虚実1:99 総武線猿紀行 |
総武線猿紀行第160回 「大瀧詠一トリビュート」にテロ! 11分の『オンド・メドレー』収録! その10 <「へヴィー・ローテイション」の頃> 「パール兄弟」名義としては10年ぶり、 日本が誇る世界のギタリスト 窪田晴男とのコラボレーションによる 「パール兄弟」としては13年ぶりのアルバム、 「宇宙旅行」が完成いたしました! ジャケットはこれであります!! そして!糸井ダーリン様からも、コピーをいただきました。 特製シールにして、ジャケットに貼ります。お楽しみに〜 さて、パール兄弟とは全く関係なく、 僕のもうひとつのライフワークである 「フレンチ」活動なんですが、なんと急な話ですが、 フランス公演ツアー(計5ヶ所)が正式決定いたしました! フランスに御住まいの方はぜひ見に来てください!
サエキは、いつものCD−Rによる一人ライブと、 共演のネオ・フレンチ・モッズ・バンドのレ・カプチーノ http://www.lescappuccino.com/ とのライブセットを 行います。 レ・カプチーノのライブも大変に見ごたえのあるもので、 これは自信のツアーであります。 フランス人さんたち、待ってろよ! と心根は威勢よいのでありますが、この収容人数を見て、 なにか気づきませんか? そう、最大の都市で、そこしか僕を見にこなさそうな、 パリが300人。 名前も知らなかった街、ルーアンが1000人。 これはおそらく、東京で渋谷のエッグサイトとか クラブ・アジアに出演するクラスの外人アーティストが、 なぜか広島あたりで1000人の デカバコクラブ(広島にそんなのないか?)に 出るようなもの。 フロアは寒い状況必須であります。 イトイ新聞をごらんのフランスの同志のみなさん、 至急、ご連絡をとりあって、僕のライブに来てください! なお、フランスに御住まいの方、 あるいは、そのころフランスに行かれる方は、 事前にわが事務所にご連絡をいただければ、 今後もし詳しいスケジュールが出ましたら、 メールで配信いたします。 取材等の方は、御招待の手配をいたします。 また、現地でのオフ会も開催できたら、と思っております。 pearlnet pearlnet@kt.rim.or.jp サエキ・フランス・ツアーの件:とタイトルして下さい。 さて、またまたニュースが長くなりまして 申し訳ありません。 「ロング・バケイション」は静かに発売され、 だんだんとチャートを昇っていきました。 あんなひっそりとしたヒットの開始って なかったんじゃないかな? 現在の普通のヒットは、イニシャル枚数といって 最初のプレス枚数に大きな数が投入され、 販売店においてプッシュされることによって 生じる現象であります。 それは、ユーザーの選択による自然現象というよりは、 消費予測にもとづいた 「半ば仕掛けられたヒット」ともいえる構造ですが 長期にわたり、静かな上昇を続けた 「ロング・バケイション」の ジワジワとしたチャート展開は、 まさに本当に1枚1枚心して選ばれたことによる 現象であったといえましょう。 それに合わせて、全く人前に姿を現さなかった大滝さんは、 コンサートも行うようになりました。 (実は発売直前に行っていたのだが、ゲスト、 シャネルズ&セントルイス) その中でもとても珍しい1981年12月3日に 渋谷公会堂で開かれたヘッドホン・コンサートは 特筆物でしょう。 よりクリアーにライブ演奏を聴かせたいという気持ちから、 観客全員にヘッドホンを配り、演奏を聴いてもらうという、 前代未聞のライブでありました。 (すごいこと考えるな〜。 二度とだれも行わないだろうな〜。 ヘッドホン持ち帰る人いなかったのかな〜) その他にもプロモーションDJシリーズと称して、 全国を回り、 なんと柏にも出演されていたのには驚きを隠せません。 レコーディングとしては、 松田聖子さんの「風立ちぬ」シングル、 アルバムのプロデュース(オリコン・トップディスク賞)や 佐野元春さんと杉真理さんとによる 「ナイアガラ・トライアングル」のレコーディングも続き、 そして年末のレコード大賞では「ロング・バケイション」に レコード大賞のベストアルバム賞が贈られました。 まさに「ロング・バケイション」から、 一気に「へヴィー・ローテイション」へと 移行したわけですね。 といっても僕はそういったライブにも 一切行けませんでした。 なぜなら徳島大学にもどり、 歯医者の勉強をしていたからなのです。 遠く、徳島で、薬師丸ひろ子や森進一といった 大滝さんの仕事をチェックしていたのです。 ロング・バケイションの夏、 1981年の7月21日には我がバンド、 ハルメンズの2枚目にしてラストアルバム 「ハルメンズの20世紀」が徳島にいるままに ビクターレコードからリリースされます。 そこには2人の歌姫が この世で初めてソロの歌声をレコード盤に披露しました。 その名は戸川純と野宮真貴(exピチカートファイヴ) であります。 (この項続く)
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2003-03-07-FRI
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