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O型の86.3%は、 いつもさみしい。 (「ほぼ日」調べ) この一文をはじめて見る人は、 頭の芯から「?」が、あふれ出すでしょうねえ。 これ、文字化けじゃないですからね。 「いつもさみしくない」わたくしは、 夏休みの宿題程度に考えていた この問題ですが、 いつの間にやら深みにはまってました。 見通しが甘かったですよ、とほほ。 そうか、こういうところが、O型なのか!? まあ、とにかく、 みなさま日々いただくメールに後押しされ、 とうとう「いつもさみしい問題。」はPART2へ、 アメリカのテレビドラマ風に言うならば、 セカンドシリーズに突っ込んでいくわけであります。 これから、今まで続けてきた 「『いつもさみしい』をよく知ろう」から、 こんどは「血液型と気質、性格の関係」を ああでもないこうでもないと、 探ってみたいと思っています。 まずは、 その第一弾として、 なぜ血液型がO型だと、 いつもさみしくなるのか? この謎を追うために、 今日は、 読者のみなさんから今までに寄せられた、 仮説、珍説、稀説を 各種取りそろえてみましたんで、 どうぞご賞味ください。 しょっぱなは、 壮大に人類史的なアプローチですよ。
いきなり大所高所! いいですねー、この大づかみなスケール感!! でも、一番古い血液型だと「いつもさみしい」、 というところの つながりが弱くないですかねえ。 O型は、 早くから地球にいたので、 さみしかった、とか? なにもO型という人が、 ずっと生きてるわけじゃないですしねえ。 さらに、一番太りやすいとのことですが、 それ、あー、「O型」と「大型」をかけた? あ、かけてない? なんだか、 「長男はイメージ的に次男よりもデカイ」 みたいな感じですかねえ。 と思っていたら、 そのあたりの推論を加えたメールを掘り出しました。
太古の生存環境にあわせ、 だれとでも仲良くすることで生き残っていく習性が、 今となっては「いつもさみしい」の原因ということですか。 ほんとに、大昔、人類は仲良し集団をつくってたのか? ちょっと前提があやふやな気がしますねえ。 仲良くできる素質があるなら、 「いつもさみしい」ことにはならないんじゃないか? やや疑問沸騰であります。 と思っていたら、 もう少し歴史のうねりを感じる説が、 ありましたよ!
ははぁ〜、先日ご紹介した 「ブラジル人は、全員O型」というのは、 そういうことだったんですか! ただ、「冒険家の血がいつもさみしいを生む」 という説明は、 飛躍が過ぎやしませんか? この「NHKスペシャル」的な切り口の 出だしは好きなんですけどねえ。 踏み込みが弱い気がしてしまいます。 ぜひ人類史学派には、 もっとパンチのある説明を期待したいですね。 奮起を求む!、であります。 次は、血液型の起源から説き起こすご意見。
あらためて「理由」を考えてみられたとのことですが、 「血液型のO(オー)はゼロ」って、 よくご存じですよね。 クイズ番組に強そうな方とお見受けしました。 確かに調べてみますと、 1901年に オーストリアのランドシュタイナー医師が、 ABO式の血液型分類を 発見したということなのですが、 最初は、 A型・B型・C型だったらしいんですけど、 その後、 C型は他の血液型と違い抗原が無いってことで、 ゼロ(0)型になり、 それがO型と呼ばれるようになった、と。 以上、雑談に効く「O型の由来」でした! いや、それはそうと、 「抗原が無い=喪失感=いつもさみしい」は、 いささか無理強いな感じしますねー。 なんでもかんでもモノを持っているということは、 充足感をもたらすはずだというのも、 近代限定な価値観に乗り過ぎてる気がしますし。 どうせなら、 もう免疫や抗原抗体だとかの 理系路線でぐいぐい押しきって欲しいです。 続いて、もうひとつの理系アプローチ、 脳みそ発の「O型はいつもさみしい」説!
ちょっと辛いコメントが続いてしまいますが、 この「O型は広く情報を受け取るので、 自分を小さく感じやすいので、いつもさみしい」は、 かなり強引に持ってきましたねえ。 こういう理屈の流れでいきますと、 「A型は、なんでも言語化するので、 自分の欠点を意識しすぎるため、いつもさみしい」 とか、 「B型は、行動が先立ちやすいので、 後悔が多くなりやすく、いつもさみしい」 とか、 「AB型は、言葉と行動が常にちぐはくなので、 虚無感におそわれやすく、いつもさみしい」 とか、 どの血液型でも 「いつもさみしい」に結びつけられちゃいますよねえ。 「血による説明」VS「脳による説明」という、 原因の大物同士のぶつかり合いの割に、 腰砕けな感じがしてしまうんです。 残念!! 今のところ、 次にご紹介する説明が気にいってます。
そもそもO型は、血として、 他の血液型に頼れないというのが、 巨大説得力な理由だと思えました。 たしかに「根本的」な感じがするんです。 O型は、 「いざとなったら輸血しあおう」の連帯が、 他の血液型とは生めないわけですよ。 となると、 「いつもさみしい」っていうふうに、 血が思う。 これは、今日の最有力仮説にしたいですね。 血のレベルになると、 人間は、「あげるもらう」の ギブアンドテイクが 成り立たなくなってしまうんですね。 仮にですよ、 柔道部の田中(O型)という人がいたとしてですよ、 後輩の女子マネージャー(B型)が、 「日頃お世話になっている田中先輩が 地区大会に優勝するためなら、 わたし、なんでも捧げます!」という申し出があっても、 輸血はできないわけですよ。 ま、カスピ海ヨーグルトじゃありませんから、 血の譲り合いみたいな事態は、 そうそう起こらないとは思うんですが。 つまり、むつかしく言うと、 血液型同士の非対称性があるので、 各血液型ごとに 輸血してもらえる人の出現率で 差が出てくるわけです。 たとえば、日本人の血液型の人口比率は、 A型:O型:B型:AB型が、 4:3:2:1の割合となっていて、 A型が最も多い血液型で、 AB型が最も少ない血液型となっていますが、 これを各血液型に対して 輸血できる人のボリューム比にすると、 7:3:5:10となって、 AB型が輸血してもらる人が一番多くて全員、 O型が輸血してもらえる人は一番少なくて、 O型からのみの30%しかないということになります。 このような血の哀しみを 背負っているがゆえに、 「O型は、いつもさみしい」という話は、 世間話としての出来がいいです。 ついでに、O型は、 輸血してもらえる人の出現率が低いので、 日頃から血液型の話題に 敏感になってしまうとも言えるかもしれませんね。 「いつも無意識に、 輸血してもらえる人を探してるんだよ」なんて、 ちょっとサスペンスタッチで怖いですけど。 さて、そろそろ「血」という漢字が、 「皿」に見えてきましたので、 今日のところは勘弁してください。 なぜ血液型がO型だと、いつもさみしくなるのか? みなさんのご意見だけが頼りですので、 ぜひとも積極的にして大胆な考えを期待してます! 『いつもさみしい』音楽募集中! 音楽についての更新部分はこちら。 『いつもさみしい』に効く歌を教えてください。 以下項目をコピーアンドペーストして お送りいただくと便利ですよ。 ___________________________ ●お名前(ペンネーム) ●性別 ●年齢 ●あなたの血液型 ●『いつもさみしい』ですか? (あてはまる項目を残してください) はい、いいえ、どちらでもない ●「さみしい」音楽、もしくは曲のタイトル ●アーティスト名(わかるかぎりで構いません) ●「さみしい」音楽、曲のライナーノーツ(紹介文) ___________________________ これらを記入して postman@1101.comまで 件名を「さみしい音楽」としてお送りください。 あの、自作自演のテープは送ってこないでくださいね。 |
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2004-09-02-THU
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