犬のことを、思い出す犬のことを、思い出す

テレビや雑誌で大活躍の
佐藤栞里さんの家には、一匹のちいさな犬がいます。
名前は、はな。
仕事の合間に栞里さんはふと
はなのことを思い出します。
そして、いまは家族みんなの胸の中で暮らす
ケンのこともよく思い出します。
遠くにいても近くにいても、
「いつも思い出せる犬がいる暮らし」を
栞里さんは送っています。
撮影:ただ(ゆかい)/イラストレーション:雲がうまれる

もくじ

第5回 平等になるように。
──
外の猫とお話するための
アプローチ法を教えてください。
佐藤
とりあえず、まずは遠くから
猫をしてみる。
──
してみる‥‥?
佐藤
「にゃーん」
ね?
けっこう似てるんで。
──
自負がすごいですね。
佐藤
この「にゃーん」に
猫がヒュッと反応してくれたら、
さらに姿勢を低くして、
猫になります。
──
また猫に。
佐藤
姿勢を低く保って、
チョコチョコチョコと近づいて、
ある程度近い距離になったら
座って、にゃーにゃー言ってみます。
──
さらににゃー、と。
佐藤
すると、こっちに来てくれるんです。
──
作戦としては
「猫になる」というだけですね。
マタタビなどをあげるのではく、
身ひとつで。
佐藤
そうです。
そんな姿、週刊誌の方が見てたらまずい(笑)。
──
あきらかにへんな人ですね。
でも、最後は猫から来てくれる、
というのがすごいなぁ。
猫とも犬とも話す栞里さんですが、
はなちゃんは、毎日何を考えて
暮らしていると思いますか?
佐藤
いやぁ、ほんとにね。
何を考えてるんだろう!
いやぁ、(頭を抱えて)何考えてるんだろう!!
すごく気になります。

はなは、あんまり
ものを考えてないタイプかもしれないけど、
ひとつ言えるのは、
「おかあさんのところにいって
ある程度遊んだな、
じゃあ次はおとうさんのところに行こう、
そして、最後は栞里のところに行こう」
と思っている、ということです。
つまり、家族が平等になるように、
なかよくしてちゃんと愛想をふりまく。

自分にもそういうところがあって、
それは一人っ子特有だなと思います。

おとうさんとなかよくしすぎると
お母さんが見てる! みたいなこともあるし、
おかあさんとふたりで食事に出かけたあとに
おとうさんが
「何食べたの?」「どこで?」
と、しつこく訊いてきたり(笑)。
はなも、はななりに気を遣ってるんだと思う。
──
はなちゃんは、見てるんですね。
佐藤
見てます。
そして、平等に来てくれる。
──
もしかしたらそれが
佐藤家のおうちの雰囲気なのかもしれないですね。
全員がそうしてるのかも。
佐藤
あ、そうだ。
きっとそうですね。うん、なるほど。
──
ほんとに、なかよしの秘訣を聞いた気がします。
ほぼ日の犬猫アプリの「ドコノコ」
ペットと自分の避難所を登録するんですが、
震災が起こったらどうするか、というお話は
ご家族でなさったりしますか。
佐藤
もう、します、します。
やっぱりいちばん心配だから、
「何かあったとき、はなはどうするんだ」
という話をしょっちゅうしてます。
さきほども言いましたが、
うちはみんなが働いているから、
はなが家にひとりでいることが多いです。
だから、そのときに危なくないように
ひとりのときはいつも
ケージの中にいるようにしています。
──
ふだんからケージには
慣れていたほうがいいといいますもんね。
佐藤
それから、ケージの上って、
いろいろものを置きがちですが、
はなに向かって倒れてくるものがないように
気をつけてます。
──
なるほど。
ご家族で心配ごとを話してる感じも、
ものすごくうらやましいです。
佐藤
いえいえいえ。
──
みんな等しくなかのいい家族、
栞里さん、はなちゃん、
ほんとうにたのしそうで、
お会いできてうれしかったです。
またよかったら「ほぼ日」に遊びにきてください。
ありがとうございました。
佐藤
こちらこそ、
ありがとうございました!

雲がうまれるさんと、しばいぬ祭り。

昨年大好評だった「雲がうまれる」さんの
TOBICHI2展を今年も開催します。
約1000枚(!)の原画展あり、
ライブペインティングあり、かわいい特製グッズあり!



12月2日(金)~5日(月)11:00~19:00
1Fでは「ドコノコ出張所」も開設します。
TOBICHI2まで来られないみなさまも、
12月2日よりほぼ日で
オリジナルグッズを買うことができます。

・いろいろクリアファイルセット ¥1,296
・いろいろシールセット ¥972
・マジックのトレーナー(XS・S・M・Lサイズ) ¥6,696
・おさんぽトートバッグ2 ¥2,916
・ランチョンマット ¥1,620
※価格はすべて、税込・配送手数料別。

佐藤栞里さんの本


『ちゃまてばこ』 ¥1,512 集英社

佐藤栞里さんの写真が
たっぷり載っているのはもちろん、
好きな服や、人生を変えたショートカットとメイクの秘密、
これまで歩んだ道、いまの思い、憧れ、そして妄想(?)が詰まっている
まさに玉手箱のような一冊です。
ご両親との3人トークも収載されていて、
家族のなかのよさを再確認!
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