MUSIC
虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第112回
21世紀は充電の世紀??

あけまして・・・ずいぶんたちましたが、
いかがお過ごしですか?
新年ってやっぱりグサっと気分が変わるような気がするのは
僕が自由業のせいでしょうかね。

21世紀が始まって1年、
数えかたによっては2年が経過したわけですが
「2001年 宇宙の旅」と2002年の現実のこの落差は
気になりますね。
だからこそSFなんでしょうけど。

結局今のところ、鉄人28号もロボット三等兵も
ゴンスケ(藤子不二雄の「21エモン」に登場)も
できてなくて、アイボと「先行者」
(HP「侍魂」参照:本当にあるのか?)
の21世紀を迎えたわけですが、
昨年はもうひとつ話題の機械が正体を現しました。

「ジンジャー」という名前がまず伝えられ、
「インターネットを超える発明」
と喧伝されたマシンがそれです。
一説には地面を浮上して動くスクーターではないか?
とも伝えられましたが、
結局「セグウェイ」という二輪の電動スクーター、
が正体でありました。

アップル・コンピュータの創業者
スティーブ・ジョブス氏は、
「街を完全につくり替える商品だ」などと
手放しの褒めようだそうですが、
ブレーキ、アクセルなしで、
体重のかけ方によって好きな方向へ自在に転換という走行は
なかなか快適そうであるものの、
一般向けで三千ドル(約三十七万二千円)という高価格、
最高時速は約二十七キロという低速さに、
「高い」「遅い」などと
様々な疑問が寄せられているようです。

この製品にツッコミを入れるのはあまりにも簡単で、
確かに高価だし、
日本だと道路交通法との兼ね合いが難しそうだし
(3輪の自転車でさえ、かなり問題あるというのに)
時速27キロなら、自転車が本気だせば十分抜ける遅さ。
セグウェイじゃなくても、
昔からある、あの市場で荷物をのせて走る
自動台車のようなやつでも十分でないか?と思えたりする。
(あれは時速上限30キロだったと思う)

とにかく自転車なら2万円で買えるし、
場所もとらないし、運動になる。
アメリカ人はそれほど不精なのか?健康に悪いぞ!
という声が四方から聞こえてきそうです。
「セグウェイ」は「先行者」に勝るとも劣らない
ツッコミ場を備えた発明品といえるでしょう。

しかし一方で、ビル内郵便配達用や身体障害者用の
歩行機としてはかなり使えるかもしれない
などとも思えますが。

とにかく僕が一番気になったのは「充電」という項目です。
「約一時間の充電で約二時間走る」というけど、
これかなり中途半端じゃないでしょうか?

目的地へ走ってる途中で充電が切れたら
一体どうするんでしょうね。
ほっぽって歩くのでしょうか?

2時間じゃけっこう切れそうだけど、
切れたら1時間充電してる間は乗れないんですよね。
じゃあ、その間、一体どうするんでしょうか?仕事。

対策としてはデジカメのバッテリーなどでするように
「2台購入する」というのが考えられますね。
でも2台もあると置いとくのが
ジャマでしょうがないような気も。

あと、携帯電話の充電池でおなじみのように、
充電池ってだんだん「もち」が悪くなるんですよね。

最初は2時間もってもだんだんそれが1時間になり、
30分になり・・・、考えたくないですね。
電池使いきらないで充電すると充電池はイタミますし。

そういえば、アイボも充電で動くのですよね。

モバイルコンピュータも充電で3時間とか4時間とか。
携帯、アイボ、モバイル、
未来型の機器は充電式のものが多い。

この充電というシステムは便利な反面、頭もイタイ。
デジカメ、ポータブルカセットレコーダー、
MDレコーダー、髭剃り、携帯、ビデオカメラ・・・、
などと特に男の子の生活は充電器具であふれていますが、
常に充電に気を使っていられる器具の台数って
2〜3台が限度ではないでしょうか?
カセットレコーダーのガム状の充電池なんか
ずいぶん無駄にしたなあ。
結局、乾電池を使うことになったりする。

21世紀はこの「充電」をどうにかしてほしい。
一部ヒゲ剃りで可能になった、
「1分充電で10分剃れる」の機能を昂進させて
「10秒充電で10時間可動」くらいの勢いがないと、
セグウェイも生き馬の目を抜くリストラ時代の
21世紀のビジネスマンの生活には馴染まないのでは?

漫画のような本格ロボットや
恒星間ロケットができなかったのは
しょうがないと思うけど、
この「簡単充電」ぐらいは
技術でなんとかできそうな気がするのです。
そんなこともできない21世紀の電化社会って
けっこう間抜けな感じがするのです。

ところで、歯医者にとって十分に
「ああ、21世紀的だな?」と思える製品は、
20世紀中にできていたのです。

高速電動ハブラシ「ソニケアー」がそれで
「通販生活」などでも御馴染みですし、
僕が別に宣伝する筋合いもないので
細かい説明はハブきますが、
歯周病(歯槽膿漏)の人には
とんでもない朗報の機械といえるでしょう。
歯医者に対する挑戦状のような製品です。
(パナソニックからも
 ほぼ同様の振動数の製品が出ているようだ)

この製品の画期的だった点は、
歯ブラシを専用の台に置くと、ブラシのとって底面が
プラスチックで覆われているにもかかわらず、
そこを伝導して、充電がなされること。
つまり、台に置いとくだけで充電されちまうんです。
これは超便利。
携帯の充電器も載せるだけといえばそうですが、
金属接触面の固定には難がある場合がある。
その点、ソニケアーは金属面が一切露出してないので、
水に濡れても平気だし、ほんとにただ乗せるだけ。

こうなってくるとなぜ、
他の充電器具でそれができないのかジレったくなってくる。
コンピュータもプラスチックの平面台に
アバウトに載せとくだけで充電され、
コードをはずすことなく、持ち上げるだけで
すぐモバイルできたらどんなに楽でしょう。
電気掃除機、デジカメなど生活用品がすべて、
台に置いておくだけで充電!になったら
少しは20世紀の暮らしとは
違ってくるような気がしませんか?

そう、21世紀は宇宙旅行なんてどうでもいいから、まず!
充電器を充実してほしいのであります。

(この項終)



告知です!

1月20日ころにやる新年会ってステキじゃないですか?
超豪華メンバーで、まだまだ御正月の気分を貴方に!
なごやかな雰囲気で、歌って踊って、
しかもシャンソンに転向したローリーと戸川昌子さんの
初顔合わせという大事件も見られる!

Kenzo Saeki Presents
R&R New Year Party2002

1月20日(日)渋谷青い部屋 (03-3407-3564)
http://www.aoiheya.com/
open 16:00 start 17:00 close 22:00 \2500
guest
      Rolly
     松崎ナオ
     高浪敬太郎
     パニャグルミン
     CHAKA
     桜井鉄太郎+小田玲子(コーザノストラ)
     窪田晴男
     かとうけんそう
     渚ようこ
     たまよ
     戸川昌子
DJ:
     エレキテル
     POOKY


2002年最初のコアトークは
なんとワイルドワンズの加瀬さんが登場!
寺内タケシさんのブルージーンズ在籍中の話しなど
抱腹絶倒のトークを逃がすな!

2月1日(金) 新宿ロフトプラスワン
(TEL 03-3205-6864)
http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/plusone.html

サエキけんぞうのコアトークvol.65
GS最前線 〜ワイルドワンズの渚〜
open18:30 start19:30
料金¥2000(1ドリンク付)

ゲスト 加瀬邦彦  黒沢進 大森眸
ライブゲスト ドンキーズ


サエキのHPも来てね!
http://saekingdom.tv/

2002-01-15-TUE

BACK
戻る