ぼくが気功に通いだしたわけ
気功にはもともと興味はあったんです。
すごく雑にいっちゃえば、
超能力とかUFOとか現代物理学とか、
そういうののなかまだっていう気がしてたわけ。
なんというか、人間ができること、分かることの、
限界ギリギリのところにあるものじゃないかなあって。
人類がもうちょっと進化して、あと100年くらいしたら、
アタリマエになってるもの、そういうイメージかな。
だからもう、単純に好奇心がわいちゃう。
でも、実際のとこはよくわかんないし、
やっぱり身近にリアルに体験した人がいないと、
なかなか踏み込んでいけないもんですよね。
ところが、そういう人が身近にあらわれたんです。
そのとき、2週間くらい前の夜、
鼠穴3階には木村くんとぼくしかいなくて、
ちょっとくつろいだ感じで、おしゃべりなんかしてたわけ。
そしたら、気功から帰ってきたdarlingが、
ものすごいイキオイで部屋に入ってきたですよ。
「今日はオレ、とうとうわかった。自分で気が出せるし、
もう、なんでも分かる感じなんだよ」
って、いきなり木村くんとぼくの頭に手をかざすわけ。
ええっと思いながらも、darlingの真剣な表情に、
木村くんもぼくもつい、そばに寄ってひざまづき、
おとなしく頭をたれてしまいました。
教祖に教えを乞う弟子のような気分。
「どうだ?」とdarling。
いや、どうって言われてもなあ…。
そのうち二人の頭の上で、くるくると手を回し始めました。
「う〜ん、やっぱり木村は若いね。元気だわ」
「ハリさんは、それに比べてちょっと疲れてるかなあ。
でも二人とも、2階の子たちよりは、元気だよ」
どうやら2階でもこの光景がくりひろげられたようです。
しかしまあ、このくらいなら、そんな驚きゃしません。
けど、次のdarlingのひとことにひっくり返っちゃった。
お医者さんが聴診器をあてるような感じで、
ぼくのからだ全体を手かざしで探っていたと思ったら、
「うーん、このへんがちょっと、なんかあるね。
×××とか、そういうの?」
えーーーーーーっ!!
いやワタシまさにその×××なんですがえーっなんで
鼠穴の誰にも言ったことないのにわかるんだぁ!?
ちなみに×××っていうのは、サガコがわずらったのの、
かるいやつなんですけどもね。
いやそれにしても。
「なんでわかるんですか!?」
「いやもう、わかっちゃうのよ」
「おおおおおおーーっ」
木村くんも意味なくコーフンしている。
あれっ?心なしか手のかざしかたも、
だんだんプロっぽくなってきてる気が。
そのうち、
「うーん、でも、木村の若さも、あと2年だな」
な、なんなんですか、あなたは。
なんか本当に教祖のような気がしてきました。
「木村は、なんというか、
エネルギー消費の効率がいいみたいね。
ちょっとの燃料で大丈夫みたいな」
「ハリさんの方は、こう、一気に入れると
消化しきれないタイプだね。
ちょっとづつ噛み砕きながらじゃないとダメっていう」
あの、それじゃなんかジジイみたいなんですけども。
そりゃ、木村くんにくらべればジジイですけどね。
でも、これもなんか当たってるっていうか、
すごーく的確な感じなの。
食べ物の消化の話じゃなくて、
人間のタイプというか、日々の活動のしかたというか。
しかし、そんなことまで分かっちゃうんですかぁ?
「なんかさ、からだから伝わってくるんだよ。
言葉に翻訳する必要なしに、
そのまま分かっちゃうっていう感じ?」
うおおおおお、そりゃ、そりゃあ、
かぁっこいい〜!!
この瞬間、ぼかぁ通うことに決めましたね。
もう単純にね、オレもあんなふうになりてぇ〜!って。
それでまあ行ってきたわけですけども。
どうだったかって?
う〜ん、まだよく分かんないっていうのが、
正直なとこですね。
っていうか、いきなりdarlingのレベルまで
いくわけはないんで…。
これからってとこでしょうか。
けど、先生から外気功を受けるとき、
足先のほうからじわじわと温度が上がっていく感じ、
なにかが体に満たされていく感じっていうのは、
はっきりあるんですよ。
それに、外気功にしても内気功にしても、
とにかく楽しいし、気持ちいいの!
あとはね、秦先生の人柄ってのが、
実はすごく大きいんじゃないかって気もしましたね。
生まれてこのかた、こんなに素直にひとの言うこと、
聞こうと思ったのははじめてだもの。
そのう、もうひとつ通う動機が、
他のひととちがう気もしますが、
これからもやりますよ〜。
指導員養成コースに行くことまでを視野に入れつつ、
さらに精進に励んでいきたいと思います。
いずれ原稿もキーボードを打つことなく、
気で書けるようになれるかもしれませぬな。
わはははははは。
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