なんとなくおふくろの味。
常備菜として肉みそを作ると、器に移したあとの鍋には
肉みそがまだへばりついている。
そこに温かいごはんを放りこんで
ひっかきまわして一品作るという、
どこのうちでもやるようなことを母もやっていた。
肉みそそのものも好きだったが、
このまぜごはんが本当に好きだった。
どんなに満腹でも、これを出されたら
するっと入ってしまう、魔性の味
【材料】
・鶏ひき肉
・ニンニク
・長ネギ
・味噌、酒、みりん、油
・ごはん
母の肉みそに香味野菜は入っていたかどうか。
入っていた印象がない。
が、季節によってネギやシソが入っていても
おかしくはなく、それは私が
「肉肉肉肉肉肉肉―――――――――!!」
という年頃だったから、忘れているのかもしれない。
あと、肉は豚ひき肉だった。
そっちのほうが思い出の味といえばそうなのだが、
鶏でもじゅうぶんだ。
味噌汁を作る回数がへりがちなこれからの季節、
いろいろ工夫して味噌まみれになりたい。
2009-06-25-THU |