MUSIC
虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第157回
「大瀧詠一トリビュート」にテロ!
11分の『オンド・メドレー』収録! その7
<下ネタは読まない大滝さん>


え〜〜お便りが来ました。小山文子さんからです。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

大滝さん話大変懐かしく読みました。
ひまじんくらぶの会長後藤さんは、
上智大学だったとおもいます。
当時私は神保町のササキレコードでバイトしていました。
ゴーゴーナイアガラのリスナーだった皆さんは
元気なのかなー。後藤さんも何してるんでしょう。
懐かしさからメイルしました。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


そうです。大滝さんのファンクラブ(らしきもの)
の名前は「ひまじんくらぶ」というのでした。
今みたいに組織化されているものではなく、
単に、飲み屋の常連の集いみたいなもので、
非常に脆弱な集まりでしたが、
当時のはそういうファンクラブが多かったですね。
その風情も懐かしいです。

それで、失礼しました。後藤さんは上智でしたか。
上智卒、森進一事務所就職ね〜。
お友達の斉藤さんが二松学舎だったのですね。
ちなみに小山さんのバイトしていた神保町の
ササキレコードというところは、
こういった人の集まる有名なレコード店で、
読者のみなさんも神保町にいかれたら、およりください。
ステキな中古盤が貴方をお待ちしています。
また、奥のレジにいる、人のよさそうな、
おばさんかおじさんかお姉さんに
「サエキさんに言われてきました」といえば、
しばらく無駄話の相手をさせられると思います。
(地図参照)



大滝さんの放送
「ゴーゴーナイアガラ」を中心にして集まった、
こうしたナイアガラのファンは文才侍の集まりでした。
70年代を中心に栄えた
TBS「パックイン・ミュージック」の
ナッチャコ(野沢那智さん&白石冬実さん)の日の常連と、
同系統の雰囲気だったといっていいでしょう。

独特のユーモアを競ったハガキの数々は、
高度音楽ファンのヒマさを見せつける代物でありました。
ファンクラブの名前も「ひまじんくらぶ」だからなあ。
勉強しないで書いてるだろうな、という感じです。
放送がラジオ関東の午前3時からですからね。

で、大滝さんは、当然ですが下ネタを受付けません。
僕は、僕ですから、
わざと下ネタをちりばめた文章をおくるのです。
大滝さんが下ネタ禁止とわかっているので、
文章中に巧妙にそれを散りばめて送るのです。
が、大滝さんはその部分を危うく口をすべらして
読みそうになりながら、飛ばすのが愉快でした。
当時の深夜放送のスター谷村新司さんや愛川欽也さんが
下ネタバリバリだったのとは対象的でしたね。

僕はハガキを2番目に読まれたリスナーでしたが、
一番ハガキを読まれていたのは
大川俊明さん(現・某大手印刷会社)でした。
彼は「大川ミシシッピー俊明」というペンネームでした。
ナイアガラが「大滝」から来ているので、
大川はミシシッピーというわけです。深いですね。

僕ははっぴいえんどの面々が
杉浦茂の漫画の登場人物からとって
「ほしいも小僧(=鈴木茂)」
などとあだ名がついていたのを見習って、
「コロッケ5円の助」
というキャラクターの名前を付けました。
(ハガキ参照)



大細鈴松(だいほそすずまつ)さん(音楽業界)
という常連もいました。
その名前は
「大滝・細野・鈴木・松本=はっぴいえんどのメンバー」
の短縮から来てました。
「我田引水の自称弟子くりーむそーだ水」さん
という美しい女性の方もいらっしゃいました。
(ハガキ参照)



みんな名前で勝負しました。

これらの侍のハガキは、
初代アナログ盤のライナーに掲載という
栄誉が得られました。



その他にも戸川純ちゃんや
沖山優司君(ジューシ−フルーツ)なども
リスナーだったといいます。

さらに、その中から大滝さんのカバーがきっかけで上昇した
ウルフルズのディレクターさんなども登場し、
今から考えると、
ラジオ番組がきっかけでずいぶん業界に入ったものです。
10人以上が入ったと思われます。スゴイですね。

忘れてはいけません。
その中でも、なんといっても本当に有名人になったのは
泉麻人さんだと思います。
彼は「エスビーモナカカレーを食べる会会長」という名前で
投稿していたそうです。
(それらしい名前ですね〜〜)
現在発売されている
CD盤の「ゴーゴーナイアガラ」の解説には
泉さんの愛情あふれる書き下ろしライナーが入っています
(他に僕と萩原健太さんの書き下ろしライナー入り)

というわけで、僕はゴーゴーナイアガラを
「ポップスの松下村塾」
(吉田松陰が明治の志士を育てた塾)
と呼んでいるわけですが、
そういう放送ってなかなかないですね。

またまた横道にそれてしまいましたが、
79年から長い休みをとった
(今から考えると長くはないが)
大滝さんですが、いよいよ「ロング・バケイション」の
レコーディングに入ります。


「サエキけんぞうのお宝音源ご開帳MAX」
 &イベントのお知らせ


【ラジ@】http://www.radiat.net/
というインターネット放送局で
「サエキけんぞうのお宝音源ご開帳MAX」
という番組をやっています。いつでも聞けますよ。
現在はあのクラムボンのMITO君
(彼とはけっこう仲が良い。
 CAMELのライブも一緒に行った)
がゲストで、新譜「id」にまつわる
貴重なお宝音源の数々を流してます。

また、年末に製作、発表された、
パール兄弟新曲録音風景や、
夏木マリやパパイヤ鈴木インタビュー、
自分ひとり撮影コント・ショウなどを満載した
プライヴェートネットTV番組
「サエキけんぞうOTAKARA・TV」も、
ここでまだまだ見られるようです。

そして、そのラジ@のイベントが行われますよ。

「サエキけんぞうのお宝音源ご開帳MAX」
をライブで展開します。

元チェッカーズの武内享さんと一緒のイベントは
初めてですねえ。
(ライブはプチなのであまり期待しないでください)

3日(月)
・武内享(武内享のJam Vibration)、
・サエキけんぞう(サエキけんぞうのお宝音源ご開帳MAX)
・マキタスポーツ(とんちんかんちんマキタさん)
・東京60WATTS 他


会 場 ザ・ドアーズ(東京都渋谷区本町1−2−1−B1F)
 京王新線 初台駅下車 甲州街道北口出口から徒歩10秒
 料 金 2,310円(税込み)
*イベント当日 ドリンク代として別途 300円頂きます
開 場 18:30
開 演 19:00 (21:30 終了予定)
問合せ先 AII株式会社 0120-866-766

チケットは1月18日(土)より
ローソン・チケットで発売中!
(Lコード 37773)
お近くのローソンで購入できるそうですよ〜〜

 

2003-02-02-SUN

HOME
戻る