糸井 |
リリーさんは、九州出身だからね。
独特のものがありますよね。
九州の人って、あの九州島を、
ユーラシア大陸ぐらいの大きさで
認識してるからさー。 |
清水 |
でも、九州の感じ、しないですね。 |
リリー |
いつもは「荒くれ」ですよ。 |
清水 |
九州の男性って
「荒くれ」っていうイメージが
あるんですけど、
リリーさんは、そんな感じはしないよ。 |
糸井 |
荒くれで、センチメンタルなんだよね。 |
清水 |
あ、エガちゃんがそうだ、佐賀だ。 |
リリー |
あ、すごいとこ行きましたね。
エガちゃんくらいのやんちゃが、
ほんとにほんとの九州男児ですよ。 |
清水 |
ハハハハ。 |
リリー |
「九州の男は胸毛がすっごい生えてて、
すぐ女殴る」
って、みんなは思ってるけど。 |
清水 |
男尊女卑のイメージがあるんだよね。 |
リリー |
そんなんじゃないんだ。 |
糸井 |
エガちゃんのことをほめる清水さんって、
いいんですよ。 |
清水 |
エガちゃん、
めちゃくちゃもてるんですよ。
私だけじゃないんです。 |
糸井 |
リリーさんも、ふられる数だけは
もてているんですけどね。 |
清水 |
えっと、リリーさんは、独身なの? |
リリー |
そうなんですよ・・・まだ。 |
糸井 |
やっぱり、
せつないかんじがちょっと漂うでしょう。 |
清水 |
でも、一見もてるタイプのような気が
するんですけれども。 |
糸井 |
一見は、もてるんですよ。
その数だけふられるから、
「上り坂と下り坂どっちが多いでしょう?」
ってクイズをやったら、
答えは「同じ」なんですよね。 |
清水 |
ハハハハハ。 |
リリー |
ハハハハハ。 |
清水 |
リリーさんは、
惚れっぽいタイプなんですか? |
リリー |
そうですね、毎日惚れてますね。 |
清水 |
・・・あっ、そう。 |
リリー |
「オッ、大丈夫かな? 俺」
って、思う時もありますよ(笑)。 |
清水 |
こうやってお話を聞いていると、
思春期の方みたいですよねぇ。 |
リリー |
とくに、今日みたいな気候だとね・・・。
風の匂いをかぐだけで、もう、だめですね。 |
清水 |
フッ。 |
糸井 |
(笑)濃い、濃いね。 |
清水 |
あの、失礼ですけど、
ちゃんとした恋愛って
したことあるんですか? |
リリー |
フッハハハ! |
清水 |
いや(笑)、
一方的に好きになっただけなのに
「恋愛をした」とか言う人が
よくいるじゃないの。 |
リリー |
寅さんみたいなやつね。 |
清水 |
そういうかんじでもないの? |
リリー |
なんか、最近、どういうのが
「ちゃんとした恋愛」なのかも
わかんなくなってきた(笑)。 |
糸井 |
(笑) |
清水 |
あ、そうよねぇ。
ほら、「大恋愛」ってよく言うけど、
あれもわかんないよ。
どういうのが「大」なのよ。 |
糸井 |
本人が決めるんでしょ、それはもう。 |
リリー |
長さの問題じゃないんでしょうね、
「大」は。 |
清水 |
・・・え、長さでしょう? |
糸井 |
かといって、太さでもないし(笑)。 |
清水 |
あ、距離はどう? |
糸井 |
・・・いや、きっと、ただ本人が
「これは大恋愛だ」って言えば
それでいいんですよ。
ただし、相手は「大」じゃないって
言う場合があるかもしれないけどね。
「あなたが思ってるほど、大きくないわよ!」 |
清水 |
アハハ、ショックですねー、それ。 |
糸井 |
そういえば清水さんは、「浮いた」系の話は
あんまり言わないし、書かないですね。 |
清水 |
あ、あのね、
3日前くらいに、
関根勤さんと藤井隆さんとYOUさんと私で、
4人で食事に行ったの。 |
糸井 |
いい組み合わせだねぇ(笑)。 |
清水 |
いいでしょ。
4人で個室を予約できたから、
嫌いなタレントのことをしゃべろうとか
言ってたんだけど(笑)、
だんだん性的な話題になったわけですよ。 |
糸井 |
うん、うん。 |
清水 |
他の3人とも、そういう話が
すごく上手なんです。
わたしも、やっぱりだめなんだ。
だいたい恋愛の回数自体が
少ないんですよね。
大恋愛の覚えもないし。 |
糸井 |
すてきな夫が
いたじゃないですか。 |
清水 |
「いた」って、
過去形にしないでくださいよ(笑)。
夫が、いますけれども、
それも「恋愛」ってかんじじゃ
ないんですよね。 |
糸井 |
生活なの? |
清水 |
兄弟っていうか家族っていうか、
友達みたいなかんじなんですよ。
だからね、えーっと、こういうことは
結婚前の皆さんに伝えるのは難しいけど。 |
リリー |
(笑) |
糸井 |
わたしは・・・。 |
清水 |
あなたはまあ、置いといて。
結婚2度目ですからね(笑)。 |
糸井 |
はい。 |
清水 |
家族になるんですよ、ほんとに。
「大好きな人と結婚するべきじゃない」
とすら、言われるもの。 |
リリー |
・・・はぁ。 |
清水 |
すっごい好きな人よりも、もともと
「ま、友達として、好きだよ」
っていう、そんくらいのとこで結婚すると、
ちょうどいいみたい。
汚いところもお互い見せあうわけだから。 |
リリー |
・・・それ、
すごくかわいた話ですよね(笑)。 |
清水 |
(笑)大事なことなのよ、これは。
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