虚実1:99 総武線猿紀行 |
総武線猿紀行第209回 「氣志團と千葉の伝統 その1」 先週の土曜日、11月27日、東京ドームに行ってきました。 氣志團を見に。 ドームですから。しかもほぼ満員ですから。 凄いことになったものです。 彼らにはインディーズ時代から注目していたのです。 「ワンナイトカーニバル」のインディーズ盤から。 リキッドルームなどで見ましたが、 まさかドームでこんにちわになるとは思いませんでした。 拍手! 5時30分開演、しかし3時30分開場という早さ。 なぜこんなに早いの? と受付に行くと、 「今日は4時間やりますよ〜」という。 まさか? どうやって4時間やるの? 大げさだなあ、と思いました。 問題の客層。 どのくらいヤンキーがいるのだろう? ここで追想。 パール兄弟は1993年に 「サンデーナイトはin the パーク」 というシングルを出しました。 ややこしいことに 「公園に行こう」 というアルバムに収められてるオリジナルバージョンは 「サタデーナイトはin the パーク」。 これはシカゴの 「サタデイ・インザパーク」 という曲のパロディで、しかもそのころデラソウルが 「サタデイ〜」というシングルを出したので、 それもかけたのです‥‥。 なぜ、シングルはサンデイ=日曜になったかといえば、 この曲が今をときめく石ちゃんがいる ホンジャマカとバカルディのTV番組 「大石恵三」(4人の頭漢字を合わせたネーミング) のテーマソングだったからなのです (裏は電波少年でした‥‥)。 それで、サンデイナイトバージョンを作ったのです。 この「サタデーナイトはin the パーク」は、 僕のヤンキー=暴走族幻想を歌った曲なのです。 ビデオクリップには 実際の女性暴走族に登場してもらいました。 当時、「ティーンズロード」という 女性暴走族専用雑誌があり、 そこと実際にタイアップをして、 横浜の女性暴走族を紹介してもらったのです。 ラップにはMCジンギという、 ヤンキーの素晴らしいラッパーにも参加してもらってます。 ジンギ、どうしてるかな? 大好きだよ。 さて、体もケンカもめちゃ弱そうなサエキがなぜ暴走族? それは千葉県出身だからです。 千葉こそ、八王子や湘南に勝るとも劣らない 暴走のメッカであります。 当然、氣志團は、そういった由緒正しい伝統にのっとって 出てきているのであります。 僕の小学校の旧友は当時の一大勢力 「スペクター」とも交流があったし、 1978年当時は、表参道を 「ギャハハハハハ」と両手離しで爆走しました (現在はそんなことをやるとすぐに逮捕されます)。 それだけに、ヤンキーにはどこか血が騒ぐ。 しかし、現実には 「ビーバップハイスクール」のような男の子は もう見かけません。 氣志團は、あくまでバンドです。 髪型もちょっとオーバーです。 みなさんの地元に、 若き日の哀川翔のような青年、いるでしょうか? 総武線ではトンと見かけなくなりましたね。 電車乗らないだけかな。 10年あまり前、一世を風靡した女性暴走族も、 最近は見かけない。 「ティーンズロード」も シングルを出してほどなく廃刊になってしまったのです。 ところが、暴走族は滅びてません。 では、ビーバップ風ヤンキーはどこにいったのか? 実はシングルを出したイベントの打ち上げで 判明したのですが、1993年春、 横浜の女性暴走族が連れてきた彼氏たちは 「ヒップホップ」のかっこうをしていたのです! 当時はまだ先端でしたが、横浜の走りをやる連中は、 ヒップホップファッションに鞍替えしだしていたようです。 というわけで、90年代末には 特攻服ファッションは壊滅状態にあったといえましょう。 その虚をつくかのように、 2001年現れたのが氣志團であります。 (続く) もう、直前に間近な予定です!
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2004-12-03-FRI
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