うな丼より先に知ったうな丼的なごちそうが
ハモ丼だった、と以前書いた
そして、あれは本当に京料理などで名高いハモだったのか? 
という疑問とともに、三陸地方では
「穴子のことをハモというらしい」ということも知った。
その情報を元に「穴子丼」をハモ丼として
作ってみたのだが、どうもやっぱり違ったのだった。

ハモの季節が来た。
東京でも、デパートの鮮魚売り場にハモが並んでいる。
骨切りし、湯引きしてさらに焦げ目をつけた
「あぶりハモ」というのが売られていたので、買ってみた。
安くはないが、ウナギほど高くもない。

【材料】
・ハモ
・ご飯
・醤油、酒、みりん、砂糖

甘じょっぱいタレを作り、裏表を返しながら
ハモをさっと煮た。
皮があるのでつながっているが、
身は骨切りされているため、ボロボロとくずれそうだ。
ポン酢、もみじおろしが付属した
そのまま食える商品だもの、煮すぎてはいけない。

妻にご飯を盛らせたら、お仏壇にあげるように
てんこ盛りにされた。
「‥‥理佐さん、丼のときはご飯は平に盛るのだ」
〈姑、小姑モード〉になるときは、
さんづけにするのが習わしだ。

食べてみると、さすがに骨っぽいざらつきがあり、
「こういうのを子供のおれは喜んで食べただろうか?」
という疑問もよぎったが、食べているうちに、
やっぱりこれだった、と思うに至った。
記憶の中ではもっとうまかったが、
ハモのコンディションにもよるだろう。

母が作ったハモ丼は、正しくハモを使った丼でした。
うまかったので、シーズン中にまたやってみようと思う。

2010-06-24-THU
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