YAMADA

第9回 『いつもさみしい』は、
さみしさの原因が
わからないほど、感じやすい。

♪今はもう秋、誰もいない海〜♪
8月最後の日の「いつもさみしい問題」でございます。

立ち上がりから
しばらく続けてまいりました
『いつもさみしい』を知ろうシリーズも、
今日のその6で
ひと区切りにしたいと思います。
O型なのに「いつもさみしくない」分際の
わたくし田中宏和も、
おかげさまで「いつもさみしい」の理解が進み、
専門家風情で文を綴れるところまでこぎつけました。


8月31日と言えば、
大晦日に次いで、
プレイバックがあちらこちらで盛んな日です。
ちょうど今までのシリーズ振り返りに
うってつけのメールをいただきましたので、
ご紹介したいと思います。

=
自分は、O型の男です。20歳になりました。
はっきり言います。正直な気持ちです。
もう、ほんとに、素直に言います。
間違いないです。

「いつもさみしい」です。

小生、普段から自分の事を
「さみしん坊」と表現しております。
間違いありません。

・いつもさみしい
・大勢でいるとさみしい
・自分を客観的に見る傾向
・楽しいときの方がさみしい
・祭りの後アレルギー傾向
・さみしさを人に見せないように
 がんばっているほうが感じやすい
・人に頼らず、ひとりが嫌いじゃないほど、感じやすい
・誰か、私を頼ってくれる人がいなければ、駄目。

ほかのも、何もかも全て自分に当てはまります。
「いつもさみしい」は、
自分を表す最良の言葉なんです。
でも、自分だけじゃなく、
こんなにたくさんの人が自分と同じ感覚で
日々を過ごしていることに大感激なんです。

わかってくれる人がこんなにいるとは。
ただただ、びっくりするばかりです。
(水黽)


よくテレビや雑誌などで、
「あなたは大丈夫? 糖尿病度チェック!」とか、
「こんなあなたは新撰組に入りやすい!!」とか、
チェックものの企画がありますが、
10中7、8ぐらいでも、ひやひやするものですが、
10中10だと、薄き気味悪くなるんじゃないかと。

だいじょうぶですか?


まぁ、感激していただいているということなので、
平素通り進めさせていただきます。
といういことで、
今日の『いつもさみしい』を知ろうシリーズ!
『いつもさみしい』は、
さみしさの原因がわからないほど、
感じやすい。


=
今回の「いつもさみしい」というお題ですが

はい、わたしはいつもさみしいです。

O型の24歳、女性。
職業、やや公安よりの公僕。

どんなに楽しくても、
どんなに忙しくても、
どんなに抱きしめられても。

さみしい。

愛し方も愛され方もわからない、
でも、そういう愛情とは別に、
どんなに職場で仕事が順調にいっていても、
職場で周囲のひととうまくやっていっても、
どんなに大事な友達がいて
その人との関係がうまくいっていても、

どこか、さみしい。

なぜなのか、わたしにはわからないけれど。
O型だったからなの ! ?


今まで、いただいてきた「いつもさみしい」メールも、
自分でも原因不明だという人がほとんどでしたし、
さらに、血液型のせいだったということがわかって、
とてもうれしいという意見がほんとに多かったんです。

=
カウンセラーの卵です。
まだ勉強中の身でありますが、
ひとつとっても驚いていることがあるんですね。
それは、具体的に
「こんな事で悩んでいて、困っています」という
ご相談に負けないくらい、
「あの〜・・・。寂しくてたまらないんです・・・」
ということを相談される方が多いのです。


でも、「寂しさ」って、必ず原因があるし、
それが分かれば「寂しく」なくなりますよ!

心理学とか、カウンセリングとか、
かなりオススメです。
すごいです。びっくりです。
だって、「なんだか寂しい」
なんていう悩みも解決してしまうんですから。
ほぼ日乗組員の皆さんに
「寂しい」人がいるなんてイヤン。
明るい気持ちで、明るいビルで働けたらいいですよね!

そんな訳で、血液型は、
あまり関係ないと思いますよ。

(私は、A型ですが、寂しかったですし。
 今はすっかり元気です!)
(まおまお)


文面から読み取るかぎり、
お肌のカウンセリングの方じゃなさそうですね。
メンタルケア系のカウンセリングの現場でも、
「いつもさみしい」人が多いんですねえ。
原因がわかれば、さみしくなくなるというのは、
実感としてわかるような気がします。


いきなりですが、
17世紀のオランダの哲学者スピノザは、
こんなことをラテン語で書いてます。
「受動という感情は、
 我々がそれについて
 明瞭判然たる観念を形成するや否や、
 受動であることを止める。」

(スピノザ『エチカ』第5部 
 定理3(畠中尚志訳、岩波文庫)

これをざっくり解説しますとですね、
そもそも人間の感情というもんは、
自分の思うようにならへんもんで、
それを乗り越えよと思ても、
ますますドツボにはまるもんやで。
そやけど、
その感情を生むようになった原因を
はっきり知ることで、
垂れ流しの感情を止めれるんどすえ。
(京都弁風)


ま、そんなことですから、
原因を知るっていうのは、
「いつもさみしい」に効くんだと思うのです。

ただ、それが、血液型がO型のせいなのか。
それは、ちょっと非科学的なんじゃないか!
「ひかがくてき」って、口に出すとかみそう。
桂小枝師匠に読ませてみたい。
わたくしも、そんなことを考えていたのですが、
このメールを拝見して、考え直したんです。

=
ダーリンさま、ほぼ日の皆さま

ダーリンは

ぼく自身、血液型の性格判断というのを
信じていないという
「タテマエ」の人間なのですが、
遊びとしては、かなり興味があります。
だいたい、
「あの人はB型だろうな」という人については、
けっこう当たりますものねぇ。なんでやねん。


と書かれていますが、
血液型の性格判断を信じないのは、何故でしょう。
「科学的ではないから」でしょうか。
私も以前はそう考えていました。
ですが、やはりダーリンの書かれている通り、
血液型と性格って
不思議とリンクしている部分があるのですよね。
あるとき、勇気を振り絞って
(というのも大袈裟ですが)
夫に尋ねてみました。そしたら、意外な回答が。

「血液型を決める遺伝子上に、
 性格を決める因子が何もない、
 とは誰にも証明されていない。
 だから、『血液型で性格が
 わかるなんて非科学的だ!』と言う
 ことのほうが、実は非科学的なのだ。


だそうです。目からウロコでした。
ちなみに夫は、ある国立の研究機関で
遺伝子関係の研究をしている
れっきとした科学者です。


ほかのサイエンス関係の友人たちも
口々に「血液型と性格の関係」を
肯定しています。
もちろん血液型だけで
性格のすべてが決まってしまうわけは
ないのですけれども、
でも、どこかになにか
関連があるのかもしれませんね。

「科学では分かっていないことの方が多い」
科学者である夫から発せられると、
こういう言葉はすごく重みをもって聞こえます。
また逆に、だからこそ
科学の世界に魅せられて情熱的に仕事を
続けていられるんだなぁ、
と、サイエンティストではない私は、
ちょっと惚れ直してみたりしています。


どうですか?
夫唱婦随な、ええ話しや。
いやいや、これ、
わたくしの見解を大きく変えるにいたった
メールなのであります。
たしかに、血液型は、血液だけじゃなくて、
抗体の4類型でもあるわけですしね。
「ほぼ日」のカソウケンでもレポートがありました。

体の違いが気質の違いを生み、
気質が性格にい影響をおよぼすというのは、
仮説として否定はできなさそうです。


だとしたら、
仮に「O型はいつもさみしい」と、
「いつもさみしい」の原因を
O型の血に置いてみたら、
どんな世界が見えてくるのか。
試しに追究したくなりますよね。
さらには、他の血液型さんにも、
「いつも●●●●」みたいなことはあるのか?

そんなことで、
明日から、
いままでの「いつもさみしい」のメインキャストに加え、
「血液型」も主役において、
「いつもさみしい問題。」を多角化事業として、
育成したい所存であります。

明日、
「いつもさみしい問題。」第2章開始にあたり、
衝撃の発表をさせていただきます。

血液型O型の人のみならず、
他の血液型のお知り合いもお誘いあわせの上、
ぜひ驚いてください。
ビックリすること100%保証です!!!

『いつもさみしい』は、
血液型がO型のせいなんでしょうか。


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___________________________

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 (あてはまる項目を残してください)
 はい、いいえ、どちらでもない
●「さみしい」音楽、もしくは曲のタイトル
●アーティスト名(わかるかぎりで構いません)
●「さみしい」音楽、曲のライナーノーツ(紹介文)

___________________________
これらを記入して
postman@1101.comまで
件名を「さみしい音楽」としてお送りください。
あの、自作自演のテープは送ってこないでくださいね。

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  postman@1101.comまで、
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2004-08-31-TUE
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