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虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第64回
「マッド・フレンチ・ジャパニーズとは俺のこと」
(その3)


うぎゃあ、不気味に冬! の気配。
気温的にはそんなに低くないのですが、
気配で感じる冬の香り! 
なぜか、12月のように瞳・寒い瞬間。
「扉の冬」ですなあ。

さて、先日行われた長野県は車山高原の
「フレンチ・ブルー・ミーティング」行って参りました。
このイベントは某広告代理店に務める、
我がゲンスブール委員会(マッドフレンチポップスの巨匠・
セルジュゲンスブールの研究会)の幹事長的人間・
戸谷俊介さんが全く趣味で14年前から始めたものです。
(今でも、スポンサーの大々的な参入を断っているという。
 事務はすべてボランティア)
最初は数十人やっていたらしいですが、
現在の参加者はなんと5000人ぐらい。
宿泊込みの参加者は1500人という大規模なもの。
車山高原のペンション、ホテルを完全に借り切っての
大集合です。

車山高原は、白樺湖をさらに奥地に登ったところにあり、
スキーでにぎわう観光地ですが、ここにある広場を利用して、
中心参加者が600台ものヴィンテージ・フランス車を
展示駐車して、模擬店が100軒ならびます。
そこに並びきらないフランス車1000数百台が
回りの道々にあふれます。
どんなスゴイ光景だかおわかりでしょう?


地平線まで仏車・仏車・仏車そして家族

なかにはフランス車2台を分解、パーツをプレゼント、
というわけのわからないサービスも。


なぜか解体されて部品配られる仏車

ルノーやシトロエンの妖気放つレア車が
ところ狭しと並んでいます。
なにがそんなにいいのかね〜などという気も起こりません。
流麗かつセンスのいい配色の車体からは、
確かにリラックスしたフランスのオーラが立ち上ります。
フランスパンやエスカルゴ、松茸ご飯の屋台も建ち並びます。
スゲエ、こいつらもマッド・フレンチ・ジャパニーズだ!

開催日の22日の前日、21日に、
1500人の宿泊参加者を集めて前夜祭が行われましたが、
その2次会として、レストランを借り切って
「マッド・フレンチ・カフェ」が開店し、
そこで僕のライブが行われました。
この2000年10月21日こそが、
僕の芸能活動20周年、その日であります!

車山高原は、標高1500メートル以上の場所です。
おそらく僕は、世界で数少ない1500メートルで
芸能生活20周年を迎えた人間ではないでしょうか?
エヘン。(だからなんなんだ!)

2次会会場のレストラン「ヨーデル」は1次会
(なんと1500人がフリードリンク<ビール・ワイン他>
 フリーフード<おでん他>)で酔っぱらいきった若者が
200人以上つめかけ、もう始まる前から大騒ぎ、
始まったら、ほんとに大変なことになってしまいました。
この日のラスト曲はパール兄弟の「フェラチオ娘」
(フェラチオがフランス語だからやった)でしたが、
「フェラフェラ」というコーラスの大合唱が炸裂、
午後11時30分の車山高原にコダマしました。
いやあ、素晴らしい20周年でした。
 
さて、20周年記念第3回、その告知1は、
マッド・フレンチ・ジャパニーズのアルバムコンセプトを
ビジュアルでお送りする特集本のお知らせです。
今最もヴィヴィッドなビジュアルアーティストを紹介する
ことで有名なムック「デザイン・フレックス」の
増刊にあたるデジカメ本「デジタルフォトスタイル」の
巻頭カラー20ページが
僕の「マッド・フレンチ・ジャパニーズ」というタイトルの
小説小編を中心としたワイルドコラージュ作品なのです。
ビジュアル・ディレクターはジャケットと同じ松蔭浩之。

六本木のマンションからポンピドーセンターが見えたり、
コンコルドが飛んでいたり、
かちどき橋がポンヌフになっていたり、
という幻想の東京がテーマです。

「シェー! ザンス。ミーの名前はマッド・フレンチ・
 ジャパニーズ。又の名はイヤミ。
 ようするにカブレている中年男。
 目が悪くなったので眼鏡かけたザンス!
 ミーが前に帰っていたジャポンは35年ぐらい前。
 その頃はおフランス帰りといえば
 ずいぶん珍重されたものザンス。
 サルトル・左岸・サガン・ドロン・ヘップバーン・
 オート・クチュール・ディオール…
 1フラン=80円の巴里のイメージは
 ずいぶん豪華絢爛だったザンスよ。
 庶民には海外旅行は夢のまた夢。タカネの花だったザンス。
 ミーも「おそ松」君で、ちゃんとおフランス産の
 コスチュム(スーツ)着ているの気づいてくれてた
 ザンスか? ツギハギだらけだったザンスけど。
 そんなミーが久々にジャポンに帰って
 たいへんにビックリしたザンスよ。
 空港が豚牛のド田舎千葉の牧場だったナリタなのにも
 ドギモぬかれたザンスが、お金を替えてもっとビックリ。
 1フランたったの15円ザンス!
 もともと貧乏だったミーはこれで、
 ますます取り返しがつかないくらい貧乏になってしまった!
 ……」
 
これが書き出しです。続きが読みたい方は、是非書店に!



そしてお知らせ第2弾は、サエキけんぞうのコアトーク
第58回は、矢野顕子さんも参加された新作が発売される、
細野晴臣の率いるティンパンアレイについて。なのです!!
題して「ティンパン・アレイのすべて2」
僕が今こうしているのも、すべてはっぴいえんどや大瀧さん、
ティンパン・アレイのせい。
このイベントは、3年前に開かれ、大好評だった
「ティンパン・アレイのすべて」の続編ですが、
新作(今回ユニット名は「ティンパン」)が
11月21日に発売されます。
僕の青春を縁取った「ティンパンアレイ」が24年、
うひゃあ、24年ぶりの復活??
24年って半端な数字ではないですね。
今24ぐらいの人ってけっこう
「ほぼ日」読んでると思いますが。
僕が生まれたころの音楽といえばエルヴィス・プレスリー、
ポールアンカ、日本では赤城圭一郎とかですが、
それとはっぴいえんどとか大瀧詠一さん、
ティンパンアレイの違いは、
今でも完全に現役で当時の曲が機能するところでしょう。
新作もメチャクチャかっこいい!
(ボーカルゲスト:忌野清志郎、矢野顕子、大貫妙子、
 小坂忠)
僕は日比谷公会堂にで彼らが人前に姿を現したライブを
目撃してから、荻窪ロフトなど、かなりの数のライブを
当時おっかけました。それらのカセットテープが
今回のイベントでは登場する事になると思います。
合法だが掟破りのCDRプレゼントなども
登場するかもしれません。
どうか来てください!


サエキけんぞうのコアトーク58
10月31日火曜日 午後7時30分より


ティンパン&はっぴいえんどファンは絶対全員集合!
「ティンパン・アレイのすべて 2」
25年ぶりの新譜発売の細野晴臣、鈴木茂、林立夫の
ティンパン・アレイ。新譜を紹介すると共に、
出演者の秘蔵テープ&情報で、
日本最高のサウンドクリエーター達のすべてを白日にあてる!
【Guest】湯浅学、篠原章、土橋一夫

新宿歌舞伎町1-14-7林ビルB2F
(コマ劇場前のサンクス右隣)TEL3205-6864 

スタートして2週間、
マイ・ホームページにも来てくださいね!
http://run.to/kenchan
たくさんの方のご入場ありがとございます!
 
そして、私の初めてのカバーアルバム、
いよいよ発売になったマッドフレンチジャパニーズ!



通販も充実しております!
好評のゲンスブールパンフレットオマケ分は
おかげさまで瞬間完売いたしましたが、
その後お申し込みのかたには、
ゲンスブールのデビュー曲、今回メイン曲の
「リラの門の切符きり」にちなんで、
本物のパリ地下鉄の切符にサエキがJRの切符きりで
穴を開け、「メルシー!」のメッセージ入りで
オマケといたします!

購入御希望のかたはメールにて、タイトルを
「マッド・フレンチ・ジャパニーズ・ほぼ日係」とし、
パールネット
pearlnet@kt.rim.or.jp
までお知らせください。
折り返し、振り込み方法などをメールにてお知らせします。
定価2000円のCDですが、送料こみで2200円となります。
振り込み確認後、ただちにあなたのために密送します。

2000-10-27-FRI

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