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虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行 第65回
「チャーリーズ・エンジェルが突然やってきたヨ」


「パルプ・フィクション」「ドーベルマン」
「オースティン・パワーズ」あるいは
「ミッション・インポシブル」
……最近数年間の間にめざましく
ヒットした作品の数々ですが、
これを並べてみてなんか感じませんか?
スパイ、悪役、ハードアクション、特徴は様々ですが、
要は「ハードボイルド」っぽいということで
共通すると思いませんか?

お国がら、スタッフもさまざまですが、
底に流れるのは60〜70年代の
スパイ・アクションものに対する憧憬のようなもの。
日本では「ルパン三世」が人気だが、
「ゴルゴ13」も何故か無性に読みたくなってきてる
今日この頃です。

ここにまた、そんな雰囲気を感じさせるダークホースが登場。
市川のビルに1ヶ月前
「チャーリーズ・エンジェル」近日公開!
というのぼりがたち、「オオ!」と驚きました。
あの姉ちゃんお色気アクションTV映画が復活か?
これはオッパイ(誰のオッパイか今回はわからないが)
見に行くぞ! とイキリたちました。

すると試写会のお知らせが……。
公開が11月11日頃とかで、
最初の試写会がそのたった2〜3週間前。
ものすごいせっぱ詰まったプロモーション日程なのです。
雑誌なんかほとんどギリギリか、間に合わない。
世界同時公開で、大変なことになってきてます映画界。

見に行く事に決めましたヨ。これは。
今回の出演は現在最高の女優の一人
「マルコヴィッチの穴」でもヘンな役を演じきった、
キャメロン・ディアス!(沢たまきって感じ)
ミステリアスな東洋美女にルーシー・リュー
(これは「プレイガール」における氾文雀役だ)
そして問題がプロデューサー兼任のドリュー・バルモア。


上からキャメロン、ルーシー、ドリュー

この3人がIT業界の悪役と戦い、恋人といちゃつき、
まずいケーキを作る。まずは申し分ないスピード感なのです。
問題はドリュー・バルモアという主演の女の一人が
プロデューサーだということ。
「銃による現実社会の暴力に配慮する意味で、銃を使わない」
とするポリシーなどに、女性の視点は
良く生かされております。
「男づきあいに悩むスーパーキャリア・ウーマン」
の日常など、痛いところ、
けっこううまく描けていると思います。

だけどだけど、一番気になっちゃったのは、
有色人種対策(アジアンマーケット対策?)の
ルーシー・リューはともかく、
いちばん色気っぽく描かれているのがプロデューサーである
ドリュー・バルモアであるという点。
女同士の戦いって熾烈ですからね。
プロデューサーのサジかげんがどう生かされるか。

まあ、キャメロンは色んな役をコナすので
気にしないのでしょうが、
そういう視点にたってこの映画を見ると、
キャメロンの扱いというのが妙に気になってきますよ!
特に女性の方、その辺どうお感じになるか、
見たら是非メールを下さい。

僕はキャメロンのボディには惹かれたが、
結局映画を見終わった後、
彼女は合コンの引き立て役で終わる
世話好き姉ちゃんに見えちゃったんだよな。
また、そういう役の人って
けっこう綺麗だったりもするんだよな。

で、記者会見とパーティがあるって
いきなり知らせが来ましたよ。
当然行きましたヨ!



キャメロンが結局来なくなり、
一時は誰も来ないという噂が流れる中、
ルーシーとドリューがやってきました。男優二人連れて。
いやあ、記者会見中、ドリューは映画の前半で
超バカなボーイフレンド役になっている男性と
指をつないでました。


手前がトム

で、婚約されているそうです。で、その男トム・グリーンは
ずっとガムテープをもてあそび、まわりにベタベタはったり
おいたをしてましたよ。ドリューはそんなトムを
「可愛いわねえ」というように暖かく見守ってましたよ。
(以上)

パーティは配給元のソニーの出井会長(超重鎮)が
いきなり挨拶していました。
映画がいかに重要視されてるか物語るヒトコマ。
叶姉妹がいました。

って感じでついついミーハーになってしまう
パワーがありましたね。
でもさあ、元祖「チャーリーズエンジェル」より
日本の「プレイガール」のほうが先なんですよ。実は。
だから、日本も負けてないで映画版作って欲しいなあ。
氾文雀は出してね。あたると思うんだけどなあ。
(音楽には坂本九の「スキヤキ」と共に
 ピチカート・ファイヴも起用されてました。)


記者会見で配られた升


裏はイッツ・ア・ソニー!


サエキけんぞうのコアトーク58
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