SOFTWARE
シェアウェアは
ひょっとすると
デジタルユートピア
かもしれない。

シェアウエア、シェアしてるかな その4
師走でんな。
今年の走馬灯がこころに回る。
連載もめでたく20回を超えて、来年もまた。
とか、ついつい、総轄をし、抱負をのべてしまいたくなる
年の瀬だなぁ。

ささ、うい〜っと酔っぱらって、人生語りだしちゃう前に、
本題、本題。

さて、前回までは、以下の5項目について、
私もふくめていろいろな人々に御意見をばお聞きして
回っていました。

●その1 シェアウエアなにか使ってますか?
●その2 そのシェアウエアにお金はらってますか?
●その3 払っているとしたら、それはどうして?
●その4 払っていないとしたら、それはどうして?
●その5 払っていないとしたら、
     良心の呵責などありますか?

そこから、得られた個々の回答については、
チョイと戻ってみてもらうとして、
だいたいのところを、
ごく大雑把にまとめてみようとおもうのです。

シェアウエアを使っていて、
積極的に「金なら払わん!」とおもっている人は
予想に反してあまりおらず、

●ソフトウエアのクオリティーが
払うにきちんと価するのならば、
支払うまたは支払いたい。

という、こころがあると。
そして、そのこころを邪魔するのが、
2つ。
●支払い方法の問題。
方法がめんどくさい。
英語だったりする場合はさらなり。
インターネットで支払いをするときに、
クレジットカードではらうのがやや、怖い。
●サポートのしっかりしていないものと定義されてしまう
シェアウエアは、会社にかってもらうことが出来ない。

と、このような感じでしょうか。

ソフトウエアのクオリティーうんぬんにかんしては、
至極まっとうな意見であると思います。
べつにシェアウエアに限ったことではないでしょう。
ただし、そこに
「まめにアップデートしてくれるから」
というような、人の仕事の結果ではなくて、
過程のようなものに対して、
お金を払おうという意志が見えたりする。
物の対価としてのお金という図式だけではなくて、
そこに『気持ち』のやりとりが、
みてとれるような感じがする。

また、夢をみているのだろうか?

支払いの問題に関しては、
前回、 Nemotoさんが書いてくれたように、
電子決済のための銀行”First Virtual”というものが
あったり、以前スコットランドのジェームスさんが
言ってたKagi.comというシェアウエアの料金支払いを
代行してくれる会社の存在もあって、
大分便利になっているようです。
Kagi.comは日本語にも対応してたなあ。
そんなこんなで、インターネットに接続できれば、
支払いはそうめんどくさいことではないんじゃないか?

このあたりのこと、そして、電子決済の安全性については、
もっと詳しく調べていくことにします。

会社がお金をはらってくれない………。
ま、そんなもんよね、普通、会社って。
大義名分が必要っちゅうか。
でも、
会社は何が必要なんだ一体?
ソフトウエアの機能じゃないのか?
サポートって、カスタマーサポート?
それに電話とかしたことありますのか?
シェアウエアは、開発者に直接メールで質問したり
できて、普通のソフトよりもよっぽど
話がはやいことだってある。
が、ときとして、作者の行方が辿れないこともある。
とか、そういう中途半端なのがイカンのよねきっと。

これに関して、
何故会社で買うことが認められないのか、
教えてくれる部長はいませんか?
きっと、そこにも何かいま気が付いていない
シェアウエアの問題点も隠されているのではないかと
おもうのです。よろしく。

と、こんなところで今年はおしまい。
鬼に笑われても結構ですので、来年のこと。
来年は、シェアウエア作者にインタビューして、
料金支払い代行業者について調べて、
その安全性について調べて。
と、先にどんどん進みます。

1998-12-30-WED

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