは夜どうしてますか?
大都市圏に住んでる限り、よっぽどの空調か、
よっぽどの風通しじゃないと、
この想いは士農工商・平等なのです・・と思いません?
どんなに金持ちになったってこの湿度は
人工以外では止められない…。
ところで、前回のシックスセンス、
反響がスゴクあったのです。。。それもすべて僕に賛成!
ってかんじで、ストレスたまっている人多かったんだなあ。
うれしいです
けど、サエキに反対! シックスセンス命! って人は
いないのかなあ。反対も来たら、お手紙特集します!
マルコヴィッチの評判はすごいですね。メディアで。
さて、今日はまず告知ですが
これは絶対来て欲しい、
僕がやっているゲンスブール委員会プレゼンツの
「ゲンスブールナイト」!!
今回はゲンスブール最愛の女性ジェーンバーキンの
来日当日(東京3デイズの中日)のコンサート終了後に、
会場の東急文化村から歩いて2分のオンエアーウェストで
夜中12時からはじめます。
今回は僕はパール兄弟の盟友窪田晴男と出ます。
そしてあの「結婚相談所」の小島麻由美さんが
ひっさしぶりのステージです!
これは超必見です!
バーキンを見てからご飯食べて、
それからゆっくりイベントにきて、
朝までみんなで楽しめます。
一人できても全然楽しい感じなのでドンどん来てください!
なお、バーキン当日券出ると思います。
♪MAD FRENCH & Gainsbourg Night
9/9 SATURDAY 24:00 OPEN
渋谷ON AIR WEST 03-5458-4646
前売3000円 当日3500円(ともに1ドリンク付)
出演/永瀧達治(フレンチ狂家元)
小島麻由美 シモーヌ深雪
サエキけんぞう+窪田晴男
ソワレ ほか
さて、ここからは54、55回からの続きです。
ワープロが各社生産中止! というニュースを聞き、
日本語のために創られた専用ツールである
ワープロ専用機文化の壊滅に、ある違和感を感じたのが
きっかけです。これを掲載後、たくさんのメールや
直接の反響がありましたが、まず友人が出入りしている
掲示板で、ちゃちゃさんという人による下記のような
書き込みがありました。
>サエキさん、ワープロからメールを送信したい様ですが、
>それはとっても危険です。
>ワープロ文章には、大抵、マクロ機能という、
>自動化機能がついていて、もしコレが標準になったら、
>“メリッサ”の嵐となるでしょう。
>マクロではファイル処理などが出来ますから、
>メールを開いた途端、HDDが真っ白、
>なんて事になりかねません。
なるほど~メールソフトはウィルスの培地みたいな
ソフトなんですよね。だから、マクロ機能のついた
ワープロソフトとメールソフトを安易に統合すると、
コンピュータが一気にウィルスの固まりと化する
危険性があるということですね。メールソフトを独立させ、
ウェブとの接触線をまとめておくことは、
ウィルスへの防波堤にもなるわけですね。
ということでしょうか。勉強になりますね~。
>それに、もともとメールはプレーンテキストが
>基本ですしね。
>「オレはワードなんか使ってね~!!」
>って人もいるだろうし。ワードの行幅の設定は、
>英語圏では、字がプロポーショナルが
>基本だからでしょう。文字の幅がそれぞれ違うので
>(Iは細いし、Oは太い)、
>英語圏では一行ごとの文字数よりも、
>ピクセルレベルでの文字幅で制限するんでしょうね。
>だから、文字数なんて気にしてないんだと思います。
>半角と全角の文字数カウントは、
>プログラム的には全く難しくないです。
>M$日本支社の手抜きでしょう。
うわあ。難しいけど、やっぱり英語文字の
条件下に造られたワープロソフトだから
文字数のカウントが違うわけなのですね。
そこが純正日本語文字ワープロとの差が出るところですね。
そこはキチンとやってほしいですね。
ちゃちゃさんからは、その後、
個人的にご指導もいただきました。
>メールソフトとワープロなどの外部ソフトの間をとりもつ
>インターフェースがあれば問題は解決するとは思います。
>が、既に現在のWindowsには、上記の機能を持った
>“MAPI”というインターフェースが
>搭載されているんですが、マイクロソフトの
>他にコレを使っている所を
>あまり見かけない事を考えると、
>なんらかの原因(機能が低い、各社の思惑など)が
>阻害して、普及を難しくしているのかもしれません。
ということです。このインターフェイスが
あればいいのですねえ。ちゃちゃさんはさらに、
メールソフトの危険性について改めて書いてくれました。
>また、ワープロなどの、独自フォーマットの
>ドキュメントの危険性については、書いた通りですが、
>メールソフトにしても、最近の機能強化によって
>危険性が増しているので、例えメールソフトだろうと、
>安全とは言えないんですがね。
>各社は、安全だと言い張ってますが。
>対策は、プレーンテキスト以外のメールは開かない、
>添付ファイルも開かない、
>というぐらいしかないんですが……、
>そういうワケにもいきませんね。
機能強化が、危険増大につながる・・。
なんか最近のテクノロジーってそういうこと多いですねえ。
怪しい添付ファイルは開くな・・。
これは数々の事件からもう常識化していますが、
けっこう親しい人から来ちゃったりするんですよね。
それが仕事のワープロ原稿、
さらにハードディスク全体に全部伝染する事を考えると
ゾっとしますね。
僕は上記のように、米国主導のコンピュータにとって、
日本語ワープロはイチ部門のソフトの
さらに海外版にすぎないという位置づけなので、
そこで日本語のソフトとして考えるという細かさに
欠けるのではないか? と思った訳ですが、
それについては、hambaさんが決定的なメールをくれました。
>たしかにこれは有ると思います。
>Microsoftにかぎらずロータスなどの海外のメーカーが
>日本用のソフトを作るときは、
>まず自国用のソフトを作った後にそれを日本向けに直す、
>と言う形になります。そうすると2バイト文字の処理や
>縦書きの処理、日本語の禁則処理、
>日本人の好きな罫線の機能などはどうしても後付けで
>追加することになりますし、
>文章作成に関する考え方の違いなどもあるので、
>日本で開発された一太郎のようなソフトに比べると、
>どうしても違和感が出てしまうことになります。
>このことは日本にかぎらず、
>アメリカのソフトを韓国や中国、フランス、イタリアなど
>他の国用にローカライズする時や、
>反対に日本のソフトをアメリカや他の国用に
>作り替える時なども同じですね。
>他の国で作ったソフトを別の国用にするということは、
>単純にメニューをその国の言葉に直せばいい、
>というわけにはいかないのです。
>言葉を扱うワープロソフトは、特にそうでしょうね。
>
>この件で、こんな話もあります。
>韓国では、「アレハングル」と言う
>韓国製のワープロが圧倒的ナンバーワンの
>シェアを占めており、そのソフトは韓国の事情をふまえた
>ソフトということもあり
>(韓国の一太郎といった感じです)、
>Microsoftのワードはずっとそのシェアを
>抜くことができないでいます。
>数年前、韓国が大不況だった時
>「アレハングル」を作っているメーカも経営が苦しく
>なったのですが、そのときMicrosoftはこのメーカーを
>買収しようとしました。しかし、韓国国内から、
>「自国文化を担うソフトを、外国の会社に売り渡すな」
>という声が上がり、結局国がこの会社を
>支援することを決め、買収は否定されました。
>この件は、まあ民族主義的な部分も
>多少あるのでしょうが、それぞれの国の細かい事情を
>分かったかゆいところに手が届くようなソフトは、
>その国で作るのが一番いい方法であろうということを
>表したいい例だと思います。
なるほど~、やっぱりそうなのかあ!
この韓国との比較は印象的ですね。
別にナショナリズム・ウンヌンではなく、
自国の文化を正しく技術化することは、単純に
経済の活性化とも大きく関係するからです。
現在電脳市場は韓国と台湾、シンガポールがのしていて、
場合によっては日本よりも勢いがあると言われてますが、
けっこうこういう部分が最終的に重要になってくるのでは
ないでしょうか?
これでそうとうわかってまいりました。
次回はいよいよワープロ編の大団円。
意外な未来図が見えてくるのかもしれません!
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