冷蔵庫は、アニメDVD「伝染るんです。」で
椎茸などの声を担当していただいた
坂本頼光さん宅にもらわれていった。
引っ越しまで約一ヶ月半、
冷蔵庫と電子レンジのない仕事場で仕事をすることになる。

仕事場がある街の店で名残のランチというのも悪くないが、
5時には帰らなければならず、やっぱり時間が惜しい。
常温で保存できる肉を仕込み、
麺類やご飯に使い回すことにした。
楽しい、と感じる心がすでに逃避の香りを漂わせている。

【材料】
・豚肉(肩切り落とし)
・塩、カレー粉、黒胡椒、醤油

油を引かず、自身の脂だけで肉150gを炒りつけ、
塩大さじ1、胡椒、醤油少々で味つけ。
味見して「うわしょっぱ!」と感じるが、
食べられなくはない。
そういう味つけをした。

やがて水気が出てきたところに、
ばさばさとカレー粉を投入。
安倍川餅にきなこをまとわせるように、
肉汁をカレー粉に吸いこませ、肉にまぶしつける。
塩とカレー粉の防腐効果を二重に期待した。
ジッパーつきのビニール袋に、空気をある程度抜いて保存。

3月下旬はもう春といっていいわけだが、
花冷えが続いたため、保存条件は悪くなかった。
おもにカレーラーメン、カレーにゅうめんなどに
使い回した。
4日目には肉、コメ、水、干し椎茸、みりん、
煎り大豆(節分の残り)でカレー炊き込みご飯にした。

6日目も無事。
これで食いきったが、もう1、2日はいけたと思う。
すごいぞ、塩とカレー粉。
でも最後の二日間、さすがに単調なカレー味には
飽き飽きしていた。

2010-04-01-THU
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