以前テレビで、
たしか『はなまるマーケット』だったでしょうか、
「ひき肉料理は、牛、豚、鶏を合わせるとうまい」
というのをやっていました。
イノシン酸とグルタミン酸の相乗効果が
なんたらということでしたが、
ではなぜその3種合びき肉が売られていないのかというと、
鶏肉のほうが傷みが早いからだそうです。

それを覚えていた私は、いつかそれを応用した肉だんごを
作ろうとねらっていました。
しかも、スープにしようと。
ご存知のようにラーメンスープ、中華スープの主たる材料は
豚骨と鶏ガラでございます。
ならばその組み合わせのひき肉で
いい汁がとれるのではないか、と思いついて数年後、
その「いつか」がついにやってきました。

桜がきれいな季節のためか、
このような文体になっていることをお許しくださいませ。

【材料】
・豚ひき肉
・鶏ひき肉(ほぼ同量)
・ネギ
・塩、酒、胡椒、油、片栗粉、醤油

ネギのみじん切りを油炒めし、香ばしくしたものを
両ひき肉に練りこみ、味をつけます。
湯を沸かし、ネギの青いところを香草がわりに放りこみ、
あくをひきながら肉だんごをちぎりゆでました。

汁はどうでしょう?
おだやかであっさりめながら、
とてもいいお味が出ております。
醤油を注意深く足し、ネギをちらして完成です。

いただいてみましたら、はっきり申し上げて
ものすごく上等です。
シンプルさがいいほうに転がった、と申しましょうか、
魚介系だしをあえて加えなかった自分の判断を
ほめとうございます。

麺を入れれば
おいしい「肉だんごそば」になるでしょうけど、
スーパーで買ってきた冷やご飯をこれでやりましたら、
もう至福でございました。
汁、ご飯、だんご、汁、だんご、ご飯‥‥
食べたことがあるような、ないような、
新しい中華定食がそこにはありました。

2009-04-09-THU
もどる