MUSIC
虚実1:99
総武線猿紀行

「海外で特別になった人について」 その6
ザ・プロレス特集
〜〜結局またまた引き続き投稿大歓迎!〜〜

台風が来たり、ホント大変でしたね。
このページで告知した先日「青い部屋」のライブは、
20年ぶりに少年ホームランズという
インディーズバンドのデビュー曲「焼きソバ老人」や
「ブンチャカ文化人」をやりました。
「焼きソバ老人」は、杉浦茂さんという
日本でもっともシュールな漫画家の登場人物だった人で、
(最近亡くなられましたが)他に「コロッケ5円の助」
「ウドン粉プップの助」や「やきぶたにいちゃん」といった
すさまじいキャラクターが登場します。
「はっぴいえんど」のアルバムで鈴木茂さんが
「ほしいも小僧」という
杉浦さんの登場人物をペンネームに使ったことがあります。

老人というキャラクターはテクノ音楽に合っていると
当時から考えています。
老人の行動はミニマル(反復)的だからです。
コンピュータも字さえよみにくくなければ、
年輩の方にあっているのではないか? と思うのですが。
(老人は情報の宝庫だから)
「焼きソバ老人」を死ぬまで歌えるかどうかが、
僕の人生の試金石といえるでしょう。

さて、回を重ね、非常に内容の濃いメールを
ガンガンいただくようになりました。
紹介しないわけにいかないので読んでください!

-----------------------------------------------------
Masahiko Nozakiさんより

「海外で特別になった人」ですが、
プロレス業界では、古くから海外で大メジャーという人は
山ほどいます。
もっとも海外のプロレス業界ではという注釈も
つくかもしれませんが。

【ジャイアント馬場さん】
1960年代のアメリカ修業時代には
ビッグ・ザ・ショーヘイ・ババとして、
一世を風靡する大ヒールだったそうです。

【アントニオ猪木さん】
彼はアメリカはともかく、
モハメド・アリと闘った男として、
さらにはアクラム・ペールワンを負かした男として
イスラム圏での知名度は抜群。
湾岸戦争時、日本人の人質解放に一役買ったのも、
その知名度あってこそとのこと。

【ザ・グレート・カブキ】
ペイント、毒霧というギミックをプロレスに持ち込んだ男。
全米でトップヒールとして大活躍した人です。

そして、現在、全米一(ということは世界一)の
プロレス団体WWF(ワールド・レスリング・
フェデレーション)で大活躍している日本人がいます。
TAKAみちのく&ショー船木の【KAIENTAI】、
そして現WWFライトヘビー級チャンピオンの【TAJIRI】です。

WWFは現在、週に2時間番組が2本、
1時間番組が4本が制作され、
それは全米はもとより、
世界17カ国でオンエアされているそうです。
(日本でもオンエアされています)
この番組のどれか(時にはすべて)にKAIENTAIの2人と
TAJIRIは顔を出しています(試合するしないは別にして)。
TAJIRIなんて、先日はコメンテーターとして実況席に座り、
バリバリに日本語で
「よろしくお願いしま〜す」とカマしていました。
全米のゴールデンタイムに日本語で
「よろしくお願いしま〜す」がオンエアされたのって、
史上初の快挙なのでは…!!
ともかく毎週TVに映っているってことで、この3人、
アメリカでは大有名人なんです。
(日本のプロレス雑誌では「プロレス界のイチロー」とか
 呼ばれています)
たぶん今だったらゴジラよりも有名なんじゃないかなぁ
(一部では)。

-----------------------------------------------------

Masahiko Nozakiさん、ありがとうございました。
いやあ、ジャイアント馬場がアメリカにいっていたのは
知ってましたが
ビッグ・ザ・ショーヘイ・ババという名前とは
知りませんでしたよ。
グレート・カブキがトップヒールとは知りませんでした。
その他に人生や武藤敬司ことグレート・ムタも
ずいぶん活躍したそうです。

さて、問題はWWFで活躍している
TAKAみちのく&ショー船木のKAIENTAI、
TAJIRIの3人。
TAKAみちのく&ショー船木はみちのくプロレスから、
4年ほど前に4人でアメリカに出向いたそうで、
そのうち2人が残ったそうです。
またTAJIRIはここ数ヶ月でのし上がってきたそうで、
Nozakiさんは、まったくもってリアルタイムな情報を
寄せてくれたことになります。

映画俳優もやるThe Rockという人気レスラーを筆頭とした
プロレス団体WWFが、
もはや、ペイTV番組の視聴率は、
野球、バスケット、フットボール、アイスホッケーの
4大スポーツをはるかに抜いて、
1位であるという事態は聞いています。
ここ数年でとんでもなく巨大化してしまったらしいですね。
WWFの状況も描いた、プロレスの内幕映画、
こんど公開する「ビヨンド・ザ・マット」は
大変に面白いです。
テリー・ファンクを中心とした映画で、
WWFを経営する偏執的なプロレス一家の3代目・若旦那
ビンス・マクマホンの狂気が見物です。
この映画を見れば、プロレス界が近年
とてつもない高人気を博していることも手伝い、
とにかく大変にハードな世界であることがわかります。
何人もの強そうなレスラーが志願し、
リングをあきらめて去っていくのです。



そんなキビしい絶頂期のWWFに、
まさか日本の選手が三人も活躍しているとは?
早速HPを見てみました。
http://www.wwf.com/
SUPERSTARSというアイコンからChoose a Superstar
http://www.wwfsuperstars.com/
で人名を引き出し、人名を検索してみましょう。
いました!
Funaki(Kaientai)! Tajiri !
Taka Michinokyu (Kaienai)! の3人の勇姿が!
いかにもアメリカ的な色が濃く、
陰影深い3人のポートレートやムーヴィーなど
豪華なページになってます!
他にもTori(白人女性)やRikishi(黒人のデカイ人)
Kane(覆面)Haku(サイババ調日系人?)など
日本名が完全にブームになっており、
日本テイストの定着がしのばれます。

それにしても今のWWFで大人気なら年収数千万は確実。
Funakiなどは家も買ったらしいし、永住するんでしょうか?
確かに彼らが、イチローに続く人材であることは
間違いありません。
アメリカにいったら、彼らを応援しに
プロレス観戦も悪くないじゃないですか?

(この項続く)

2001-08-27-MON

HOME
戻る