正月明けにこれを作るのが、毎年の恒例となってきた。
それは、私が友人宅の餅つき新年会の
「ずんだ係」だからだ。
最初は小さい子供たちに、この東北の美味を
味わわせてやりたいという思いで始めた。
しかし酒飲みゆえに甘さは極限までひかえめ、
酔っぱらい親父や姐さん方からも好評を得、
毎年作り続けることになった。
基本的に一人か二人しか食べない逃避めしの中で、
もっとも多くの人が味をみているものといっていいだろう。
枝豆を解凍し、さやから出し、薄皮をむく。
時間がかかるががんばってむき続ける。
むいた豆は、手回しミンサーでひく。
ミンス=ミンチで、肉挽き機のことだが、
ひき肉は一度しかやっていなくて、今ではずんだ専用だ。
一度、一からすり鉢でやってたいへんだったので、
導入した。
余談だが、ミンサーは漫画『宇宙巨人アムンゼン』に
宇宙船として登場させた。
『ウルトラセブン』の後期は、予算不足のため
灰皿で円盤を作ったりしたというが、
それをまねしたのである。
まったく意味がないが、楽しかった。
水に日本酒を適当に加え、煮たて、アルコールを飛ばす。
砂糖その他好きな甘みと塩少々で味つけ。
すり鉢ですりながら、その甘い汁を合わせていく。
何度も味見をして好みの味にするが、
ちょっと甘すぎたかな、と感じるぐらいにした方が、
もちにからんだときにいい。
それでも市販品にくらべれば微糖もいいところなので、
日持ちはしない。
朝作ってその日のうちに食べる、
というか食べてもらうわけです。
2009-01-22-THU |