虚実1:99 総武線猿紀行 |
総武線猿紀行第161回 「大瀧詠一トリビュート」にテロ! 11分の『オンド・メドレー』収録! その11 <「80年代、女性の時代、男性の時代> え〜〜クレイジー・ケン・バンド=横山剣さんから、 10年ぶりの「パール兄弟」のアルバム (窪田晴男とのコラボレーションによる 「パール兄弟」としては13年ぶりのアルバム) 「宇宙旅行」にコメントが寄せられました。 「パール兄弟の音楽は俺にアッパーで 非日常的な「やる気」を起こさせる 合法ヒロポンみたいな音楽! また、同業者としての嫉妬心を ここまでくすぐる音楽に出会ったのも 久しぶりのような気がしまス。 よし、今夜はパール兄弟で相互鑑賞嫉妬プレイだ! あ、あ、あ、あ・・・、イイネ!イイネ!イイネ! 横山剣(クレイジーケンバンド)--」 実はこれは抜粋でありまして、 絶長文であります全文は、下記パール兄弟HPの 「パール兄弟久々の新譜『宇宙旅行』の情報はこちら!!」 欄にあります。ぜひ読んでね! (合成ヒロポンけんぞうより) http://www.bekkoame.ne.jp/~hamba/pearl/pearl.html さて、先日告知いたしましたように、 サエキのフランス公演ツアー(計5ヶ所)が 正式決定いたしました! これは僕のフレンチカバーアルバムが 3月末にフランスで発売されることを受けたものです。 フランスに御住まいの方はぜひ見に来てください!
私のゲンスブール曲は フランスで少しはラジオ放送されましたが、 フロアは寒い状況必須であります。 イトイ新聞をごらんのフランスの同志のみなさん、 至急、ご連絡をとりあって、僕のライブに来てください! フランスに御住まいの方、あるいは、 そのころフランスに行かれる方は、 事前にわが事務所にご連絡をいただければ、 今後もし詳しいスケジュールが出ましたら、 メールで配信いたします。 現地での軽いオフ会も開催できたら、と思っております。 pearlnet pearlnet@kt.rim.or.jp サエキ・フランス・ツアーの件:とタイトルして下さい。 あ〜、しかしフランスとアメリカも、 大変なことになってますね〜。 というわけで、主題。 ロングバケイションから、 ヘヴィー・ローテイションに突入した 大滝詠一さんでしたが、 サエキはデビューしたと同時に解散状態に突入したバンド、 ハルメンズより二人の歌姫が登場し、 世の中に出たと同時に 沈滞したバンド周辺状況を癒してくれました。 まず、後にピチカート・ファイヴの野宮真貴は ハルメンズのムーンライダース、 鈴木慶一氏プロデュースのもと サエキ詩曲のタイトル「ピンクの心」で 81年にメジャーデビュー。 そして、もう一人の戸川純は、 ハルメンズだった上野耕路と「ゲルニカ」を結成。 細野晴臣プロデュースでデビュー。 その後1984年に「玉姫様」でソロデビュー、 そのアルバムにサエキ詩が3曲含まれました。 この2人のデビューがあったおかげで 今のサエキがあったといても過言ではなく、 1983年にパール兄弟が、サエキの徳島在学中の夏に 「お盆と正月だけに活動するバンド」として 活動開始したときも、 二人の活躍で周辺は活気だっていてくれたのです。 その一方、ふだんは徳島大学で、 何をやっていたかというと、 勉強の他に中古レコード屋の 開店を手伝っていたりしました。 徳島市には当時、大きな中古レコード屋が存在せず、 フジレコード大学前店という店の 使っていなかった2階に雇われ店長だった泉君という人と、 中古レコード部門を開設したのです。 それは開店3日でいきなり 300万円近い売り上げを記録し 「中古レコード屋」は金になるビジネスとして 徳島デビューしたのです。 その主力商品はアイドルでした。 そのころのアイドルは中森明菜、 河合奈保子など全盛期でしたが、 その中にあって、大滝さんや細野さん、 松任谷由美さんが曲を書いた松田聖子は 中心的な存在でありました。 アイドルは、80年代後半になると、 おニャンコクラブの登場になり、 その後沈滞期を経て今は長い モーニング娘。の隆盛になります。 これらはセット商品なのですが、聖子、早見優など、 一粒宝石のアイドルは、やはり格別の可愛さですね。 モー娘のおかげで、アイドルは ずっとはやっているような錯覚にとらわれますが、 最初のアイドルの隆盛は70年代前半の南沙織、 天地真理から、ピンクレディー、 キャンディーズの時期を経て、80年代前半の松田聖子、 中森明菜の、期間として10年強、 ということになるのでしょう。 そして特に80年代前半は、それまで以上に、 信じられない数の歌手がデビューし、 空前のアイドル爛熟期になるのです。 こうして考えるとけっこう短いんですよ。 大滝さんが薬師丸ひろ子や山口百恵にも曲を提供した ヘヴィーローテイション期、 1980年代前半は、こうしたアイドル全盛期とも重なり、 なぜか甘美な印象を僕に与えます。 中古レコードの花はアイドル。 アイドルとハードロックの中古は必ず売れ、 フジレコードは大きくなり、泉店長は、独立して 「名盤堂」という中古盤屋を開店、 チェーン店まで作りました。 ナイアガラ、あるいはYMOがいた時代には、 常にアイドルがいたのです。 ジャケットの美しいアイドルの中古7インチシングルに 「柏原芳恵、これは350円」とか ギリギリで買わずにいられない良心的?値段を付け、 必ず売れて、中古レコード屋ももうかって 悦にいっていた学生時代。 それは僕にとって女性に守られた、 母性的な時代だったといえましょう。 それに引き換え、 自分もパール兄弟でデビューした1986年は バンドブームが始まり、91年ぐらいまで続くわけですが、 その期間はバブル期であると共に、 男の体力的活躍が目立つ 男性的な時代であったような気がします。 ナイアガラの記憶と共に、 女性の活躍によって彩られた80年代前半は、 そんなわけで僕にとって フェミニンな時代という印象が強かったのですが、 あなたの80年代前半は、 はたしてどんなイメージでしょうか? サエキのHPにも来てね! http://www.saekingdom.tv/
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2003-03-16-SUN
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