ケーラーの豚
(画像下部のナビゲーションボタンで、
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糸井
これはとても有名な絵ですね。
ほんとうにゾーヴァさんは
一瞬を描くということを
よくやっていらっしゃいますよね。
ゾーヴァ
私の作品の特長と
言えるかもしれないのですが、
ちょっとおかしな、
尋常ではない状況を
非常に緻密に描いているのです。
おかしな状況といっても
そんなにたいした状況では
ないんですが(笑)。
糸井
絵の描き方だけではなくて、
時間もとても緻密に
描かれているんだなぁと
思ったんです。
この変な状況があたりまえに見えてくるのが
おもしろいんですよ。
ゾーヴァ
それが「絵」というものなんでしょうかね。
なんか「存在」ということを
問いかけるのでしょうか。
●最後に展覧会で実際にゾーヴァさんの絵を
ご覧になった方から届いたメールをご紹介します。
人の多さに驚きました。
昨日は雪だったので
人出は少ないだろうとふんでたのですが。
隠れファンが結構いたんですね。
それもそのはず、作品がすごく良い!
動物たちが生き生きしていて、
ちゃんとした人格を持ってそこに生きている感じ。
マザーグース的な怪しさも漂いながら、
でもなんか顔がゆるんじゃうような感じ。
絵のなかに入りたいと思わせるほどのユーモアと美しさ。
(絶対に入りたくない作品もあるけど!!)
なかには
日本で出版されてない本の挿し絵もたくさんあって、
人々からは「いつ和訳されるんだろう」とか
「ファンを続けていれば日本でも出版されるであろう!」
という言葉をたくさん聞きました。
アメリの映画もみたことはあるけれど
もう一度見直してみるつもりです。