姫路駅に「えきそば」という名物が
あると知ったのは数年前。
うどんのだしに中華麺が入っているという。
誕生は昭和24年だという。
はげしくそそられ、憧れてきたそれを、
ようやく食べてきました。
新幹線を降りると、コンコースに
さっそくすわって食える店が。
でもだめだ、すわって食っちゃ。
新幹線改札を出て、在来線ホームに駆け上がり、
立ち食いした。
思っていたより甘くないおつゆ。青いネギ。
具の少ないかき揚げ。やわらかい黄色い麺。
ややジャンクな後味。
「これはうまい!」というものではないが、
その土地の「場」の一部となり、
長年人々に愛されてきた味。
たいへん満足した。
えきそばの記憶があざやかなうちに、
以前も何度かチャレンジをしたことがある、
肉を使わないラーメンを作ってみることにした。
だしは煮干しで濃くとり、かつお節も少々。
酒、みりん、醤油、「梅醤油」で味つけ。
梅醤油は梅干しの種と昆布を醤油につけた、自家製のタレ。
みりんなんかも入れたか。
ネットで知り、チビチビとアレンジしながら
常備しているもの。
黒胡椒を挽いて振りかけた。
油っけのまったくないメタボ対策汁だが、
きちんとおいしいラーメンのようなものになった。
ラーメンじゃなくて、えきそばを作る。
このスタンスは、家でインスタントじゃないラーメンを
作ろうというときに、かんたんでいいように思った。
2009-01-15-THU |