今まで小松菜を漬けものにするという発想はなかった。
おひたし、煮びたし、炒め、汁の実なんてところが
小松菜のおもな用途だろう。
うちでも赤ん坊が生まれてから欠かせない食材になり、
毎朝のようにゆでていた。
母乳を与えているため、アクがあるホウレンソウよりは
いいように思ったからだった。

春になりさすがに小松菜の出番はへったが、
スーパーの漬けものコーナーで、納豆昆布とともに
細かくきざんだ浅漬けが売られているのを見て
「おっ」と思った。
ありか、漬けもの。
よく考えれば生食すらできる野菜であり、
何もおかしいことではない。
生ジュースに入っていたりしますよね。

【材料】
・小松菜
・昆布
・唐辛子
・塩

洗ってざく切りにし、漬けもの器で漬ける。それだけだ。
軽い苦みというか風味が、とてもおいしい。
カブやダイコンの葉っぱの浅漬け、
あれと性格はいっしょである。
細かくきざんで菜めしにしてもいいだろうし、
納豆昆布と合わせるのもうまいだろう。

難点があるとすれば、ボリュームがあるように見えた葉が、
漬けるとけっこうぺっしょりしてしまい、
さびしい気持ちになることだが、おいしいからいい。

葉っぱ部分が丸くてそれなりに広いので、
ご飯を「手まり寿司」のように丸めてくるんで
緑色のかわいいものにするということも考えたが、
そこまではやる気が起きなかった。
赤ん坊が離乳食ではない、ちゃんとした飯を食い始めたら、
機嫌をとるために喜び勇んでそういうものも
作るかもしれない。

2010-06-17-THU
もどる