- まんが家として「デビュー」してなくても
こういう分野から新人のように
「出てくる」人たちがいるんだなぁ。
もし、みなさんがいまやっておられる「この仕事」が
メインの「俺の仕事」になったとしたら、どうですか?
食えるの? それとも、食えないの?
- どうやら、食えそうですね。
でも、継続的に、と言われるとどうかなぁ。
ぼくのは特に、
赤ちゃんのうちだけですからね。
- でも、「バレエ習いたい」と言い出すとか
そういう展開が、ないわけじゃないですよ。
- そうかもしれないですね。
どっちにしろ、これは好きなだけやって、
マイペースでつづけていくと思います。
- そうですね、マイペースでいくしかない、
というか‥‥。
- 相手がコントロールできない生きものだからね。
- 最近は、まんがといってもいろんな形態があって
デジタルだけで食べる人も出はじめそうですね。
電子書籍を自分で出版できるし。
鈴木みそさんとか、そうです。
- 鈴木さんは、そのことをまんがにしてますよね。
俺がどう稼いだかという話で、
「でも、危なっかしいんだよね」
という部分も全部書いてあるの。
- そうですね。たいへん興味深いです。
本のタイトルが、
「電子書籍で1000万円儲かる方法」。
実際に鈴木先生は1,000万稼いでるから。
- あの人は何やっても仕事になる人だけど、いいね。
- はい、そう思います。
- 小山さんはどうですか?
東京に引っ越したのは、
「これは行けるぞ」と思ったから?
- 大阪にいるときにも、
イラストやまんがの仕事をしていましたが、
9割がた、東京からの仕事やったんですよ。
ならいっそと思って引っ越してきました。
なぜか、ぼくに仕事を出す人って、はじめから
友達みたいな感じでメールをくれるんです。
- 一同
- (笑)
- 打ち合わせのときも、相手の編集の人が
「あ、小山さんだぁ」みたいな感じで、
ぼくのプライベートを全部知ってるんです。
- そうか(笑)。
- 最初から親しみを持ってくれるので
仕事はやりやすいです。
まんがで食えるかどうかはわかんないですけど、
これは、日記のまんがを描いてる
すごい強みやなぁと思います。
ぼくは、イラストレーターも名乗ってるので、
いろいろな仕事をやっているんですが。
- それは、名乗ってよかったですね。
- そうなんです。
- 一同
- (笑)
- 雑誌の挿絵とかウェブのイラストとか、
打ち合わせがすごく多くて
外に出て行きやすいです。
- イラストレーターだからこそ、
食えてる部分もあるってことですね。
でも、そうなりたかったんですか?
- うーんと、ほんとうは、
イラストの仕事とかはやっぱりなくして、
まんが一本に絞りたいです。
しかし、なかなか。
- でも、小山さんは、
次のまんがが
もう出ますよね。
- そう、出ます、出ます。
- 出ましたよね?
ここ、太字で書きましょう。
- 出ました。
太字でおねがいします。
- ということで、小山さんは
「2冊め」も出たし、
「私、仕事してますよカタログ」が
こんなに間を置かずに出てるんだから、
インフォメーションはできているわけですよ。
- そうですね。
1冊めを名刺みたいな感じにして、2冊めを。
親しみやすさが強みなので、
「実際に会ってみてなんぼ」というところがあり、
打ち合わせはとても大事です。
- そういう意味でも、東京に出てくることは、
大事かもしれないですね。
親しみやすさが強みとご自身では思ってるようだけど、
強みは、もっと違うところだと思いますよ。
- そうですか?
- やっぱり、描いたものがいいからですよ。
- わーーーー!
- だから、親しまなくても大丈夫ですよ。
あと、文字もいいですよね。
- はぁ、そうですかはぁ、へぇ。
- 文字、すごくいいですよ。
- はい、とてもおしゃれです。
- デザイナー入らなくても、もちますよね。
- ほんまですか。へぇ。
- 絵がうまい人ってたくさんいますけど、
Tシャツにしてダサくない人はめずらしい。
- そうだね、そのとおりだ。山本さん、すごい。
- たぶん「岡崎」をTシャツにしたら、ダサいんですよ。
ふつうはダサくなる。
- ふつうは「まんがのTシャツ」という
印象になっちゃうね。
- そうですね。
ですから小山さんの絵は
うらやましいと思います。
- やっぱりすごいんですよ。
- ほら、どんどんいま、株が上がっています。
- いやぁ(笑)。あぁ、イケるなぁ、これは。
- 新人は褒め殺しておこう。
- 一同
- (笑)
2015-10-07-WED