「海外で特別になった人について」 その7
友あり遠方よりメール来る、
東大生は国際印度舞人へ!
〜〜こうなったらトコトンやるぜ!引き続き投稿大歓迎!〜〜
秋近し。
インターネットはスゴイと思いました。
なんと4〜5年前に一緒に俳句の句会をやっていて、
その最年少で才気を発していた東大生の女子が
印度舞踊でヨーロッパを回っているというのです!
遊びじゃありません。本物です。
こういうことの場合、趣味と本物になる違いは、
ものすごく大きいかもしれません。
一体彼女はどういう日々を、
過ごしたというのでしょう?
僕らが日本でファミレスやファーストフードで
ものを食べている間、何を食べていたというのでしょう?
ただ無為に日々を過ごしながら
世界を股にかけられるというものではないでしょう。
ホントにすごい!でもシツコイけど
どいう修行してきたか?その内容を知りたい。
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Madhu-Priya
Namaskaram
サエキさんお久しぶりです。
私はミュンヘン在住の
南印度古典舞踊家(Bharatanatyam)
Madhu-Priyaです。
まだ、覚えていて下さってると良いのですが、
東大生の*****でございます。
私は句会参加の後、
同大学院の美術史博士課程でウィーンに留学し、
南印度古典舞踊家のダンサーと巡り会い、
踊りにのめり込んで院を中退し、
彼女のマドラスの大師匠のもとでも修行して、
昨年6月ウィーンでソロデビューしました。
舞踊家名は師匠からいただきました。
現在はドイツ、オーストリア、
日本を中心に舞台活動しています。
人生っていろんな事があるものですね。
私はちょうど9月に一時帰国予定でして、
奈良のお寺で奉納舞します。
いつか、私の踊りを観て下さい。
♪ インド舞踊奉納の夕べ ♪
日時:9月8日(土)6:00〜8:00
会場:東光寺本堂
出演:マドゥ・プリヤ (Madhu-Priya)
会費:無料
山 内 宥 厳 磐 余 山・東 光 寺
〒633-0053 奈良県桜井市谷381−1
電話と電紙 0744-46-2410
http://www.asahi-net.or.jp/~be5y-ymnu/
<参考資料>
ミュンヘンでの私のリサイタル情報がsitar奏者、
Sunil BanerjeeさんのHPにあります
最近では 6/23にミュンヘン州立民俗学博物館で
リサイタルがありました。
http://people.freenet.de/sunil.banerjee/homepage1.htm
それから小田原の満福寺のHPの
インド舞踊という欄にも
私のプロフィールがございます。
前回三月に帰国した折に、
こちらのお寺でインド地震のための
チャリティーリサイタルを開かせていただきました。
http://homepage2.nifty.com/manpukuji/index.html
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わ、この寺のHPはちょっとスゴイですよ!
日本にもいろんな寺があるんだなあ。
というか、インターネットは宗教界でも
すごいことになってきてるんですね。
この表紙左側の「インド古典舞踊」というところに
彼女ことMadhu-Priyaの勇姿が見られます。
それにしても、変わりました。
「踊るマハラジャ」なんてもんじゃありません。
免許皆伝です。相撲部屋入門出世のようなものです。
できれば奈良に応援に行きたいな。
一句
「旧友が 秋に凱旋 印度舞」
もう一句
「数たびの 四季経て 世界の 人になる」
次は英国在住のHoriuchi Yasukiyoさんからです。
バレエの実力も内外でメキメキと
日本は頭角を現しているようです。
バレエはオペラに比べても見に行くことを習慣にする人が
少ないのでもっと応援できるといいのでしょうね。
印度舞踏の話が出たところですが
バレエも好きになると病みつきになるといいますから・・。
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内田光子さんはこちらにご在住なので、
新聞などでよく見かけますが、
他にイギリス関係となると、
ロイヤル・バレエ(昔熊川哲也さんが在籍していた)で
吉田都さんがプリンシパルで活躍されていますね。
ロイヤル・バレエには他にも
佐々木陽平さんもいらっしゃいます。
バレエは日本人は体型的に
どうしても不利になりがちなので、
それを克服して評価を得ていくのは大変だと思います。
それと、急に分野は飛びますが、
新聞や報道でみかけるという点では、
最近こちらでも小泉首相への関心は高いです。
まあまだ評価、とまではいかないようですが、
前の人は関心すら持たれていなかったような。。。
昨年退任されましたが、日本でも当然有名な
前国連難民高等弁務官の緒方貞子さんは、
その世界では評価が高いです。
ところで、文化の分野で頑張る人を
政府が支援しているか?という話は
私も気になっていたことなので、面白かったです。
ピアニストの中村紘子さんが、
「チャイコフスキー・コンクール」という本の中で、
ご自身がショパン・コンクールに出場された時の
エピソードとして、
当時の駐ポーランド大使の
自国民への支援のなさぶり(?)を紹介されています。
おいおいって感じです。
東京バレエ団主宰の佐々木忠次さんも、
60年代、率先して海外公演に出られていた頃、
公演にはその国の王族や大統領も観に来られるのに、
現地の日本大使館から冷ややかな対応を受けた経験を、
「外交フォーラム」(2000年6月号)で
振返っておられます。
しかし最近は、外務省の姿勢も変りつつあり、
99年のツアーでは、
訪問した各国の大使や総領事が
応援してくれるようになった、と書かれていました。
東京バレエ団自体が海外で評価を得ていますし、
ポップとか前衛になるとどうかいな?
という気はしますが、官製の行事でないものも
応援してくれる人が増えつつあると思いたいものです。
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なるほど、細かい事例をたくさんいただき、
状況を理解する助けになります。
確かに、国が芸術を支援しさえすれば
いいというものではもちろんなく、
「国策芸術」みたいになっては大変なことになります。
ヘタな支援があるよりは
現状のようにほっといてくれたほうがウザくなくて良い、
という考え方もあるかもしれません。
しかし僕もそれほど
見聞きしているわけではありませんが、
英仏の芸術への支援の仕方はとても暖かいもののようで、
知り合いでも演劇、ロック、映画と分野を問わず
ずいぶん助けられたりしているのを見ると、
伝統の違いを感じてしまうのです。
shino さんからです。
なんとチェコでも大変に高名になられた人が
いるとういうこと。
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こんにちは、プラハからです。
「海外で特別になった人について」
今日の内容を読んで、本当にその通り〜!
と思うことばかり。
チェコで活躍する日本人のことなども含めて
メールします。
まず、チェコでもオノ・ヨーコさんの知名度は高いです。
ビートルズが自由の象徴のような存在で歌われてきた
チェコでは、必然彼女の知名度も高いのだと思います。
イチロー選手つにいては、
野球が非常にマイナーなこの国では知る人はいません。
そのかわり中田英寿選手の名前は
サッカーファンなら知っています。
そして、ピカチュウ。
これはチェコでも(ポーランドでも)子供には大人気です。
ただそれが日本製のキャラクターだと
わかってるのかどうか。
そういえば、ポーランドでは
ドラゴンボールのキャラクターも人気があるようでした。
さて、現地で活躍する日本人ですが、
一人は慶児道代(ケイコミチヨ)さん。
この方はプラハの国民劇場で歌うオペラ歌手です。
こちらのソプラノ歌手ベスト3に選ばれるくらい
実力のある方です。
もう一人はコバケンこと小林研一郎さん。
チェコフィルハーモニー・オーケストラの常任指揮者の
一人として、タクトを振っていました。
チェコ・フィルは日本でも知名度が高いのですが
日本人が指揮をしていたことはあまり知られていません。
さて、日本人外交官の文化的貢献についてですが、
発展途上どころか、未開発といってもいいくらいです。
私もこちらの美術館と一緒に仕事をすることがありますが、
日本人の展覧会の場合、
外交官(文化担当官)の出席を
得られることは殆どありません。
文化庁などの後援や主催の場合には、
大使館が窓口になりますが、
それ以外の個人の活動に対しては、
サポートする必然性を全く感じていないようで、
いや、はっきりいってしまえば
鼻にもかけていないという態度がみえみえで、
悲しくなります。
反対に、日本でチェコ関連の展覧会を開催する場合、
都合のつくかぎりチェコ大使自らが出席してくれる
ことも珍しくありません。
もともと芸術家の社会的地位が
高いというのもあるのでしょうが、
それにしても自国の文化を
とても誇りに思っていることに変わりはなく、
ちょっと羨ましいです。
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なるほどなあ。とにかく外交官などの話は、
ちょっと落ち込むぐらいイイ話を
聞かないという状況ですね。
もし
「いや、こんなに大変で、
実はメチャクチャがんばってるんだよ」という
御報告があれば、メールが欲しいです。
そういう場合だってあるでしょうから。
とにかくそういう情報がまるでないということは
国民にとってさみしいものですね・・・。
しかしチェコフィルで指揮者が日本人とは!
しかも日本でそれが知られてないとは!
二度ビックリだ!
以上、ミュンヘン、英国、プラハ! すごいよ、スゴイ!
インターネットの力はやっぱりすごい。
ほっておいたらわからなかったこういう
現地の生の声は今までマスコミで書かれなかった
真実が入っています。
ものすごい価値があると思いませんか?
僕も急にネットがスゴイと思えてきました。
次回もお手紙紹介します!
そろそろまたイベントが近づいてきました!
サエキけんぞうのコアトークVol.64
9月13日(木曜日)
「僕も知りたいELOのすべて!」
あのパフィー(というか奥田民生)が
デビュー曲「アジアの純真」で丸々引用した
ELOは実は日本のポップスの参考の宝庫!
知れば知るほどポップスが好きになる!
活動25周年を迎えた難波弘之さんも特別ゲストで参加!
とんでもない大ネタの連続になることは必至!
果たしてELOはただの
「ビートルズ好き好きお兄さんズ」なのか?
会場で答えを待て!
【出演】
サエキけんぞう
岩本晃市郎(ストレンジデイズ編集長)
大鷹俊一(音楽評論家)
難波弘之
永井ルイ
【場所】 新宿ロフトプラスワン
【チャージ】\1500(1D込)
新宿歌舞伎町1-14-7林ビルB2F
(コマ劇場前のサンクス右隣)TEL3205-6864
http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/plusone.html
サエキのHPにも来てね!
http://run.to/kenchan/
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