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虚実1:99 総武線猿紀行 |
総武線猿紀行第184回 「クリスマス・アルバムは数年越しで!」 それにしても、昨日(日曜、14日)の 矢野顕子さんのソロコンサート、 糸井さんのおっしゃってたとおり、良かったです! ピアノがまずスゴかった。 そしてハイライトは テクノのレイ・ハラカミさんに依頼して 制作されたトラックをかけながら シェイカーを振って歌う「DAVID」と 細野晴臣さんの「終わりの季節」。 レイ・ハラカミさんは、テクノシーンでは有名人で、 僕も大好きですが、 まさか矢野さんがコンタクトするとは驚きでした。 それから、矢野さんがシェイカー (マラカスのようなもの、卵型)がうまいこと。 カユイところに手が届くようなフレーズで。 アンコールは森山良子さん登場でした。 若くて驚いたな。 「恋はみずいろ」のシングル 小学生の時に買って良く聴きました。 さあてクリスマスですよ~~、いよいよ。 この時期、僕はクリスマスアルバム(CD)を仕入れます。 今年は、モータウンのアーティストごとのCDが 「クリスマス・ベスト」で出ており、 あのマイケル・ジャクソンが 可愛かったころのジャクソン5や マイケルを寵愛した ダイアナ・ロスのシュープリームスなど、数枚が出ており、 オススメですね~。 「ベスト」??とついたのは、 それぞれのアーティストごとに、 なんと2枚以上ずつクリスマスアルバムが出ているようで、 それぞれ16曲も入っているのに「ベスト」なんですよ。 アメリカのクリスマス商戦も 歴史的にすさまじいものがあるのですね。 しかし、モータウンのクリスマスが盛り上がった60年代、 その頃の夢のあるクリスマスがちょっとウラやましいです。 ジャクソン5も可愛いですが、 ぐっと大人っぽいテンプテーションズもおすすめ。 で、僕は入手しにくかった スモーキー・ロビンソン&ミラクルズのクリスマスベストを 今日、月曜日15日に買いました。アマゾンで。 ところが、送付期日を見てビックリ! なんと10~11日かかるということじゃないですか? 早くて12月25日、最悪では27日。 終わってますね。店頭で買ったほうがいい。 でもいいんです。マニアは長いスパンで考えるんです。 昨年以前に買っていて、まだ開けてないCDがあるんですね。 開けましょう。 「クリスマス・アダージョ・カラヤン」(ポリグラム) う~~ん、渋すぎるかなあ。 顔もシブいよ。 ![]() さすがに大人しいですよ。クラシックは。 暗め。でも、綺麗で心は洗われます、賛美歌の世界。 (クリスマスアルバムは、 看板のイメージと違うことが凄く多いので要注意!) 「レッツ・ゴー・エレキ・クリスマス」 寺内タケシとブルージーンズ、ヴァンドッグス他。 (Pヴァイン)65年のエレキ全盛時の復刻だけあって、 これでもか、これでもか、というテケテケの嵐。 これもマニアの世界ですね。 以上、ただ今、開封しました (今年店頭にあるかどうかはわかりません)。 その他、ざっと今年のアタリをつけてみましょう。 う~~ん、去年と変わってますね。気分が。 昨年はいけたあの盤とこの盤がダメだ!驚きますね~。 いけたのは、 「ドゥー・ワップ・クリスマス」(Pヴァイン) 50年代の黒人コーラスは しっとりとした落ち着いた味わいで、ちと可愛い! 今年のJ-POPも ゴスペラーズ以下のアカペラ勢がすごかったし、 ゴスペルブーム (僕の親戚のお姉さんまでがやっていたのにはビックシ)、 来年も使えそうですね。 後は意外にジャズ・フュージョンですか。 95年・ブルーノートの 「ジャズ・トゥ・ザ・ワールド」とろけるボイス、 マイケル・フランクス、 ここでもニューオリンズ、ドクタージョン、 安定したピアノのハービー・ハンコック、 あらまジョン・マクラクリン(おとなしい)など、 まあ、安定した商業音楽フュージョン。 なぜか95年当時より、今の方が聴ける。 (ブルーノートのクールストラッティンを模した 50年代風のクリスマスアルバムは要注意! 実は80年代以降の音源が中心なのです。) あとはラリー・カールトンのクリスマスアルバムは 常にチルアウト! 時に流されず、衰えずオススメですね。 しかし、あえて今年オススメするのはこの2つ。 まず、クリスマスといえば定番! フィル・スペクターのクリスマス。 ![]() ビートルズ「LET IT BE... NAKED」が バカ売れしている昨今ですが、 そのオリジナルアルバムのプロデュースをしたのが フィル・スペクター。 アメリカのポップスで革命的なサウンドを作った彼が、 焦げ付いた仕事をジョン・レノンの頼みで再生した 「レットイットビー」ですが、 もともと、メンバーが生音っぽく作ろうとしたアルバムを、 ストリングスをコッテリ入れてブチこわした!とか、 今頃になって大ヒンシュクを買っている。 その上に、殺人容疑で捕まっているもんだから、 スペクター悪者!!の大合唱。 ポールや、プロデューサーだった ジョージ・マーチンが怒っているのは確かに、しょうがない。 とはいえ「レットイットビー」を頼んだのが ジョンやジョージの意思だったことも真実だし、 その成功があったから今、こうして 「NAKED」(裸にすること)ができたというのが スジですね。 今回「ロングアンドワインディングロード」が すごく薄い音になったのですが、 大多数の人の脳裏にはあのストリングスが鳴っているから、 それが成り立っている部分もありますね。 あ~鳴る鳴る。鳴るよ。 歴史ってコワイですね。 というわけで、すっかり筋金入りヒールになった フィル・スペクターに敬意を表し、一票。 そして悪者#2。 性犯罪で捕まった、ジョージ・マイケルの歌声が切ない ワム!の「ラスト・クリスマス」これは今年いけます! しみじみいい曲&ヴォーカルだなあ。 ![]() 写真は、9年前に買ったCD。 SONY系列でいろいろ出ていると思います。 80年代の音は、ホントにいけるもの多くなってきました。 クリスマスアルバムで、その年の流行が振り返れますね~。
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2003-12-17-WED
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