-和田さんによる解説-
火焔太鼓(かえんだいこ)
古道具屋の甚兵衛はお人好しで商売が下手。
今日も古物市で古い太鼓を仕入れてきたが、
しっかり者の女房に「売れるわけがない」と叱られる。
ところが、小僧が店先で太鼓のすす払いをしていると、
駕籠で通行中の大名がそれに目をとめる。
使いの者がやってきて
「その太鼓、あとで屋敷に持参せよ」との仰せ。
甚兵衛は首をかしげながら屋敷へ‥‥。
古今亭志ん生の代表作。
もともとメジャーな噺ではなく、
明治時代の末に初代・三遊亭遊三がやっていたのを
若き日の志ん生が聴き覚え、
くすぐりを大幅に増補して持ちネタにした。
なかば志ん生の創作といってもよい噺である。
志ん生は「火炎太鼓」にしろ「代り目」にしろ、
頼りない亭主としっかりした女房、
という組み合せの噺が最高におもしろい。
古道具屋の甚兵衛はお人好しで商売が下手。
今日も古物市で古い太鼓を仕入れてきたが、
しっかり者の女房に「売れるわけがない」と叱られる。
ところが、小僧が店先で太鼓のすす払いをしていると、
駕籠で通行中の大名がそれに目をとめる。
使いの者がやってきて
「その太鼓、あとで屋敷に持参せよ」との仰せ。
甚兵衛は首をかしげながら屋敷へ‥‥。
古今亭志ん生の代表作。
もともとメジャーな噺ではなく、
明治時代の末に初代・三遊亭遊三がやっていたのを
若き日の志ん生が聴き覚え、
くすぐりを大幅に増補して持ちネタにした。
なかば志ん生の創作といってもよい噺である。
志ん生は「火炎太鼓」にしろ「代り目」にしろ、
頼りない亭主としっかりした女房、
という組み合せの噺が最高におもしろい。