MUSIC
虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行 第66回
「インターネットのたった!今。」(そにょ1)

けっこう日々あったかかったりしますね!
でも油断は禁物。
さて実はダーリンに、某週刊誌で始める
連載の第一回ゲストで出ていただいたのです。
普段のコラムでも読めないような
濃〜〜い話が聞けたのですが、その中でとりあえず
おかしかった部分を特別に先行公開しちゃいます。
(詳細は後日!雑誌読んでね!)

糸:日本で最大がヤフーだったりしたら、
  ヤフーっていうのが敵って思いたくないですよねえ、
  あんなの。
サ:まあねえ、種類が違う。
糸:要するに、魚獲りでいえば
  “やな”みたいなもんじゃないですか。
サ:すいません、“やな”っていうのは?
糸:川にさ、簾みたいなものを斜めに置いとくと、
  泳いできた魚が自然に引っ掛かって
  上がってくるから魚が獲れる。

ああ、面白いたとえだなあ。
やな、なんて知らなかった。
検索エンジンの真髄をついた発言ですね。
HPを検索するHPもまたHP。
そして、HP自身の重要な機能に「検索性」がついてる。
この連載だって無数のリンクをつけてきた。

そうですマイHP。
マイHPを作ったら、
ヤフーだって御世話になりながらライバル。
僕もオフィシャルページを、
土井勝一って人が手を挙げてくれたんで、
とりあえず始めたわけですけど(http://run.to/kenchan
ヤフーさんのおかげでお客さん、来てます(笑)。
やっぱ登録するとちょっとは違うね。

HPは、いまだにたどりつくことが大事で、
中身は実はそれほど読まれていないんじゃないか?
というような気がしてしょうがない。
だから検索エンジンが大将になっちゃうんだと
思うんですけど。

コンテンツがほぼ日みたいに
充実しているページはもちろん世界にもないし、
個人HPでほぼ日みたいに
内容直球で更新したら死んでしまう。

しかし法人宣伝ページは
絶対といっていいほど中身がない。
あっても原稿を頼んで書いてもらってるわけでしょ?
それじゃダメなんだな。
というかそれでもいいんだけど、
HPの醍醐味はやはり自主的な
書き込み感にあると思うんだ。
自発的な原稿が生きる世界だなと思うわけです。
その「無料な」意志が画面から
出てくる感じがいいんだと思うんです。
お仕事じゃダメなんです。

僕自身は、HP関連ばっかやってたら干上がる感があって、
ホント、ノイローゼになりそうなときもあるけど(笑)、
やっぱりみんなHPがやめられないのは、
僕も自分のができてわかったけど、
なんかマイカーを買ったような気分、SUBの自分の家、
居場所が出来たような気がするのね。
不思議だね〜、仮想空間、電脳スペースなのに。
このイトイマンションもすごくイイ住み心地だけど。
なんか都内に別宅があるみたいで。ステキですう。

さて、いよいよ分化してきた
HPの機能の今について考えたい。個人HPではなく、
組織体が作ったHPで見たくなるのって、
イチにニュース、ニにデータベース、サンシがなくて
ゴが出会い、占いか?
結局、即時性のあるものが見たいわけだから、
絶対ニュース性のあるページは強いのです。

例えばインプレスやニッケイはイチ。
音楽にしたってスポーツにしたって
趣味系の重要なソースはニのデータベースだったりする。

このイチ、ニで、
たいていのページが語れてしまうから恐ろしい。
 
市の広報ページはニュース。
新しくできたビートルズのページ 
http://www.thebeatles.com/
や、グループサウンズファンが作った
世界のガレージバンドのページ 
http://60spunk.m78.com/jpmenu.htm
もいってみればニのデータベースなのだ。
(ビートルズ「1」売れてますね〜)

みなさんに聞きたいのだが、
ショックウェイブなどの最新の技術を駆使した
限りなくリッチなビートルズのページと、
偏執的なファンが作ったビートルズと
対極をなす同時代のマイナーなガレージバンドのページ、
どっちが面白いと思います?
僕は間違いなく後者だと思うのです。
確かにグラフィカルな操作では
グワ!オドロキ!脱糞!
と舌を巻くビートルズのページではありますが、
なんかジレったくなっちゃうんだよね〜。

そう、「技術に手をかけたんだ、見ろ」と
企画せざるを得ないメジャーなページって
それだけでゴッツァンな感じがすることが多い。

それに比べるとグループサウンズのページの、
この夜店的な感じ、個人の情熱から出てくる、
心の闇を具現化したような妖しい輝きは、
それだけで人を惹きつける。
所詮はホテルのカフェレストランが
屋台のラーメンに負けるようなもの。
それは往々にしてあること。
インターネットは屋台かあ?ほぼ日は縁日かあ?

もし貴方がビートルズの
オフィシアルサイトをみんなが継続して
喜んで来てくれるように作ってくれ?
といわれたらどうします?これはイイ課題だなあ。

「今のビートルズサイトは継続して
 毎日見るようにはなってないから、
 みんなが毎日来るように工夫してくれ!」
ってアップル・レコードの人にいわれたら。
どうする?

一日10万アクセスとかだろうから、掲示板はダメよ。
ということは普通の投稿参加のコーナーもだめよ。
数が多すぎて編集不能。
日記書く人もいないよ。
(ヨーコとポールの交換日記読みたいけど・・)
あとはゲーム?
MP3?やらないだろうな。
シークレットの切り売り?それは出版でやるから絶対なし。

やっぱり専属ライターに
なんか書かせるしかないだろうな・・。
面白いアイデアあったら教えて下さい!
「こんなビートルズサイトあったらオモロイ!」
総武線猿紀行で勝手に募集。頼まれてもないのに。
こういう課題に、なんでもあり、と思われてる
インターネットの限定性を打破する
ヒントが隠れている気がします。
(続く)



手応えのある反応ありがとう!
私の初めてのカバーアルバム、
いよいよ発売になったマッドフレンチジャパニーズ!



購入御希望のかたはメールにて、タイトルを
「マッド・フレンチ・ジャパニーズ・ほぼ日係」とし、
パールネット
pearlnet@kt.rim.or.jp
までお知らせください。
折り返し、振り込み方法などをメールにてお知らせします。
定価2000円のCDですが、送料こみで2200円となります。
振り込み確認後、ただちにあなたのために密送します。

2000-11-21-TUE
HOME
戻る