今日のセンセイ
総集編・その7

高校の世界史の先生が、
「メディチ家」を「メジケ」と
いいまつがいなすった。

その先生、
「GAP」を「ガップ」と言いました。
これはもはや、
いいまつがいでは、ありませんね。
かんつがい(勘違い)です。

センセイとの距離:
  ジェネレーション「ガップ」


観察人(横浜市・ダミオ・21歳)



直接お会いしたことのない
先生なんですけど、
うちの学校で伝説に
なっている人がいます。
なんでもその人は
無類の鉄道マニアでして、
とある鉄道が廃線になるときに、
受け持ちの授業を休講にまでして
見に行ったそうです。
そしてそのときに、
取材にきていたマスコミに
感想などを聞かれ、TVに映り、
それが学校関係者の耳にはいり、
ついにはクビになったそうです。

クビにするほどのことでは
ないような気が‥‥。

センセイとの距離:
  線路は続くよどこまでも

観察人(群馬県・tel・専門学校生)



中学生の時、
音楽のテスト(筆記)の問題に
「シューマンの似顔絵を描け」と
いうのがありました。

シューマンの写真は
確かに音楽の教科書に
載っていましたが
そんなのうろ覚えに決まってる‥‥。
とりあえずぼや〜っと思い浮かぶまま
描いてみたら○でした。

横顔の写真だったので、
とりあえず横顔を描いた人は皆
○だったようです。

ベンツに乗った、
二枚目の先生でした。
授業はいつも、
生徒にすーっと問題集をやらせ、
その間自分はピアノ(ジャズ?)を
弾きまくってました。

センセイとの距離:音楽室まで


観察人(大阪府・もちこ)



小学校の時、
トランペット鼓隊に入ってた。
顧問の先生が結構本気で、
夏休みも毎日練習に通った。
指導する時の
指揮の振り方も迫力あって、
テレビに出てくる オーケストラの
指揮者のようだーーと思ってた。

その先生がある日
「君たちの音楽には
 色気がないっ!」
と叫んだ。
なんのことだかわからない
小学生の私たちに
先生はこう話した。

ストリッパーは色気がある。
彼女達は舞台で
いきなり裸にならない。
踊りながら一枚一枚脱いでいく。
その、裸になるまでを
表現しているのが色気だ!
君たちの音楽は
ただ音を出しまくっているだけで、
ドラマがないのだ。

と、わかったような
わからないような‥‥。
でも小学校生活で
どんな先生の言葉より
印象に残ってる。
子供用に話していないからかな。

センセイとの距離:トランペットの長さ


観察人(岐阜県・みのみの・36歳)



私の通っていた
県立女子高校の生徒たちは
若い男の先生になど
目もくれず
50代のおじさま先生たちの方に
人気が集まっていました。

中でも一番人気があった
物理の先生は
テレビのシャーロック・ホームズに
そっくりのダンディーで
紳士な方でした。
文化祭で写真部が
その先生の写真で
缶バッジを作ったら
完売したほどの人気です。

ただ悲しいのは
先生の専門は物理なんです。
女子高生とは非常に
相性の悪い科目で
100点満点のテストの平均点が
10点台だったこともあります。

私もファンだったくせに、
一番前の席で
ついうっかり寝てしまい、
目を覚ましたら
目の前の先生の悲しそうな目と
視線が合ってしまい
2度寝せざるを
得なくなったことがあります。
先生、ごめんなさい。
それでも好きだったんです。

センセイとの距離:教壇と1番前の席


観察人(元埼玉県・たった)



大学の中国文学の先生は
既に国立大学の教授を
退官されたおじいちゃん先生でした。
ある日、学校からの帰りに
電車の中でその先生に会いました。
私とその友人は
その先生の授業が好きで
いつも前の方に座っていたので
顔も覚えられていたようです。

「僕はワッフルや
 クレープが好きでね」
という先生に
友人が
「○○というレストランの
 ワッフルは美味しいですよ」
と言うと
「今から行こう!」
いえあの、今からと
おっしゃっても先生、
来週はテストですから‥‥と
断っても
「僕一人でレストランで
 ワッフル食べるなんて
恥ずかしいじゃないか!」
と結局連れて行かれました。
先生、あの時は
おごってくださって
ありがとうございました。
あのワッフル、
気に入って頂けましたか?

センセイとの距離:
  テーブルの向こうとこちら


観察人(長崎・ひな・31歳)



もう17年も前に
なるのですね。
高校の入学式でのこと。
校長先生の話や
来賓の話もすんで
代表の先生からの
挨拶がありました。
厳しい生活指導の
先生のひとこと目は

「私はカツラです。
 入学式や卒業式などの
 場所ではカツラをするように
 してますが、
 本当はこんなではありません」
でした。
翌日見た先生は、
ハゲたチャップリンのようでした。

センセイとの距離:事実とのギャップ


観察人(薩摩・ぷぅぷぅ・32歳)



私の高校時代の社会科の
K先生は教室が
騒がしくなってくると
決めの一言、
「これを覚えないと
 バカになってしまうよ!!!!!」
を私たちに(ご高齢だったのに)
言い放ち、
飄々と授業を続けておられました。

センセイとの距離:記憶の向こう


観察人(M)



二十数年前、某進学高校の
女子生徒だった頃、
漢文だか古文だかの授業中に
それは起きた。

中国を愛し、漢字を大切にされる、
M先生(男性)に指名されて
読んだとき、
「慇懃無礼な男」というところを、
つい濁点を忘れて
「インキン無礼な男」
と言ってしまった。
周り中、失笑。

高尚な授業に水をさされて
動揺したかに見えたM先生、
次に私を指名したその質問は
「処」を使った熟語、
というやつだった。
どんな答えを期待したか‥‥。
「処方箋」と、言い切った私。
「それもありますね‥‥」とM先生。
それもって‥‥。

今でも漢字って奥深いなあと、
思い出させてくれる
尊敬すべき教師です。

センセイとの距離:教壇まで


観察人(富山県・漢字大好き)



私が通っていた中学の
生活指導の先生。

学期ごとの終業式の際、
長期休みに備えて、
他の先生は、宿題をやれだの、
生活のリズムだのと長々と話す中、
これだけは絶対にやってくれるな、
という3つの項目を挙げ、

「火付けー(放火)!
 強盗ー!人殺しー!」と怒鳴り、
全校生に大声で3回復唱させて
「終わりっ!」と言った
ナイスな先生でした。

体育館から響く
「火付け 強盗 人殺し」の大合唱を、
地域の方々はなんと
お思いになったでしょうか‥‥。

センセイとの距離:壇上に3分


観察人(山形・じむ志・適齢期)



大学時代の先生。
いつも出席簿を忘れてきては
「え〜と○○さんって方、
 いましたよね?」
その○○は私です。
出席順一番だったので、
先生は記憶にあり、
毎回、私だけを思い出すので
さらに記憶は堅牢になったのです。
そして、講義のたび、
私だけがテキストを読み、
私だけが質問に
答えていたのでした。
おかげで最高得点で
単位をもらいました。

センセイとの距離:とても近い?


観察人
(神奈川県・大学は名古屋にあった
 ・40歳)




高校時代の担任は、
生徒が知らぬ間に
『アタック25』の
オーディションを受けていました。
なんと、最終選考まで残りました。
そして、最終選考の日と、
毎年恒例の合唱コンクールが
同じ日でした。
合唱コンクールは、クラス対抗で、
かなり前から必死に
練習してきたんです。
結構しんどかったんです。
頑張ってる姿を見てきたわけだし、
センセイは当然合唱コンクールを
優先すると思ってました。

しかし、期待は裏切られ、
やつは『アタック25』を取りました。
翌日、担任の先生が白い目で
迎えられたのは言うまでもありません。
まあ、いい先生でしたよ‥‥。

追伸:センセイはみごとに
   出場権を獲得しました。
   しかし、出場要請はきませんでした。

センセイとの距離:課題曲数十回分


観察人(山形・おーめー・24歳)



直接教わることもなく、
担任にもなったことのない
私の高校の生物の先生なのですが、
「縁がなくて良かったぁ」
と思えるウワサの持ち主でした。

授業・人柄には問題は
ないのだけれど
例えば8組の担任になったら、
「8」のつく日しか
お風呂に入らないと。
8日、18日、28日?
1組か2組だったら、
1ヶ月のうち集中して、
10日間くらい入ることにも
なるのだけれど。

はた目には温和そう〜な
先生でしたが
本当だったのかな、あのウワサ。

センセイとの距離:遠くてよかった


観察人(大阪・もちこ)



中1の時の担任は
誰もが恐れる女体育教師。
やれスカートが長いとか
眉に髪の毛がかかってるとか、
こまごまと注意をしては
「モモピン」と言って
太ももを「パ〜ン!」とたたいて
権威(?)を誇っていた。

ある日、先生は、
おもむろに私の手をとって
今にも「モモピン」を
せんばかりのポーズのまま言った。

「 ‥‥マニキュアを
 塗ってるのかと思ったわっ!」

‥‥塗ってません。
もともと血色がいいんです。
ていうか先生、
生徒を疑ったことを謝ろうよ〜。

センセイとの距離:
  尊敬できるはずもなし


観察人(さいたま市・るり)



卒業式の日の担任の言葉です。

「人生がやり直しの
 きかないものだなんて
 思う必要はない。
 何度でも、いくつになっても、
 おまえたちは
 スタートラインに立てるんだぞ」

将来の夢が定まっていなかった
18歳のわたし。
この言葉で、
肩のちからがスゥ〜っと抜け、
元気が出ました。

そして、30歳を間近にして
転職を考えている今のわたしのことも
勇気づけてくれています。

センセイとの距離:
  教壇と教室の一番後ろの席の間

観察人(港区・みん・29歳)



着物を着てお茶のお稽古に
行ったときのこと。
私を一目見るなり先生が
「まぁっ。それうそっこ?」
そう、私はつけ毛で髪を
まとめていたんです。
「うそっこ」=
「つけ毛、かつら、ウイッグ」を
指していたと思われます。
いつも難しいことを
すらすらおっしゃる先生なのに‥‥。
私は動揺を隠し、笑いを押し殺して
「はい、うそっこです!」と
大きな声で答えました。
先生は「お似合いよぉ〜」と
満足そうでした。
(周りの方々が笑いをこらえるのに
 必死だったのは言うまでもありません)

センセイとの距離:畳2畳分


観察人(東京・かしこ・27歳)



小学校3年生のとき、
24歳の男性の新任の先生が
担任になった。
若くて、背も高くてかっこいい。
たちまち全校生徒の人気者。
その頃水谷豊主演の小学校教師の
ドラマが流行ったせいもあり、
その人気はとどまる所を知らなかった。
本人もそれを自覚していたらしく、
生徒達がサインを求めると
芸能人並みのサインを
採点用の赤ペンで
すらすらっと書いていた。

そんな先生が私達クラスの
生徒の誕生日にくれたもの、
それは、本人のさわやかな
笑顔のイラスト(自筆・120%増し)と
サインの入った色紙だった。
全校生徒1000人の小学校で限定40枚。
当然、他のクラスの生徒からは
羨望の目で見られた。

今思うと、すごく
ナルシストだったのね‥‥。

センセイとの距離:

 ごめんなさい、
 色紙は6年生の頃捨てました


観察人(茨城県・パンダ子・34歳)



生意気盛りだった
高校1年生の時の担任、
生物の児玉先生にこう聞きました。
「なー、先生?
 先生はなんで生物の先生になったん?」
すると先生は
「わしゃー、生き物が好きなんじゃ。
 生きとる、ということが
 おもしろうてたまらん。
 じゃから、お前のような生き物が
 これがまた、おもしろうてたまらんから
 “生物の先生”になったんじゃ」
‥‥なるほど! と腑に落ちると同時に、
この先生は信頼できる気がする! と
「おもしろい生き物」だった
16歳の私は思ったのでした。
あれからちょうど折り返して
16年経ちますが
年賀状だけは欠かしません。
「おもしろい生き物」の、生きっぷりを
ぜひ時系列でみていっていただきたい! と
なんかココロのどこかで思っています。

センセイとの距離:お会いしたい


観察人(ち)



もう20年近く
前になってしまいますが
5、6年の時の担任の先生が
交換日記に書いてくださった言葉です。

「人間には白黒だけじゃなく、
 グレーもあるんだよ」

ある友達の行動がどうしても許せず、
そのことを書いた時の返事でした。
一本気、と言えばかっこいいですが
ただ視野が狭く、
自分で自分を苦しくしていたことに気付き、
まずは受け入れてみようと
思えるようになりました。
ちょっとは優しくなれたでしょうか。

センセイとの距離:白と黒の間


観察人(宮城県・まだむー・39歳)



高校生の時の物理の先生は
かけことばが好きな先生でした。
授業中に生徒に
問題を解かせている間に、
誰に聞かせるわけでもなく
1人しゃべっていた。
ある時、問題を解いていると、
「女子高生のスカートとかけて、
 物理の教科書ととく。
 そのこころは‥‥
 めくればめくるほど楽しい」
とおっしゃいました‥‥。

センセイとの距離:座布団3枚

観察人(立川市・わっこ・29歳)



典型的なリンゴ型肥満の先生は、
「私もあなた達の頃は
 あなた達ぐらい痩せていました」
「ダイエットに成功したこともある」
というのが口癖です。
看護学校の教官である先生は、
その知識が仇となって
「やろうと思えばできる」という
考えに至ってしまうのだそうです。
先生、今が大事ですよ。

センセイとの距離:ウエスト?センチ分


観察人(たま)



今日は学年末試験で、
朝から教室はぴりぴりした空気に
包まれていました。
担任の先生が教室に来て
黒板に時間配分など書き始めました。

「2科目目‥‥、3科目目‥‥、食昼」

「昼食」だろう、字が逆になってました。
しかもそこだけ。
さらに、彼は黒板に堂々と
「在籍数40分」と書いて
いらっしゃいました。
おかげで試験は和やかなムードで
開始されました。
ひょっとしてそれを狙って
わざわざ気をつかってくれたんでしょうか。
だったらちょっと、
そのやさしさには尊敬しますが、ねえ。

センセイとの距離:黒板まで


観察人(青森県・ヨーソロー!・高校生)



中学のヨコタ先生は、
ハゲを隠すために髪を
9:1に分けていたので
「バーコード」とか、
「ヨコセン」とか呼ばれていた。

卓球部の顧問だった彼は、
部活の時間になると
緑地に白いラインの入った
ジャンパーを着て現れ、
華麗なフォームで生徒を沸かせた。

先生がスマッシュをする度に
ハゲにかぶせたバーコードが
パカッパカッと動くので、
いつしか、
スマッシュ → ハゲ蓋閉じ →
スマッシュ → ハゲ蓋閉じ‥‥
という流れるような
1つのフォームが形成された。
一心不乱に卓球とハゲ隠しに
打ち込むヨコセンは生徒の目を釘付けにし、
歓声はいつしか爆笑へと転じた‥‥。

センセイとの距離:体育館の端から端


観察人(神奈川・かめきち・28歳)



中学1年のときの
初老の英語教師(男)は、
4月初回の授業で出欠を取ったとき、
私の顔を見るなり
「あれ? 新倉さんだよね?」と、
一文字も一音も合っていない名字で
私を呼んだ。
どうやら、以前の教え子・新倉さんに、
私が瓜二つだったらしい。
そして、その新倉さんが
いたくお気に入りだったらしく、
その後何度も「新倉さん」と
呼びまつがうに止まらず、
私が手を挙げてもいないのに、
「じゃあ、新倉さ‥‥、
 じゃなくて○○さん」と、
挙手している他の生徒を
差し置いて指名する。
おかげで男子から、
「おまえ贔屓されてる」と
理不尽な後ろ指を差されてしまった。
ちなみにその好意は、
成績には反映していただけなかった。

センセイとの距離:
 向こうからは、かなり近かったらしい

観察人(神奈川・漆花・36歳)



小学5年のときの担任の話です。
フォークシンガーを
目指していたセンセイは
週に2、3回、クラス全員を拘束し、
昼休み中ずっと
『戦争を知らない子供たち』とか
『翼をください』とか歌わせていました。
特にコンクールを
目指していたわけでもなく、
センセイがギターを
弾きたかっただけだと思うんですが。

また、この先生がある生徒に
「お前の母さんの名前は?」と
聞いた時の話です。
「ちづこです」という彼の答えを
「なにー、ちんこー?!」と聞きまつがえ
男子から笑いを
女子から顰蹙を
とって(かって)いきました。
いまだに彼のことが
話題に出るときは
本名よりも「ちんこ」で
出てしまいますが
クラスの笑いを取りたいために
わざと間違えた
フォークシンガー志望の教師を
恨むことなくすくすくと育った彼を
ちょっと尊敬しています。

センセイとの距離:思い出の彼方


観察人(東京都・華・24歳)



ともだちの結婚式に行きました。
新郎も新婦もともだちです。
新郎は中学でセンセイをしています。
顧問をしている部活の生徒たちが
セーラー服姿でやってきて
「モー娘。」の
『ハッピーサマーウエディング』を
歌ってくれました。
なぜか生徒たちはみんな号泣。
テメーらなんで泣いてんだよ。
センセイだよ、ただの!
と思いながらも、
友人は彼女たちにとって
本当によきセンセイなんだろうなと
うれしくて、
もらい泣きしそうになりました。
そんなに泣きたくなるくらい
好きなセンセイっていたかなあ?

センセイとの距離:披露宴数時間ぶん


観察人(東京都・とゆは)



今、水泳教室に通っています。
自分は初心者コースなので
隣の中級コースがいつも気になる。
ある日、隣の先生が
「えー、25メートルを
 潜水でやります。
 苦しくなったら、
 ‥‥我慢します」
と言っていた。

センセイとの距離:

  中級いきたくねえ〜!


観察人(熱海市・扇朋・人生半分)



高校時代、
直接習ったわけではないのですが、
授業の質の高さと厳しいことで
有名な先生がいらっしゃいました。
居眠りなどは当然のこと、
机に肘をついただけで
怒るその先生、
複素数の「虚部」と言おうとして
「局部」と言ってしまったそうです。
普段が普段だけに
先生の無念は計り知れません。

センセイとの距離:「く」1文字分


観察人(神奈川県・ハチミツ・19歳)



高校の時の生物の先生が、
結構ご年配の方だったのですが
お茶目さんで好きでした。
お名前が非常に古風で、
「ミツマロ」とおっしゃいまして、
私達は、陰で
「ミツマロちゃん」と
呼んでおりました。

その「ミツマロちゃん」は、
授業中に、しみじみと
「ショウジョウバエの目をね、
 じ〜っと見ていると
 非常に愛らしいですよね」や、
「ご飯粒を噛み続けると、
 じわーっと
 甘味が出てくるのですよ」
など、数々の名言(迷言?)を
おっしゃって、
楽しませてくださいました。

センセイとの距離:卒業アルバムの厚さぶん


観察人(東京都・nirena・30代)



水泳部の顧問だった先生は
アラン・ドロンの異名を
持つほど濃い顔だった。

弱小水泳部にとって、
冬の運動部合同練習は肩身の狭い、
寒く悲しいものでした。
人数の多い、野球部やテニス部に
馬鹿にされ、
大会で勝ちまくりの
バドミントン部には
コケにされていました。

ある日、アラン先生が
「おまえら、
 明日から剣道部と一緒に組め!
 そうしたら卓球部くらいの
 人数にならないか?」
と提案してきた。
「水泳剣道部ですか!?
 剣道水泳部ですか?」
と聞いたら

「おまえらは明日から水道部だ」

と言った。
もちろん、剣道部の反発にあって
ボツになった。

そんなアラン先生の恋人の名前は、
いつ聞いても「キムコさん」だった。

センセイとの距離:
  プールのスタートからゴールまで


観察人(兵庫県・まると・35歳)



いつものように研究室に行くと、
こないだ投稿した論文が
科学誌に掲載決まったよ、
と待ち構えてた教授が、
嬉しそうに教えてくれました。
科学誌からのOKメールを
転送したから
レヴュアーのコメント読んでみてー、
とのこと。
私のデスクの前で2
人して
メールが届くの待ってたんですが。
届かない。おかしいねー、
と首をかしげてたら、
教授が「もしかして‥‥」と
自分のオフィスに入り、
恥ずかしそうな声が聞こえてきました。
転送じゃなくて
返信しちゃったらしい‥‥。
変なこと書いてないからいいや、と
言いながらも、
かなりうろたえていました。
オフィスに戻った教授は
慌てて新しいメッセージを
打ち込んで送信してました。

一時間後、やっと届いたメールは、
転送された科学誌からの
メッセージだけでした。
最初のになんて書いてあったか、
気になります。
でも、出しまつがいするほど
嬉しかったんですねぇ。

センセイとの距離:
 オフィスから研究室まで10歩


観察人(海外・おおゆらこゆら・29歳)

BACK
戻る