虚実1:99 総武線猿紀行 |
総武線猿紀行第176回 「スシ頭の男!サエキけんぞう、 フランスに歌う!」その12 <大反響!アンケート: 外人に受ける日本のオミヤゲはナアニ? &ストラスブールで早くも第一回怒号!>の巻 え〜、前回募集させていただいたアンケート: 外人に受ける日本のオミヤゲはナアニ? には、 なにげに多数の応募をいただきました! ありがとう! それでは発表! まずNorienoさんから ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ ずばり、百人一首です。 カラフルな絵、なんて書いてあるかわからないけれども、 とにかく日本語、 簡単には折り曲がらないタフな厚手の和紙(のような紙) などなど外国の方にはたまらないようです。 セットで一人の方にあげても良いし、 バラバラにして写真立てと一緒に贈っても良いし。 とにかくお得感いっぱいです。 ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ おおお! しょっぱなから大ヒットです。 これは気がつかなかった。 水木しげるのカードなども喜ばれますが、 百人一首はとてつもなくエコノミカル! なにせ100枚! 紙もいい! これは究極のおみやげマシンガンとして護身用には最適だ! 神戸市在住gabi-chanからです ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ サエキケンゾウさま (注:すみません、サエキけんぞうと表記します) 初めまして。 私は日仏協会でずっとフランス語を習っています。 私が習っているパリ出身で、 日本に住んで早25年のフランス語教師は言っていました。 「フランス人は、日本のスナックででてくる 『おかきの盛り合わせ』が大好きだ!! (好き、ではなく、Ils adorent. 彼らはだ〜いすき、というフランス語)」と。 これをあてにしてビールやウイスキーなどを飲むらしい。 いかがでしょうか? ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ なるほど、同じような意見は他の方からも出ています。 僕の家のお隣さん、菊地啓祐さんからです ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ 何時も紘基がお世話になり有難うございます。 (注:彼の息子コウキ君はいつも僕と遊んでくれるのです) お土産に関してですが。 私の場合はお菓子を持って行きます。 1.柿の種(子袋が沢山入っているもの) 場合によっては散弾銃として使えるので、 沢山の人が居る場合には非常に有効です。 気に入ってもらった場合にも 小袋なので湿気ずに何回も食べられる。 (外人には出来ない細かい気配りです。) 2.名前を度忘れしましたが、 キノコとか竹の子とかの形になったチョコレート。 子供の居る家庭では非常にうける。 3.これは最近向こうからのリクエストなんですが、 えんどう豆のスナック菓子 (ポテトチップみたいなもので スーパーの同じような棚に並んでいます。) いずれにしても酒の肴なら結構無難です。 日本より飲めない人も少ないので良いと思います。 (対象者はヨーロッパ人です。 アメリカ、アジア向けは解りません。) ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ なるほど? フランスをはじめとするヨーロッパ全般には 御せんべい、オカキ、スナックが有効ということですね? そういえば、ほかから 「コアラのマーチ」が外国人オミヤゲとして ブレイクしているという噂も聞きました。 埼玉県在住の雷蔵さんです ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ 今まで、外人さんに あまり接していただいた経験がない自分とっては、 まさに暗中模索で、 大暴投の可能性をとてつもなく秘めておりますが(汗)。 考えさせていただきます。 うーん。 決めました。 ========== ちくわぶ ========== ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ ???ナゾの答えですね。 う〜〜ん、食べるかなあ。 別の方から「ふりかけ」はどうか?ともいわれました。 こういうものはアジアではよさそうですが、 欧米はどうかな? なつさんからです ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ 藍染めの壁掛け、テーブル敷き。 シックです。 高いですが。 ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ これはシブいですね。 藍染やキリコ・ガラス(ガラス物は破損が問題ですが)は とっておきの必殺アイテムとして 大事な方にあげたいですね。小さいし。 ちょっと高めの外人向けオミヤゲも特集してみたいですね。 m*2さんからです ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ ●おふだ これは、軽いうえに、神秘性とアートを兼ね備えてます。 事前に問い合わせて、可能であれば安産や、 好きな言葉を入れてくれるかもしれません。 土佐和紙(やっぱり、地元やきねぇ。)とか、 きれいな紙に書くと、ポップですよねぇ。 束で扱うと、神秘性がそこなわれますが、 色んな渡し方が楽しめそうです。 ●かんざし・くし 女性はもちろん、受け取った男性が、 懇意の女性にプレゼントすることで、 男性の株はあがるわ、カミサン・彼女etc.も 1個で、2人が喜ぶ! かもしんない。 かんざしがだめでも、女性が喜ぶものが 後の話題にもつながるかもしれません。 ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ なるほど。おふだ。 あの魔除けぶりは、外人にもアピールするでしょうね? かんざしとくしもいいですね。小さいし。 確かにダンナにあげると家庭に対する銃撃も兼ねており、 大変大きな効果が見込めますよね。 m*2さん、CDお買い上げもありがとうございました。 *わい*さんです ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ エジプトへ行った時のことを思い出しました。 とっても暑かった... ツタンカーメンのお墓の前で長い行列作って 扇子であおぎながら待っていたら 横を通り過ぎる外国の団体客が口々に 「グッド!」とか「ナイス!」とか言ってました。 そのあとおみやげやさんに行った時も お店の人が「それ欲しい」って。 ということで「扇子」です。 ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ ありがとうございます! コンパクト、軽い、実用的、デザイン豊富 (相手の好みに合わせられる)、 値段もピンからキリということでの選定ですが、 箸に並んで扇子も良いですね。 なんかホームラン王というか、 国を選ばない強靭さを感じます。 使ってはあげ、使ってはあげ、という使い方もできますし。 前回のアンケートで好評を博した、るみなさんです ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ さえき様 ほぼにちわ。 これは、友人談なんですけど、 特に、アジア圏に旅行される場合 結構貴重がられるお土産として、 「ドラえもんグッズ」があります。 (友人はそのメガネで花火や車のライトを見ると、 その光がみんなドラえもんに見える 「ドラえもんメガネ」を買っていったそうです) 何故、「ドラえもん」なのか、と言うと、 特に、アジア圏では、TVアニメの放送があるからです。 日本以外のアジアの皆様は 「OH!これが本場物のドラえもんなのかぁ!」 と、かなり喜んでくれるらしいです。 他は、やはり、日本と同じく 「アンパンマン」や「セーラームーン」も、 喜ばれるらしいのですが、 やっぱりダントツ1番は「ドラえもん」だそうです。 ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ ポケモンはヨーロッパ、アメリカ圏ではだんとつですが、 アジアならドラえもんですか。ためになります。 それにしても日本はアニメ大国ですね。 shinoさんからです ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ 日本と海外をいったり来たりの生活で いつもお土産には頭を悩まされてます。 最近のダントツ人気はなんといっても「5本指ソックス」。 男女問わずめちゃくちゃほしがられます。 最近はイギリスあたりでは売ってるようですが それでも絶対にウケます。 欧米の人は女性でも足が大きめなので、その点注意して なるべくカラフルなのを買うようにしてます。 食べ物なら「煎餅」。 高級あられよりも、 揚げ煎(歌舞伎揚げやぼんち揚げなど)やエビ煎が みんな好きですね。 スナック系のお菓子だと最近は「フラン」。 いろいろ試してますが、フラン人気は不動です。 でもなにしろ、あげた時にインパクトがあるのは 「5本指ソックス」です。 何足買ってもいつも足りない。最近のヒットです。 ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ うわあ、確かな経験に裏打ちされているだろう 迫真のレポートありがとうございました。 煎餅やエビ煎もいいし、 スナックは甘いものもOKなのですね? (フラン!!とは) 他にもたくさんのご応募ありがとうございました。 大賞は・・・なににしようかな? Norienoさんの百人一首は印象的でしたね・・。 これは指摘されないと絶対思いつかない。 こういうものが喜ばれるんですよね。 でも、最後の圧倒的な経験的迫力を感じる shinoさんの五本指ソックス。 実感がいまいちわきませんが、 予想を超えて喜ばれそうな感じが伝わってきます。 shinoさんの経験談にベットで、 今回の優勝は「shinoさん」! (メールを入れさせていただきます) おめでとうございました! 他の方も応募、本当にありがとう! さて、続きです。 いよいよ初日4月3日ストラスブール公演の朝である。 この朝、今回僕のバックを務めてくれる レ・カプチーノに会う。 彼らは昨夜遅く別の便で着いているので 会っていなかったのだ。 彼らは大阪関西国際空港からの旅。 なんでも荷物が超過して大変なことになったらしい。 なにせ楽器類&衣装はおいていくわけにはいかない。 MODS&フレンチのグループなので 衣装がスーツ中心で重いということもある。 規定20キロの十キロ近いオーバーで、 手持ちに分散して減らして勘弁してもらう予定が、 間に合わなかったという。 レーベルプロデューサーでエアフランスに顔の効く 永瀧氏の力をもってしてもどうにもならない、 ということで超過料金を払うことになったらしい。 8万円也である・・。ぐももも。 片道の荷物超過で8万円って委託、いや、痛くないすか? なぜなら、往復運賃が8万円以下だからです(笑)。 とにかく荷物超過はヤバい。 そんなレ・カプチーノと僕、 そしてフランスに在住&活動中の女性シンガー CIMACIMA(シマシマ)の3者によるツアーが始まった。 荷物をホテルで各部屋から降ろして機材車を待つ。 今回のツアーは、予算の関係で 出演者とフランス人スタッフだけの旅路である。 なんと通訳なし! 英語圏でないツアーで通訳なしは超珍道中なのである。 カプチーノ男女各2名、CIMACIMA女性1名、 フランス人ドラマー1名、僕1名、 そしてツアークルー仏男のVINNCENT、 英語読みはヴィンセントだが、 フランス語では「ヴァンサン」である。 「ボンジュール、ナイス・トゥ・ミーチュー」 初対面のヴァンサンは、 頼りがいのあるガタイのキリっとしまった好青年。 禿げ上がった頭が、 ロッキーホラーショウのリフラフこと リチャード・オブライエンを彷彿とさせる。 彼のスピーディな采配により、 あっという間に荷物は積み終わり、ツアー第一日目、 ストラスブールに向けてバスが午前9時のパリを発車。 ひたすら西へ510Km、所要時間6時間20分予定の旅だ。 パリを郊外に出る1時間は、 おなじみのパリ的街角がえんえん続くが、 そこからほどなく、超単調な草原が続く 信じられないほど単調な草地の連続。だれも住んでいない。 それが400キロほど続くのだ。 地図の上からは、森閑とした林や、 おとぎ話のような家並みを想像して、 楽しみにしていたのだが、期待は全く裏切られる。 なんでこんなになにもないところが広く存在するのだろう? 海や山、そして畑や田んぼが どこにいってもパノラマのように繰り広げられる日本では 考えられない土地の使われ方だ。 植林とかしてこなかったのだろうか? 南側は違うのだろうが、このフランスの北西部というのは 実に殺伐とした地域なのである。 ほぼ予定通りの3時30分にストラスブール着。 このドイツ国境から20キロ 街角には当たり前だが人などあまり歩いていない。 街中心部はフランス有数の観光地で、 寺院などが目白おしなのだが、立ち寄るヒマはなく、 すぐ、町外れにある 市民会館のような機能のライブハウス 「ラ・レトゥリー LA LAITERIE-PTE SALLE」 の建物に着いて搬入しなくてはならない。 搬入口がわからず、5回も周囲を周り、 やっと着いたらすぐ機材をみんなで降ろす。 ヴァンサンの手際もいいし、僕らも一丸となって運ぶ。 リハーサルが始まる。順番は カプチーノ、シマシマ、僕の順だ。 カプチとシマシマが、 開始時刻30分遅れで時間通りの長さのリハを終える。 僕のセットは カラオケCDRによる4曲とカプチーノとの6曲。 ここで初めて降ろす曲があるうえに、 カプチとは大阪で一回練習しただけだ。 それで緊張感ある、 外人相手のライブをこなさなければならない。 CDRのチェックを最低限で終わりにし、 さあカプチとのリハだ。 そこでPAのフランス人よりアナウンス。 「どうですか? あと1曲で終わりにしてください」 エエエエエエエ? 他のバンドの半分も時間を使っていない。 カプチは、自分のリハが終えたとはいえ、 こちらのセットではジャーンとコードも鳴らしていない。 主催者により、たてられたタイムテーブル。 タイムキープは一切されてこなかったのに、 いきなり終わりの時間だけ告げてきたのだ。 開場まではあと30分あるというのに。 こちらにも落ち度はあるかもしれないが、 こういうときはとりあえずキレなければ収まらないことは 海外での現場経験が血で語る。 「ガッデム、私はどうしてもリハしなければならない! 絶対やらなければ暴れるぞ!」 キレたくないがキレる。これはギリギリのサバイバル。 ツアー一日目にして 伝家の宝刀を抜かなくてはならなかった。 (次号、危うく殺人者に! へ続く) 僕のHP「THIS IS SAEKINGDOM」にも来てね! http://saekingdom.tv/
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2003-08-01-FRI
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