今どき「焼きおにぎり」と聞いてうかぶイメージは、
居酒屋や冷凍食品の醤油味かもしれないけど、
私にとっては味噌味だ。

それは母親が作ってくれるものが味噌味だったからで、
ということは祖母の味でもあり、その地域のお母さんたちの
定番だったということになると思う。
昔の農村地帯では味噌は手づくり、
醤油はお金を出して買うものだったこととも
関係しているかもしれない。

で、冷蔵庫の冷や飯を
味噌焼きおにぎりにしようと思ったのだが、
にぎらずにグラタン皿を使うことを思いついた。
エッセイ集『なめこインサマー』の中に、
味噌汁を流用した「合体変形朝グラタン」というものを
作った記述があるが、それとはまったくちがうものだ。

【材料】
・麦ご飯
・八丁味噌
・米味噌

ご飯をレンジで軽く温め、
皿に盛り、米味噌をなすりつける。
冬になると煮込みうどん用に買う八丁味噌があったので、
これで2色にしようと思ったのだが、
固くてそのままでは塗れない。
水少量でゆるめてペーストにした。

魚焼きグリルで焦げ目をつけたら完成。
2、3分というところか。
やけどに気をつけ、ちょっとおいて慎重にとりだす。
やけどくらいならまだいいが
「うゎづッ!」
などと叫びつつ床にぶちまけ、などということになると
ショックで仕事を放り出して
自転車でも乗りにいってしまうだろう。

八丁味噌はおいしいけど味がツンツンしているので、
面積的には1:2ぐらいがよかったかもしれない。
でも甘めの米味噌部分と交互に食べると、
変化があってとてもいい感じ。
お茶がうまい。

【暖】
埼玉県の小中学校に通っておられた
ふみさんからのメールを紹介させていただきます。

 火、水曜は学校指定のアルミの弁当箱に
 白ご飯を持参するルールで、
 その際冬はひと教室にひとつ
 「暖飯機」(だんぱんき)と呼ばれるものがあって、
 朝来るとみんなそこに布で包んだお弁当箱を入れ、
 お昼にあったかいご飯を食べるシステムでした。
 今考えると飲食店にあるオシボリをあっためる
 温蔵庫と一緒だと思います。
 だからきっと(まん暖器も)「暖」で正解です。

ダンパンキ!
ありがとうございました。

2008-11-27-THU
もどる