虚実1:99 総武線猿紀行 |
総武線猿紀行第171回 「スシ頭の男!サエキけんぞう、フランスに歌う!」その7 <フカかったウサギの空港!ラテン系外人に迎えられる>の巻 先日の新宿ロフトプラスワン、 サエキけんぞうのコアトーク 「vol.70 記念パール兄弟と歌おう! すべてを話そう!」 にはたくさんの方にお越しいただき、 ありがとうございました。 新盤「宇宙旅行」からのミニライブや、 あっと驚く恥ずかしいビデオなど、 盛りだくさん過ぎましたね・・。 時間が遅れてごめんなさい・・! ほぼ日を見て来ていただいた人もおり、感激でした。 これからもパール兄弟がんばりますので、 ぜひよろしくお願いします! さて、ドゴール空港に着陸する際、 10年前にウサギを見たということを 前々回に書きましたが、 それに対してお便りをいただきました。 JKさんからです。 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ いつも楽しく連載を読ませていただいてます。 フランスのドゴール空港のウサギについて、 私もいく度に(と言っても過去2回)見てましたが、 もういないのですね。 約10年前にテレビで このウサギについての番組をみました。 あのウサギたちは、近くの毛皮工場から逃げて、 空港で野生化したのだそうです。 そこで、オリジナルは とても高級(毛皮が)のうさぎちゃんという事になります。 天敵もいないし、 広いフィールドで縦横無尽に繁殖を続けた結果、 どこもかしこもウサギの巣穴だらけになったそうです。 しかし、やはり問題がありました。 増えすぎたウサギが滑走路でひかれたり、 いろんなところに紛れ込むのが 航空安全上ゆゆしきことだったのです。 そこで、テレビでは いかにしてこの増えすぎたウサギをどう退治していくか が課題だと言ってました。 ついでにいうなら、増えすぎたウサギ問題は オーストラリアでも有名だそうです。 政府が対策を考えた結果、 たまたまウサギだけに蔓延するウィルスがあるのだそうで、 それを感染させて 一気に死滅させるという方法がとられたそうです。 しかし、いかんせんウサギとウィルス。 感染しないなかったウサギは、 また新しいウサギちゃんを生み、 再びウサギ天国になるそうです。 そして、どういうわけかよくわかりませんが、 そのウイルス自体も数年ごとに繁殖を繰り返すそうなので、 何年かおきに、ウサギはウイルスで大量に死に、 また復活し、そしてまた大量に死ぬ、 を繰り返しているそうです。 これらのウサギは、狩りを楽しむめに、 昔イギリスから持ち込まれた物だそうです。 キツネなどの天敵もいない オーストラリアの大きなフィールドで、 これまた縦横無尽に繁殖を謳歌してたのです。 ドゴール空港のウサギを見るのを 離着陸の密かな楽しみにしてたら、 サエキさんもそのウサギに気づいてたことを知り、 ちょっと嬉しくなって とりとめのないウサギメールをだしてしまいました。 ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ なあるほど、なにげなく機中から見ていたウサギですが、 そんなに深かったとは! 今回は飛行機の窓から「いないかな〜」と、1キロ以上も 移動している中をずっと芝生に目を光らせていましたが、 1匹もいませんでした。 ウィルスで死んじゃったのかな?うわ〜、かわいそうに。 ウサギのいる空港は絶対かわいいし、 ましてや毛皮工場のウサギと聞いたら、 なおさらフカフカがいとしい。 しかし飛行機の安全上のことを考えると、無理も無い。 たとえばきっとジェットの吸入孔とかに はいっちゃったりしたら、大変なんでしょうね。 飛行機に轢かれるのもイヤだし。 やっぱり絶滅させるしかないのか? 生け捕りにする方法はないんですかね? 同じ死ぬにしても、毛皮用か、食用のがまだいい。 ウィルスよりは。なんか空しいですね。 それにしても、狩用のウサギというのもあるのか? ウサギ狩ね・・。英国紳士も野蛮でんな〜。 狩ったあと、食べるのかな? さて、そんなドゴール空港を、大幅に横道して、 税関を通過。 (税関の紳士、まったくイヤな感じなし。 ボンジュールとか、ハヴァナイスデイとかいい感じ) なんとか荷物ベルトコンベアーにたどりつきました。 ありました。たったひとつの荷物がグルグルグルと。 良かった〜。 そして、通販で買ったスーツケースをガラガラ押しながら 到着ロビーのドアを開きます。 さっそく見つかりました、 迎えに来てくれたフランス人男性が。良かった〜。 「Mr.KENZO SAEKI FGL PRODUCTIONS」 という紙を持っています。 FGL PRODUCTIONSというのは僕のCDが出る レコード会社の名前です。 いやあ、この空港のウェルカム・ボード、 夢だったんですよね。 いつも一人か、知り合いが待ってるか、 集団でいってばっかりなので、 ウェルカムボードで迎えてもらったことなかったんですよ。 いかにも陽気な中肉中背のラテン系なフランス人が続けます 「おー、あなたがケンゾーサエキか? 待ちくたびれたよ、どうなっちゃったかと思ったぜ。 でも無事でよかった」 だいたい、こんな内容(と思われます)の英語。 やつぎばやにまくしたてます。 「スーツケースは俺が押そう。 さっそくだがどうやって移動する? タクシーか?それとも電車?」 ん?タクシーか電車? そういう選択肢があるということは? つまりこれは交通費は自己負担ということでしょうか? 「車で行くのもいいが、この時間(午後5時) パリ市内はとんでもない渋滞で大変なことになる。 電車をおすすめするね」 ということで、僕も電車は大好きだし、 成田空港のこととか考えると、電車のほうがいいな、 と思い、地下鉄への連絡線にのることにしました。 「オ〜、アットラースト、ケンゾー・サエキ〜」 (ついに、来たか、サエキ) 「Mr.KENZO SAEKI」のお迎えボードを 灰皿スタンドの上に、ポンと空しく置いて、 捨て(さよなら僕のウェルカムボード)、 気にせず、ひとなつっこく ガンガンラテン系のノリで続けます。 彼の名前はリオネルというのです。 空港で待ったというニュアンスもありますが、 僕のCDは実はフランスリリースが1年ほど遅れに遅れ、 FGLとしてはたしかに 僕が来るのを楽しみにしていてくれたことは、 後でわかりました。しかし、移動はジバラ、とほほ。 チケットを買います。 リオネルは買いません。 え?と思っていると・・・。 (次回リオネル炸裂 続く・・) サエキのHPにも来てね! http://www.saekingdom.tv/
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2003-06-20-FRI
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