今日のセンセイ
総集編・その6

うちの父の話なんですが、
父はちょっと
変わった癖みたいなのがあって、
それは‥‥、何の前触れもなく
突然叫ぶんです。
「百万円!」とか「かしこ!」とか
「一等賞!」とか。
本人は無意識のようで、
私や母が「はあ?」と言うと
「あ、またなんかゆーた?」てな感じで、
私たちもすっかり慣れっこです。
しかし、このページを見ていて
思い出したのです!
父の職業が小学校の
教師で あったことを!
幼い子供たちの
慌てふためきようを思うと、
同情を禁じえない今日この頃です

センセイとの距離:親子関係

観察人(練馬区・けい)



1月某日、
国語の先生が無駄話を始めました。
大抵、授業には関係ない話ですが、
私はいつも楽しみにしてます。
この日の話は、
「翻訳家へのインタビュー」の事でした。
トレインスポッティング?
他人の翻訳したのは読まない?
原文が気になる?
どっかで聞いた話だなぁと思い、
授業の後に
「先生、あの話は何で聞いたの?」
と聞くと、
「ん? インターネット」
と答えてくれました。
あらら。先生も「ほぼ日」
読んでたんですね〜、と
だいぶ幸せな気分になりました。
でも、ボク受験生なんだけど‥‥。
怒んなくていいんですか、先生?
今度の作文は、
オトナ語を使って書いてみようか、
考えてます。

センセイとの距離:ネット仲間

観察人(静岡県・春丸・15歳)



高校の古典の先生。
教師でもありますが、
お寺のお坊さま。
先生の古文朗読は独特不思議。
その、ありがたそうな
強弱リズム発声響きに
わたし達はいつも別世界へ
いざなわれてしまっていました。

また、その状況について
先生はこうも仰いました。

「それも、よし」

それも、よし‥‥なのかぁ。

センセイとの距離:悠久の時

観察人(ム)



私の高校生だったときの話です。
私の高校は、土地がら
大地震に対する防災の準備を
学校をあげて、かなり積極的に
取り組んでいたのですが、
ある日、化学の授業のとき
地震が起きました。
担当の先生に
「机の下にすぐ入れ!」と
指示を受けた私たち生徒は
指示どおりすぐに机の下に
もぐりこみました。
ひどい揺れではありませんでしたが、
ちょっと長くゆれるような地震で
みんな机の下で
ざわざわ不安げにしていると、
忘れもしません、
その化学の先生は教壇の両端を
両手でガシッと掴み、
眉間にしわを寄せ、天井を見上げ、
目をつむり、一言、
「とうとう来たか‥‥」と
つぶやいたのです。
教室内は軽くパニック。
泣き出す女生徒も出てきました。
‥‥結局時間的には10秒ぐらいしか
揺れてなかったらしく、しかも震度2。
人騒がせな先生に文句を言ったら
「いつもそういう気持ちで
 いなければいかん!」
と逆に怒られました。
聞いた話では他のクラスでも
同じ状況のときにその先生は
同じことを言っていたそうです。

センセイとの距離:震源地まで

観察人(静岡県・コジオ)



私が小学校5・6年生の時の
担任の先生は、学級通信に
「キャベツとたまねぎ」という名前を
それぞれつけていました。
「キャベツやたまねぎのように、
 むいてもむいても
 中身のある人間になって欲しい」
という願いを込めて。
小学生の私たちには、
まだその意味がよくわからず、
キャベツ! とかたまねぎ! と言って
笑っているだけでしたが
大人になって、
キャベツやたまねぎを見るたび、
「あ〜、キャベツみたいにならなきゃな」
「あ〜、たまねぎ、たまねぎ」
などと思い、
今になって先生の言葉が
身にしみています。
センセイありがとう。

センセイとの距離:キャベツ一枚分

観察人(日本・まるこ)



小学一年生のときの担任の
おば(あ?)さま先生のお話です。
学級の時間か朝の会・帰りの会の
合間かは覚えていませんが
あるときお葬式に行かれて、
亡くなった方の遺体に触れた、
というお話をされていたのを
覚えています。
そのときのその方の体温について、

「丁度みんなの机(の上)と
 おんなじくらいの冷たさでした」
とおっしゃっていました。

その時私は自分でも
机の上に手を当て、
うわ、なんてつめたい!
と思い、体感しました。
あのお言葉が今でも
私の頭のどこか片隅に
(なんだかごめんなさい、
 本当にそんな感じなので)
焼きついています。

センセイとの距離:その後お元気でしょうか

観察人(千葉県・JINKO・21歳)



十数年前の
栃木のとある高校の科学室、

それぞれ班に分かれて、
火の付いたアルコールランプの上に
ある液体の入ったビーカーを手に持ち
撹拌棒でカチカチと
かき混ぜていました。
そろそろビーカーも液体も
熱くなってくる頃、
先生が一言
「はいぃ〜、かんまして、
 こじゃしてぇー」
生徒
「‥‥かんますぅ?」
「‥‥こじゃすぅ?」
教室内がちょっとした混乱に‥‥。
まったく手を動かさずに
固まった生徒と
ざわめく教室に気が付いた先生は、
「‥‥はい、かき混ぜて、
 崩してください」と
小さな声で標準語
(小さじ半分程度含む栃木弁)で
言い直されました。
わかんないですよ、先生。

センセイとの距離:ビーカーひとつぶん


観察人(群馬生まれの栃木育ち)



春眠不覚暁
荒川先生がこの詩を
『「朝、鳥の声で、
  一回起きたんだけど、
  また寝ちゃってさ、
  あ、夜 そういえば雨降ったけ?
  あーあ、あの花、
  もぅ散っちゃったかねぇ〜
  ‥‥眠いよねぇ、春ってホント」
 とかなんとか言ってる、
 寝坊しちゃった詩人の 私的な詩です』
と紹介したので、
今でも意味を覚えています。
その時まで漢詩ってもっと
高尚なモノかと思ってました。

センセイとの距離:冬から春まで

観察人(こめふく)



私が中学生のとき、
卒業文集の製作委員を
担当していた頃のお話です。
その中学校に
赴任している 先生全員に
文集のページを割り振るのが恒例で、
その先生にも
400字詰原稿用紙1枚を
お願いしました。
数日後その先生から頂いた原稿用紙には
3行しが書いてありませんでした。

当時の私は内容よりも
文集のページを埋めることしか頭にあらず、
もう少し長い文章を書いてくれるように
何回もお願いをし、その度に先生に
「これ以上送る言葉はないよ」
と断られていました。

今考えると大変失礼なことを
していたのですが、
その当時は開けておいたページを
埋めることに手間がかかり、
その先生があまりに恨めしく、
幾度と無く憎い原稿用紙に
文句を言っていました。
その為かいつのまにか
一字一句覚えてしまっていました。

最近よく思い出します。
ようやくわかりましたよ、センセイ。

「中学生の頃、はやく大人になりたかった。
 
今、あの頃に戻りたいと思っている。
 そういう人生を送らないよう、ガンバ」

センセイとの距離:3行ぶん

観察人(y.s)



高校のときの数学の先生は,
わからないところを質問に行くと、
大きな声で
「えー? あなたこれわからない?!
 私わかるよ!」
と堂々とおっしゃる方でした。

当たり前です。

熟年の男性の先生でしたが
一番人気でした。

センセイとの距離:職員室まで

観察人(埼玉県・へでる)



「わたしのラッキーカラーは赤!」
と、なぜか言い切っていた先生は、
いつもどこかに赤を
身につけていましたが、
ある日を境に
赤が見あたらなくなりました。
そんなに興味が
あったわけじゃなかったけど
なんとなく気になって
おもしろ半分で聞いてみました。
すると
「赤ちゃんができたの〜」
言われました。きゃー。

ダジャレで妊娠報告をする
この先生を、
わたしたちは大好きです。
‥‥でも、だれからも
聞かれなかったら
どうするつもりだったんだろう?

センセイとの距離:おめでたい!

観察人(江東区・いいつ・17歳)



>小学校の音楽の先生は男の先生で、
音楽室の後ろの壁に
ゴキブリの乾燥させたものを
貼っていました。
騒いだり言うことを
聞かない生徒がいると、
そのゴキブリの粉だというものを
背中に入れるという何とも残虐な?
お仕置きをしていました。
卒業した後で
そのゴキブリの粉というのは
実は紅茶の葉っぱだったということが
わかりました。
でも皆信じて疑わなかったので、
そのお仕置きは
メチャクチャ怖かったです。
ちなみにその小学校は
今ではお受験で有名な小学校です。

センセイとの距離:教室から音楽室まで

観察人
(東京都・ハートフルフル・30代半ば)



忘れもしない中学1年のとき。
「算数」から「数学」に
呼び名が変わって
自分はどうやらこの手の科目が
苦手だと思い知らされたころ、

当時の数学の教師は言いました。

「お前は、分数からとまってるな」

‥‥。
あー、「算数」の時点で
終わってたのか〜。


センセイとの距離:
   もう少し言い方があるんじゃないか

観察人(さいたま市・こたつ猫・28歳)



今日、当番で職員室の
掃除をしていたら見てしまいました。
いつもまじめそうなA先生が
何を思ったのか、
メモ紙をまるめて
ゴミ箱にシュート。
‥‥見事に外れました。
その後すぐに拾って、
律儀にダンクシュートを
決めてました。
誰でも遊びゴコロを起こすことは
あるものですねー。

センセイとの距離:架空のコート1つぶん


観察人(明)



高校の世界史のテスト中、
担当の先生が
ふと私の前で立ち止まり、
2つ並べて書いてある解答欄を
指差して、
「逆」という意味の動きをした。
先生、ありがとう。
でも、これって
先生公認のカンニング?

センセイとの距離:テスト1つぶん


観察人(高知県・m・なりたて40代)



最近通い始めた歯科医院の
院長センセイ。
インターネットで評判になっている
歯医者さんなので、
うちからかなり遠いけど
行ってみたんです。
そしたら
びっくりするくらい腰が低い!

「おそらくね、あの、
 虫歯ではなくてですね、
 どちらかというと、
 歯茎の痛みだと思うんです。
 ‥‥あっ! でももちろん
 治します、治させてもらいます。
 ただね、あの。
 とっても遠くから
 来ていただいてるんで
 なるべくっ、
 はやく終わりにしますね」

ありがとう、センセイ。
いきなり歯を削ってしまう
歯医者さんもいるなかで、
丁寧に診察してもらえて
遠くから行った甲斐が
あったみたいです。

センセイとの距離:顔面接近


観察人(さいたま市・こたつ猫・28歳)



私の、高校のときの音楽の先生。
もともと声楽が専門だったため、
音楽の先生なのに、ピアノが苦手。
歌の伴奏なんて途中で間違うので
歌ってられませんでした。

その先生がついにキレて一言。
「あなたたちがちゃんと歌わないから
 ピアノが
 弾けないじゃないのっっ!!!!」
みんな黙ってたけど、
それって違うんじゃないかな。

センセイとの距離:
  ピアノの向こうとこちら側


観察人(佐賀県・はぴこ)



高校のときの数学の先生。
『無縁解』と黒板に書こうとして
生徒の方を振り返り、
「エンっていう字は
 ミドリっていう字だっけ?」
と確認。
‥‥先生、縁は縁! 緑は緑!

センセイとの距離:数学と文学の間


観察人(神奈川県・えみっぺ)



私が新人ナースの頃、
ハゲ頭だったある先生が
突然カツラをつけてきた。
本人も何も言わないし、
何と話し掛けたらよいか分からず、
距離をおいていたら、
入院患者のおばあさんが、
「私の受け持ちの先生が、
 ことわりもなく違う人に
 変わってしまった」と騒ぎ出した。
「あの先生は同じ人であって‥‥」
って説明に困りました。

センセイとの距離:病棟の端から端まで


観察人(群馬・メロンちゃん・29歳)



私の指導医
(小児科・45歳・男性)は
不機嫌にグズる子供の耳元で、
お母さんにばれないように
「うんこ!」
とささやきます。
それを聞いた子供が
ニヤリと喜ぶこと喜ぶこと。
こんなドクターって‥‥。

センセイとの距離:ご機嫌と不機嫌の間


観察人(茨城県・スープ)



私は今父がやっている病院で
看護師をしています。
外来だけのクリニックですので
難しい処置は少ないのですが、
父にとって私は看護師でなく娘‥‥。
採血・点滴の指示を出すたびに父は、
私がそれらの処置をするところを
後方から「じーっ」と見ています。
血管が出づらい人に
当たった時は後ろから
「ここ、ここ‥‥」と指差します。
でも代わってやってくれるわけでは
ありません。
とってもやりづらいです。
毎日が父兄参観‥‥。

センセイとの距離:
  診察室から処置室までくらい


観察人(北海道・バード・28歳)



中学の時の数学の先生。
例題を出す時
いつも自分の好きなフェロモン女優の
名前を使ってました。
〇〇(クラスの男子の名前)が
 M
さん(フェロモン女優)の家に
 夜ばいに行きました。
 ところがMさんのお父さんに見つかり
 途中でパンツを持って
 逃げなければなりません。
 部屋には窓が2つ、ドアがひとつ。
 ドアから出た場合は勝手口と玄関。
 外には門があります。
 さて何通りの逃げ方があるでしょう」
と、こんなような例題ばかり出して
しかも当時教室にあったOHPという
謄写(透写)機に図解入りの例題でした。
パンツを持って逃げる○○君の
絵まで描いていました。

でも私はそんな先生に惚れてました。

センセイとの距離:ゆで卵1個分


観察人(ぴゃ〜)



中学時代の英語の男の先生は
今では信じられないような
竹のムチを持った
スパルタの先生でした。

素行が悪かった生徒が
中学を卒業して仕事についたそうです。
程なくして
「仕事がイヤになった、疲れた」
と電話をかけてきたそうです。
一通り話しを聞いた先生は
アドバイスを2、3したあと、
こう付け加えたそうです。

「おまえが30になったとき、
 俺に会いに来い」と。

それからずっと、その生徒さんから
賀状が届き、20歳のとき
「先生あと10年、
 ゼッタイ待っててや!!」。

先生はつくづく教員やってて
よかったと思ったそうです。


センセイとの距離:竹のムチ60センチ


観察人(福井県・ふくチャン大好き)



中学の国語の先生が、
「ぼく(僕)」とひらがなで
書こうとして
ほぐ
って書いたことが忘れられない‥‥。
ちょっとした間違いなのに、
今思い出しても
肩が震えます‥‥。
ほぐ‥‥‥‥。

センセイとの距離:
  正しい濁点の位置との差


観察人(静岡県三島市・女・25歳 )



私が高校生の頃
頭のハゲたおじいちゃん先生が
休み開けに「ふさふさ」なカツラを
装着してきました。
授業が始まって直ぐに
「先生はぁ〜
 カツラをつくりました〜
 軽自動車一台分くらい
 お金がかかりましたよ」
とカツラ宣言をしていました。

物凄く正直な先生に感心したのと
カツラの値段は
軽自動車ぐらいなんだなぁー
と妙に納得ました。

センセイとの距離:人工の髪の毛何万本!?


観察人(山梨・きよ・25歳)



私の中学の時の担任の先生は
みかけはジャッキー・チェンを
小さくしたような先生でした。
当時、先生は生徒が掃除した
教室を見て、
「お前ら〜ちゃんと綺麗にしたか〜」
と言って、
「お前らが綺麗にした教室なら
 俺は舐めれる」
と言って、教室の床を舐めました。
私たちはそれを見て唖然‥‥。
当時はこの先生の事をばかだと
笑っていましたが、
そんな事を毎年してたかと思うと
今は先生の体が心配です。

センセイとの距離:近くて遠い


観察人(練馬区・おののいも・26歳)



中学校1年生。
担任は社会科の先生でした。
その先生はテニス部の
顧問でもあって、
ボールは打つまで
しっかり見届けるんだって
いつもいってました。

ある期末試験の答案に
自分でも恥ずかしくなる
間違いをしました。

コロンブス出航の年?
1492年を1942年
(んなわけないでしょ!)
ナポレオンはナポリタン‥‥。

でも、どちらとも
○になっていました。
しっかりみてます? 先生‥‥。

しかも「間違ってました」って
申告しに行ったら
「一度あげたんだからいいんだっ」
って突っ返されました。

先生は、とてもすがすがしい顔を
していました。

センセイとの距離:23.77 m


観察人(tarai)<



高校の時の数学の先生。

授業の始めに、
黒板にチョークでY軸を描き、
次に、X軸を左から右へずーっと描き、
黒板からはみ出ても
ずーっとそのまま描き、
壁を伝い、戸にも描き、
廊下の壁にもそのまま書き続け、
そのままいなくなってしまいました‥‥。
今頃、地球のどこまでX軸が
伸びているのでしょうか?

センセイとの距離:無限大∞


観察人(愛知県・柴犬ちゃちゃ・42歳)



私がまだ学生をしていた頃の
担任の口癖です。
「せんせ、ここ教えて。」
「えー、ぼく、しらないよぉ。
 わかんないよぉ。」
知ってるくせに‥‥。
わかってるくせに‥‥。
いっつも答え知ってるくせに、
何で知らないって言っちゃうかなぁ。
レポート書くのに資料を借りたくて、
「せんせ、なにか資料ない?
 あったら貸して」
「やだ」
わざわざ教官室まで
聞きに行ったんだから、
そんな時くらい教えてよ‥‥。
本だって、
ちゃんと返すから貸してよ…。
しかも、貸すときに
借用書書かせなくたっていいじゃん。
そこまでしなくても、
ちゃんと返すって‥‥。

センセイとの距離:教室から教官室まで


観察人(長野県・オカG・22歳) 

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