-和田さんによる解説-

寝床（ねどこ）

ある商家の大旦那は義太夫狂い。
好きなだけならいいが、たびたび店の者、店子を集めて
騒音に近い義太夫の会を催すので周囲は迷惑千万。
招待をされた人たちは、
さまざまな理由をつけて欠席をしようとするが‥‥。
戦後の落語界では桂文楽・古今亭志ん生の
両人がともに手がけていた。
同じ噺でもこの二人の行き方は相当に違うので
聴き比べをオススメします。
志ん朝は文楽型・志ん生型の両刀遣いで、
ソニーのＣＤでは文楽型。
文化放送ＣＤ（『志ん朝十三夜』）では
親父ゆずりの衝撃的な演出で切っています。